「7」のつく日のBIEE通信【2017年04月07日号】
文際交流協会 設立34年
2017年4月1日、文際交流協会は設立34年を迎えました。高校生交換留学プログラムを軸として歩んできた年月の間にプログラムを取り巻く環境にも大きな変化がありました。
高校留学関連では、1988年より外国の高校での履修を日本の高校における履修とし、30単位(現在は36単位)を超えない範囲で修得を認定できるという学校教育法施行規則により、在籍高校の学校長の判断に基づき、留学中の1学年間を休学とせずに帰国後進級または卒業することが可能になりました。
その他、留学関連以外でも、日本と外国の関係を意識した「インターナショナル」が、地球全体規模で存在している国々や文化に視点を当てる「グローバル」という言葉に代わり、大学の学部名などさまざまなところで使われるようになりました。さらに、修学旅行や学校の短期研修などで中高生が海外に行く機会も年々増加し、情報通信機器のめざましい普及もあり、海外の国々が身近にもなってきました。
そのような変化の中で、60年以上前からそのコンセプトや目的を変えず、超アナログで、人と人とが実際に出会い、話し、生活を共にし、時間を共有しながら互いを理解していくプロセスを大切にするという高校生交換留学プログラムの存在意味を再考することが多々ありました。
そして私たちが出した結論は、このような時代だからこそ、高校生交換留学プログラムは必要であるということ。「どうして必要なの?」…その答えは、高校交換留学生たちの体験談から探し出していただけると幸いです。
人間の34歳はまだまだ学ぶことがたくさんある年齢、そして成長し続けなければいけない年代です。今後、文際交流協会もこれまで通り、たくさん考え、悩み、苦しみ、時には楽しみながら、現状におごることなく、思い上がることなく前進していきたいと考えております。
今後とも文際交流協会をよろしくお願いいたします。
アメリカ留学8ヶ月目…. (留学生レポートUよりC)
留学生活、あと2ヶ月のアメリカ組から届いた留学生の本音を紹介します。
「現在の心境・これからの抱負、計画や、今までにあった『おかしかった事』『悲しかった事』『怒ってしまった事』『嬉しかった事』『日常生活に見出した新しい発見』等、何でも自由に書いてください」という質問に対し、手書きで書かれた様々な回答。「書きたいことがいっぱいありすぎる」という気持ちが伝わってきました。
★彡もうあと留学期間が3か月間しかないことにとても焦っている (M.K)
★彡これからの抱負としては、帰国するまでに日本文化をもっと紹介したい。学校が始まり、なかなかホストファミリーに料理を作ってあげたいなと思っても宿題や部活動などで時間がなく、休日も金曜日に出された課題などで潰れてしまったりする為いつも作ってもらってばかりいる。残り半年も切った留学生活、今までの感謝も込め、料理を振る舞えたらいいなと思う。悲しかった事、怒ってしまったことはたくさんあった。しかし、嬉しかったことも山ほどあった。ホストファミリー宅に来てからわかったことだが、ホストシスターの入浴時間が異常に長すぎること。日本のようにお湯に浸かることもないのに1時間もかけるのはありえないと思った。他のもたくさん怒ってしまったことはたくさんあったが、全て解決できたので今はスッキリしている。嬉しかったこととしては、ホストファミリーが旅行好きな為、いろいろな場所に連れて行ってくれたことだ。留学生に良い思い出を作らせてあげようと今までたくさんの場所に連れて行ってくれたことにはとても感謝している。その恩返しとして自分にできる最大限のことはさせてもらったり、留学生としてのあり方を常に心がけている。ホストファミリーに「この子をホストできて本当に幸せだった」と思ってもらえるように残りの留学生活も気を緩めず、しっかりとメリハリのある生活が送れたらいいなと思う。(Y.H.)
★彡ホストファミリーには感謝の気持ちしかありません。ホストブラザーが3人いて、自分がここに来る前は1人1部屋持っていたのですが、自分のために部屋を1つ空けてくれて、他の2人の兄弟がそんなに広くない部屋をルームシェアしてくれたり。ホストマザーは料理を作るのが苦手で、でも自分のために栄養ある料理を食べさせてあげたいために、週に1回健康的な材料(魚や野菜)をおインラインショップで調達してくれたり。全ての面で「自分のために」快適に過ごしてもらうためにサポートしてくれます。だから自分も、毎日感謝の気持ちを忘れず、「ホストファミリーのために」ホストファミリーのことを第1に考えて、自分のことは後回しにして考えるようになりました。自分のことで精一杯になるのではなく、他の人の気持ちを第1に考えることができるようになりました。(R.K.)
