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2017年06月07日号|「7」のつく日のBIEE通信|高校生の留学-アメリカへの高校留学|文際交流協会BIEE

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「7」のつく日のBIEE通信【2017年06月07日号】


アメリカ高校交換留学を修了した派遣生たちの帰国のシーズンが始まりました。

☆彡「卒業式」vs “Commencement”…

「7」のつく日のBIEE通信【2017年06月07日号】
「7」のつく日のBIEE通信【2017年06月07日号】
「7」のつく日のBIEE通信【2017年06月07日号】

   「高校生交換留学プログラム」は卒業目的のプログラムではありません。しかし、受入高校によって留学生はシニア(高校3年生)に配属され、卒業式を体験することができます。日本語の「卒業」は学校での全過程を学び終えることを意味しますが、アメリカでは卒業式を「コメンスメント」(Commencement)と表現されます。コメンスメントの意味は「始まり」。アメリカの人たちにとって卒業とは「終わり」ではなく「新しい生活の始まり」「次へのステップの開始」と捉えるんですね。
そして、アメリカ人にとって「高校の卒業」=「親からの自立」を意味します。アメリカでの義務教育は高校3年までですが、この「義務」は子どもを学校に通わせるということと同時に、親が子供を育てる義務がある期間ととれるかもしれません。アメリカ人の親たちが高校の卒業式に大興奮し、涙を流して子供の姿を見守る写真に日米の親子関係の違いを痛感します。
日本では、子供が高校のみならず大学を卒業し、就職し、さらにそれ以降も親は子供を保護し、自分の子供の行いに対して責任を負おうとする親が多いのが事実です。以前、毎晩、夜中の0時になると携帯に電話をかけてきた参加者のお父様がいらっしゃいました。当時、留学中の娘さんがホストファミリーとのトラブルを抱えており、お父様としてはホストチェンジをしてくれるまで電話をかけ続ける、そして「私は娘が80歳になるまで守ります!それが親の義務です」と宣言されました。そのコメントに「ニホンジン…」思わずつぶやいてしまいました。「『子供に自立してほしい』と言いつつ、本当は精神的には自立してほしくないのかもしれない、これは日本の親の典型かも…」と痛感しました。

「7」のつく日のBIEE通信【2017年06月07日号】
「7」のつく日のBIEE通信【2017年06月07日号】
「7」のつく日のBIEE通信【2017年06月07日号】

一方アメリカでは、親は子供に対し、幼い頃から大人と接するように扱い、できるだけ早く子供を自立させようという意識が強いようです。そして義務教育である高校卒業と同時に、家から出し、一人暮らしをさせ、精神的・経済的に自立させることがよく見られるケースです。どんなに経済的に恵まれている親も大学時代のお小遣いは自分で稼がせ、中には授業料も自分で何とかするようにという親も少なくありません。
どちらがいいか悪いかではなく、単に違うんですね…アメリカで卒業式を体験した留学生たちには、文化によって親子関係や子育てについてもこのような違いがあるということを感じてほしいと思います。
全世界の新高校卒業生、おめでとうございます!学校で修得したたくさんの知識を生かし、新しいステップを始めてください!

 


☆彡留学生レポートV(その@)

   アメリカからの最後の留学生レポートVが届き始めました。帰国準備に追われながら書かれた留学生たちの本音を何回かに分けて紹介していきましょう。

 

