「7」のつく日のBIEE通信【2016年12月07日号】
「おかえりなさい!」
オセアニア(オーストラリア&ニュージーランド)留学終了!
厚手のコートとマフラーが手放せなくなった12月1日、3日そして4日早朝に今年1月にオセアニアに向けて出発した留学生たちが元気に日本に帰国しました。
出発時には悲しい子犬のように涙をこらえてゲートに向かった留学生たちは、堂々と明るくそして晴れやかに到着ロビーに現れました。半袖のT-シャツで帰ってきた子に「寒くないの?日本は冬なんだけど…」と話しかけると「大丈夫!オーストラリアではいつもこの格好でした!」と大きな笑い声が返ってきました。辛いこと、苦しいこともあった10ヶ月間、でも全員が「留学してよかった」と答えてくれました。「お帰りなさい!よく頑張ったね…」この言葉をかけることを楽しみに私たちはこのプログラムをやっているんだなあと実感した瞬間でした。
オーストラリアから2ヶ月生到着!
文化背景を考えながら言葉を
使えて初めて「外国語ができる」と言えるのでは?
中には語彙力があり、文法の使用法も正しい留学生についてホストファミリーや学校の先生から「日本語が上手」という評価ではなく「自己主張が強く、自分の主張が通らないと食い下がるタイプでまわりが疲れてしまう」というコメントをいただいたことがあります。原因は相手の言わんとする行間を読み取らず、さらに日本的な柔らかさなしに言いたいことを日本語にしてコミュニケーションをしているためです。
●「どこか東京で行きたいところある?」
●「ディズニーランドはちょっと遠いから無理かも…」■「はい、ぼくは ディズニーランドに いきたいです」
●「行けるけど、私たちもそこまで時間がないし…」■「じかんが かかりますか? なんじかん かかりますか? でんしゃで いけませんか?」
●「日曜日は家で休みたいし…スカイツリーなら近いから連れて行ってあげられるけれど…」■「どうしてですか? 日曜日は しごとはありませんね。なぜ いそがしいですか?」
●「(…なんて自己主張が強い子なのかしら…)」■「ぼくは ディズニーランドに いきたいです。きょうみ あるのです」
同じくらいの日本語力で、相手の気持ちを察しながらコミュニケーションをするという日本独特の文化背景を理解できる子が同じ会話をすると…
■「どこか東京で行きたいところある?」
■「ディズニーランドはちょっと遠いから無理かも…」●「う〜ん、もしできればディズニーランドに行ってみたいなと思ったけれど…でもどこでもいいと思います」
■「スカイツリーなら近いから日曜日に連れて行ってあげられるけれど…」●「あっ、大丈夫、大丈夫。近いところではどこに行くといいですか?私一人でも行けると思います」
■「大丈夫よ!来週の日曜日、一緒に行きましょうね」●「ほんと?でもお母さんは日曜日に休みだから…大丈夫ですか?」
■「私も楽しみだわ!」●「ほんと?でも本当にいいですか?ありがとうございます」
こんなコミュニケーションができる留学生が本当に存在しています。3年前、オーストラリアから高校交換留学生として来日し、今日本の大学に再留学しているジェシカ…彼女は週1回、BIEEの事務所でお手伝いをしてくれています。
滞在する国の文化背景を理解しながらその国の人とコミュニケーションができる人の育成、それが高校交換留学の目的の一つであるのかもしれません。