★彡嬉しかったことは、バンドのAll regionで入賞して6位でファーストバンドに入れたことです。アーカンソーは6つの地区に分かれていて、私はユーフォニアムという楽器でtry outしました。ファーストバンドに入れると、次の週に、2日に渡ってのリハ、そしてコンサートがあります。レベルの高いバンドで演奏してものすごく楽しかったです。また、バンドのいつもあまり関わらないメンバーと、2日一緒に合宿のようなことできて、みんな優しくて、嬉しかったです。怒ってしまったこと…正直ここに来て、日本にいる時より怒ることが多くなった気がします。まず、下の妹です。家族も手を焼いている子で、私が姉としてしからないといけないときなどしょっちゅうです。そして、そんなに怒ったりしなかった私自身もいらだたされることがほとんどです。私は姉しかいなかったし仲も良かったので、ある意味、この一番めんどうな時期を迎える小さい子と過ごすのは今までなかったので、初めはとまどいました。でも可愛いし、素直で、家族として愛しているのに違いありません。ただ、毎日さわがしいです(笑)(K.N.)
★彡これまでの中で本当に嬉しかったことは、学校のお昼に日本のおかしを持っていって、皆にあげていた時に、1人の子から、「日本人から見たアメリカ人は太っているのか?」という質問を受けました。私は答えに迷い、「私が日本にいた時は日本人の中では太っていたけど、ここでは違うからその違いに驚いた」と答えました。するとテーブルにいた子は皆おどろいて、1人の子は「そんなこと絶対ないよ!You are beautiful! You are gorgeous! 」って言って私をかばうんじゃなくて全力でそのことを否定してくれたり、他の子達は、「私日本に行けないよ。何あのFatなアメリカ人って空港で止められちゃうよ」って言って笑わせてくれたり。その時すごい素敵な友達を持ったなって思って温かい気持ちになりました。人の見た目ではなく、その人がどうあるか、何を持っているかを見ているアメリカ人って素敵だと思いました。最近はホストファミリーともうまくいくようになってきて、これから、学校もソフトボールSeasonが始まって忙しくなるだろうけど家族との時間を疎かにしないようにがんばろうと思います。(K.I.)
★彡もうすでにアメリカに来てから半年以上が過ぎ、アメリカの生活にも慣れ、とても心地良く暮らしています。今アメリカの生活を振り返ると、たくさんの友達にめぐまれ、そして家族に色々お世話になりました。そこで、自分には恩返しをする必要があると思います。家族、友達、家族のために何かサプライズをしたいです。自分がここ最近一番嬉しかったのは、自分で考えた料理を作って家族や友達にあげてみたら思った以上に人気で、その時は本当に嬉しかったです。テキサスはMexican foodがとても人気で、その時は本当に嬉しかったです。テキサスはMexican food がとても人気で、学校がある日は毎日食べているほど大好きです。日本に帰ったらMexican foodが寂しくなります。(K.Y.)
★彡とりあえず帰りたくないです。今困っていること、それは、この学校・ホストが好きすぎて困ってます。帰りたくないです。来年、友達のシニアとしての最後のフットボールの試合も見たいし、卒業式もここの学校で経験したかったです。そう心から思える友達に出会えたこと、本当に感謝です。最近、毎日毎日が楽しいです。同時に帰るまでの日が少なくなっているのを感じてすごく寂しいです。友達だけではなく、家族と過ごす時間もすごく楽しいです。ホストブラザーとはふざけあったり、マザーとは趣味のことを話せるし、ファザーには昔の音楽を教えてもらったり、ファザー側のご両親にも何回か会ったことがありますが、本当に優しいです。話しやすいです。私の帰るまでの目標は英語力をもっと上げるのと、新しい学期に入って新しいメンバーになった時に今まで以上に積極的に話しかけて早く友達を作ることととにかく一日一時間一秒を楽しむことです!!(M.Y.)
★彡Since I experienced a very very hard times, now I can feel happy about literally anything. Some exchange students may be bored with everyday life, but I’m so grateful about such normal things because I was lacking them. I really think I can get over no matter what happens in the future. I’ve never been homesick or missed Japan so bad. But I’m so ready to see my family and friends and teachers in Japan. I can’t wait to share all of my experiences with them. But I don’t think I can be comfortable with Japanese life. I’m so afraid to get back to my school and catch up all the classes. I’m not sure if I can stand the Japanese educational style and the way Japanese people do. (M.F.)
