「7」のつく日のBIEE通信【2016年12月27日号】
節目
2016年もあと数日を残すのみとなりました。人間は一つの節目まで何かを成し遂げようと頑張るものなのかもしれません。そして新たにゴールを設定し前進していく…12月31日も、1月1日も同じ朝陽が昇り、夕日が沈んでいく1日なのにと考えると不思議です。
アメリカで頑張っている高校交換留学生たち、1月末にオセアニアに出発予定の高校生たち、そして日本に滞在中の留学生たちもそれぞれの設定したゴールに向かって頑張っているはず。2016年が始まったあの時に立てた計画でやり残したことはありませんか?「あと数日しかない」ではなく、「あと数日もある」という気持ちで、後悔のない1年を終わらせましょう!
イベント・イベントそしてイベントの季節
アメリカに滞在中の留学生たちにとって、10月末から約2か月間は、イベント山盛りの時間だったのではないでしょうか。ハロウィーン、サンクスギビング、クリスマス…特に11月のサンクスギビングや12月のクリスマスでは、家族が家族であることを再確認する「家族行事」の中に自分が加わることにちょっぴり戸惑いを覚えたかもしれません。確かに数か月前には赤の他人だった人たちと「家族」になっていることは不思議ですね。でも、「家族の一員になろう」という努力ができているのであれば、あなたは立派な家族の一員です。「家族とは何か?」を考えるいい機会かもしれませんね。
そんな中、12月の奨学生レポートが届きました。家族の一員としてサンクスギビングの食事会に参加した時のエピソードがとても感動的でした。BIEEホームページの高校留学体験談にも掲載されていますが、ここでも紹介させてください。
「ありがとう」という言葉は普段は照れくさくて、大切な言葉なのになかなか伝えることが出来ません。“ Thanksgiving”はそんな私達の背中を押してくれるとても素敵な行事です。だからこそ長く続いて伝統になっているんだと感じました。アメリカに来て、“Thanksgiving”を体験することが出来て、本当に良かったです。…
確かにサンクスギビングの由来や宗教的な意味合いは教科書などにも解説されています。しかし、この行事の通奏低音である「感謝する」という意味を頭ではなく心で解釈し、食事会で感謝していることを皆の前で発表するという形で実践しているアメリカのファミリーがいることを知り、思わずレポーターのIちゃんに「ありがとう」を伝えました。
ラブレター2:アメリカ留学中の皆さんに送りました!
賑やかなイベントが一つずつ終了し、家の中のクリスマスツリーが片づけられ、家々を照らしていたクリスマスのイルミネーションが消えてしまうと何とも悲しくなるのがこの時期です。「まだ半年も残っている」「半年もたっているのに自分は成長していない」というネガティブな気持ちと同時に「来年はここにいないんだ」という自分の中で整理しきれないいろいろな寂しさが入り混じる時期ですね。こんな思いを想像しながら、BIEEラブレター2を送りました。「あなたは『〇〇に出会えてよかった』『△△のお蔭で日本人のことを好きになった!』と言われるような留学生でいますか?」という確認、そして、「大丈夫!皆のこと、信頼してるから…」というデジタルではなく、あくまでもアナログでのメッセージです。私たちの気持ちがそれぞれの心に届きますように…
そして、ちょっぴり日本のお正月を味わっていただくため、年賀状も送りました。
心がホッとする18円切手
海外に送るハガキの送料は70円、通常の52円の官製はがきに18円切手を貼って出すことになります。2年前この18円分の切手が年末年始の期間のみ、売り出されていることを知りました。海外送付のための差額分ということで、デザインも日本の食が描かれています。2年前はお寿司と天ぷら、昨年は海外グリーティング(差額用)と名称も変わり、デザインはラーメンとすき焼きでした。切手部分でない余白には「卵」と「コショウ」がついています!そして平成29年用は「そば」と「親子丼」、そしておまけは「蕎麦湯」「わさび」「七味」と「さじ」。年々内容(?)が濃くなっています!今から来年の切手の発行が楽しみです。
心がホッとするこの18円切手に「日本の食」を見るだけでなく、日本人の優しさ、細やかさを感じています。この切手が貼られた年賀状、何人の留学生が気づいてくれるでしょうか。留学生の皆さん、この切手に負けないよう、「日本」や「日本人」の素晴らしさをたくさんアピールしてくださいね。