Q.ホストファミリ−やホストスクールを変わりたいと思ったことはありましたか。その理由は?また、それをどのように解決しましたか。学校を変わりたいと思ったことは数えきれないほどある。私の学校はChartor Schoolで学校の規模も公立に比べたら小さく、部活もないし、別に興味のあるクラスもなかった。(公立の学校ほど授業の選択肢がなく、Chartor Schoolなので専門的な授業が多い)その上、特に勉強に力を入れていて頭の良い学校らしく、授業内容も宿題もとても多い。2週間に1回必ず少なくとも600 wordsのessay(現地の子は1000 words)を書かないといけなかったのはとてもつらかった。解決策は、先を考えずに目の前の課題を一つ一つ潰すこと(笑)あとは先生に助けを求めまくること。絶対に助けてくれます(N.T. )
学校では生徒の尊敬のなさ、無礼さに幻滅したことがあった。それが現実であり、そのリアルさを体験できてよかったと思う(M.K.)
ホストファミリーを変えたいと思ったことはありませんでした。それはホストファミリーが自分のことを大切に扱ってくれて、自分も感謝の気持ちを忘れずにやってきたからだと思います。また、互いに尊敬し合い、良い関係を築くことができたからだと思います(R.K.)
何度か悩むことはあったが、変わりたいと思うことはなかった。彼らの教育方針や意見で気持ちに隙間ができることがあった。ただ、私にとってその家族はパーフェクトなくらいマッチしていて、どんなことがあっても彼らが私に与えてくれる愛情は変わらなかったし、それに対する感謝は変わらなかった(M.K.)
Q.留学中の生活・行事・出来事で、 最も印象に残っているものについて書いて下さい。家族との時間。→例えば、Dadが牧場のお仕事をしているのでそれを手伝ったり、人生で初めて牧場の仕事ができたこと、“君は牧場の仕事、向いてるんじゃない?すごく助かったよ”と言われたことが嬉しかった。(力仕事ですが…)また、家族みんなでsisterのソフトボールの試合を応援しに行ったり、何気ない家族の時間が私にとって一番の思い出です(H.U.)
最も印象に残っていることはやっぱりProm。ドレスを買いに行くところから最後まで楽しい思い出しかない。ドレスを着て、友達たちが迎えに来てくれて、みんなでdinnerに行って、モールをブラブラして、Promを楽しんで、夜IHOPでハイカロリーなご飯を11時に食べて、友達の家でお泊りをして次の日友達と映画を見て帰る。すべてがアメリカらしくて、日本では絶対に経験できないことだった。私たちは8人ぐらいのグループで行ったので、男の子からPromに誘ってもらうとかは無かったけど、グループはグループでとても楽しかった。アメリカのteenagerのPromに対する気合の入れかたはすごかった。“グループのカラーは(というか女子のドレスがたまたまみんな青系だった)青だから男子は青のネクタイをつけろ!!”みたいなやりとりをするのも楽しかった。(N.T.)
学校の友人のフレンドリーさが印象的です。年齢・性別関係なく話してくれるので良かった。先生もフレンドリーだった(K.M.。
たくさんある中でいつまでも忘れられないのは、寮生たちと初めて参加したマラソンのイベント。まだお互いを深く知らず、少しぎこちなかったが、これを通して一気に距離が縮まった。走っている時も自分を最大まで追い込んで、たくさんの人がいる中で、運動音痴の自分が上位で走り終えた時の気持ちは最高だった(M.K.)
ホストママと一緒にコロッケを作りながらいろいろなことを話したこと(R.T.)
フットボールをしたこと。チームメイト、コーチとのかかわりや、celebrationが楽しかった。本当に最高の時間を過ごせた。
Q.留学先の学校で履修して良かったと思う教科名とその理由は?P.E. class →私はスポーツが大好きなのでいろいろなスポーツを体験できましたし、スポーツを通してたくさんの友達を作ることができました(H.U.)
English →英文を読んでいる時、みんなのスピードについていけず、内容を理解していない状態ですすすんでしまうことがあったが、「追いついてやる!」と思って頑張ることができ、テストでクラスで一番の点数を取ることができました。その時、みんなから「すごい」「よく頑張ったね」と言われたことが今でも忘れられません(H.U.)
アメリカンヒストリー→この教科を通してたくさんの英単語を学ぶことができたから。元々歴史が好きで、他国のヒストリーにも興味があったから(R.K.)
スピーチ・プレゼンテーション→他の教科はほとんどが聞くだけの受け身のような感じだったので、リスニング力を鍛えることができたが、この教科はスピーキング力を養うことができたから(R.K.)
英語:何回かプレンゼンテーションをする機会があって、そこで日本のことを共有することができたから(R.K.)
U.S. History →第2次世界大戦のチャプターはとても興味深かった。アメリカ・日本の双方に立った教え方で、先生には日本側の意見を聞かれた。改めて平和の大切さを違う視点で考えさせられた。授業で見る戦争のビデオはだいぶリアルでたまに目をふさぐこともあった(M.K.)
Mutrition & Wellness→アメリカの食って違う!何を重視しているか、それに沿って何を接すすべき化も違う。日本は海に囲まれているから魚も多く摂れるし、新鮮な米で淡水化ブウをしっかり摂取する。だが、アメリカの人は、作り上げたプロテインばかり摂っているように感じた。
一番履修してよかった科目はTheater Artです。この授業は主に舞台劇の練習や、実際に舞台の台本を作って劇をしあったりしました。楽しいだけでなく、コミュニケーションを何よりも大事にする強化なので、本当に勉強になったし、日本の高校ではできない経験でした(K.Y.)
ほとんどの授業が良かったです。日本の授業ではやらないようなことをやったので良い経験でした。一つ上げるのであればドラマのクラスです。自分で劇を作り、クラスみんなの前で発表するという良い経験のできるクラスでした(K.M.)


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