「7」のつく日のBIEE通信【2017年05月07日号】
ゴールデンウィーク行事無事終了! ――報告(1)
5月2日から5月7日まで東京ならびに神戸にてBIEE高校生交換留学プログラム関連行事を実施、無事終了しました。

国立オリンピック記念青少年総合センターにて2017年夏アメリカ出発生オリエンテーションを実施しました。昨年に引き続き「誰のための何のための高校交換留学か?」をテーマにケーススタディ、いくつかのグループ・プロジェクト、個別面接等を行いました。朝8時30分から夜9時30分までぎっしり詰まったスケジュールの中で、参加者それぞれは様々な場面で「本当に自分は交換留学生になりたいのか?」と自身に問いかけ、出発までにやるべきことを再確認していきました。

高校生交換留学プログラムを実施する各団体のオリエンテーションは参加者全員の留学を成功に導くための大切な時間です。その内容も方法も毎回、前年の反省点を踏まえて変更し実施しています。BIEE2017年春オリエンテーションでは新たな試みの一つとして、Avoid “BOCCHI” Lunchというプログラムを入れてみました。
留学生たちが留学先高校で初日にチャレンジすることの一つに、ランチを誰かと一緒に食べることができるかどうかということがあります。過去にはランチ時間に誰にも声をかけられず、また誘われなかったためにトイレの中で一人でランチを食べたという悲しいOGもいました…
そんな状況にならないよう、どうやって誰かに声をかけるかをオリエンテーション中に疑似体験できるAvoid “BOCCHI” Lunchというチャレンジ・ゲームをやってもらいました。全員に配ったカードの中で数字の入ったカードを受け取った子は数字ごとのグループを作り、何も書かれていないカードを取った子はすでにできているグループに自分からアプローチをしてグループに入れてもらうように声をかけるというゲームです。


「一緒にお昼食べてもらえますか?」「グループにいれてもらっていいですか?」「仲間に入れてくれますか?」…白紙のカードを受け取った子は必死でいくつかのグループにアプローチをし、「いいよ!」「一緒に食べよう!」という答えを受け取った後は本当にホッとした笑顔を見せていました。日本人に対し、しかも日本語で頼むこともこんなに大変なら、異文化で英語でアプローチすることはどんなにしんどいことなのかを少しでも実感してくれたことを願っています!

今年はFLAG代表のMazi CUNHA氏、高校生交換留学プログラム運営責任者のMolly WIEBERさん、そして、15年前から事前英語研修で日本からの留学生をお世話してくださっているMary SLABACK先生の3名が代表として来日されました。




今年もまた高校交換留学体験者たちがたくさん集まり、後輩たちの指導やアメリカ団体の方々の通訳などの任務を担ってくれました。その人数約30名。約1年前に帰国したフレッシュ高校生OBOG、大学1年生から4年生の大学生OBOGの他、医大の5年生や社会人OBOGも集まってくれました。参加者にとっては、大人たちからの話を聞くより、年齢も近く、実際に高校交換留学生として困難を乗り越え、成功した先輩たちからのアドバイスは重く、そして説得力のあるものだったようです。そして、私たち団体にとっては、会場で動き回る彼らの姿を見て「高校交換留学プログラムを続けてよかった」と思える時間でした。

※掲載写真はBIEE-SAカメラマン山岡大地くんの撮影したものです。