★彡I would like to go to the US college to brush up myself more than know. The experience in the U.S. has been unforgettable so far because of people around me, not only my friends but also all of the supporters for us. (T.T.)
★彡良いことと悪いことはサイクル。萎えること悲しいこと辛いこと、あとスランプがあったとしてもどこかしらに光はあるし、報われることは必ず起こる。学校一週間目のことを思い出す。正直誰かしら留学生に声をかけてくれると思ったが、私の学校のアメリカ人は留学生や編入生に興味が無いので少し失望。学校のシステムとかクラスの場所も誰も助けてくれないから、自分から動かないといけなかった。頑張りどころだと思ってモチベーションを高めて生活していた週の後半、入学前から情報を集めていたチアリーディングの練習の約束を取り付けることが出来た。けれど、舞い上がっているうちに帰りのバスを逃してしまい、ホストファミリーに迎えに来てもらいこの報告をHFにした時に緊張がほぐれて涙が出た。自分が恵まれた環境に置かれている事を再確認できたし、人生においての学びを得た。友達と口論した時、自分はここまで怒るんだと思うくらい憤慨した。新たな気づき(笑)。今までは回りくどい言い方をしていたけど、ストレートに言うようになった。(M.K.)
★彡今回はホストファミリーについて書きたいと思います。ずっと探していた私のホストファミリーが見つかって本当に嬉しいです。贅沢は言いたくないけれど、テンポラリーファミリーと暮らしている時はなんで誰も私をホストしたくなかったんだろうって寂しい思いをしました。5か月以上たって誰もホストしたいって言ってくれる家族が現れなくて、ずっとそのことをストレスに感じていました。というのも前のファミリーが結構きびしく(Wi-Fiを10時に消される、ホストマザーが嫌味を言ってくる、10時半には就寝など言い切れないぐらいたくさんのルールがあった。)、家でさえも気が抜くことができなかった。ときどきなんで私はこんなところにこんな人たちと暮らしているんだって嫌になったことも。でも、結果的に私は彼らが好きです。ダブルプレースメントしてた子のことも今は好きです。彼とはたくさん語り合いました。本当に私は2つのファミリーを持てて幸せです。前のファミリーがいたからこそ、今のファミリーに感謝の気持ちが絶えません。(M.O)
★彡目標:英語力をもっと上げてもっと友達を作ってもっとママと仲良くなってもっとアメリカの文化を学ぶ!→そのために…?課題や授業にもっと真剣に取り組む。自習学習の時間を増やす。自分から積極的にいろんな人に喋りかける(I.S)
★彡最初は良かったが肉ばっかりの生活が今はそこまで嬉しくない。野菜や魚が食べたい。(K.M)
★彡家族の一員として生活しているが、やはり時々違うと感じるときがあり少し悲しく感じ、自分の本当の家族が恋しくなる。でも普段は家族の輪に入れて楽しく過ごせ幸せである。アメリカ人は仲良くなるためにちょっかいを出してくるが、時々ジョークがいきすぎてイラっとしている。でもそれは日本人の自分だけが感じること。今日のできごとで印象に残ったことがあった。Subwayでサンドウィッチを作ってもらっていた時、小さい方のホストブラザーが「僕もほしいなぁ」とつぶやいた時に、となりのおばさんが「欲しいの?買ってあげるよ」と当たり前のような顔をして言ってくれてとても幸せな気持ちになれた。(K.N)
★彡日本の友達と同じように、普通に話してたくさん笑ってshoppingにももっと行きたいです。妹の態度があまりにもひどい(自分の嫌な事を他の人にやらせて全く家のお手伝いをしない、姉ちゃんに対して自分が悪いことをしたのに、姉ちゃんのせいにするなど)ことに対して、一回ぶちギレてしまいました。(昔の自分を思い出しました。)色々な話をできるようになったことは嬉しいこと。コロッケを作った時に、「何これ、まずい」と言われたことがあり、ショックだった。「これも文化の違いなんだ。自分もアメリカの料理で苦手なものがあるじゃん!同じ立場なんだ」とポジティブに考えられるようになった。2月の上旬にホストママとの会話で「あと4か月しかないんだね…もう7ヶ月たったなんて信じられない。どうする?ここに残ってもいいんだよ。いなくなったら寂しいわね。いつでも帰っておいで、ここはあなたの家だからね。」とママが私に言ってくれました。今までの中で5本の指に入るんじゃないかっというぐらい嬉しくて、思わず涙ぐみました。ママも少し涙ぐんでいました。 (H.U.)