「7」のつく日のBIEE通信【2017年12月07日号】
☆彡オーストラリア・ニュージーランドから高校交換留学生の帰国開始
今年1月にオーストラリア・ニュージーランドに出発した留学生たちの帰国時期がやってきました。決して楽しいだけではなかった留学生活、開始後3、4か月間は「何で留学なんかしたんだろう…」と思い悩み、時の流れのあまりの緩やかさにイライラしたこともあったかもしれません。そんな留学生の苦悩する状況を心配し、「うちの子にはこれ以上辛い思いをさせたくない。すぐに帰国させてほしい」というメールを保護者の方から頂いたこともありました。
元気に帰国した高校生たちにとっては、楽しかったことも辛かったことも、すでにすべてが過ぎ去った思い出に変わっているようでした。たくさん泣いて、そして次のステップを目指し、また泣いて…ゴールにたどり着いた時、形として残ったものは、成長し強くなった自分自身だったようです。
「『帰って来い』って言われた時はマジ焦った。あり得ないし…」「母親にお菓子送ってほしいと頼んだら、理由を聞かれて断られた！」「親が心配症でいろいろなものを送ってきた！」。帰国した留学生たちの止まることのないトークを聞いていると、眠れなくなるほど心配し続けていたこともあった保護者の気持ちを理解するまでには時間がかかるかもと感じます。でも皆、日本で応援してくださっていた家族の方々には本当に感謝していました。「まず日本で何を食べたい？」の質問に「手料理かな…」と、一瞬、出発前の少年に戻り、はにかみながら答えた留学生の姿が忘れられません。
帰国した皆さん、本当によく頑張りましたね！夏のオセアニアから冬の日本への移動は、気温差だけでなく文化差も感じてしまうかもしれません。でも時間が解決するから！！Good Luck！！
☆彡アメリカで頑張る留学生に“文際からの Love Letter ②”を発送しました！
アメリカ生活4ヶ月を終える留学生の皆さんにとってはまだまだゴールまでの道半ばですね。もしかしたら今一番きつい時期かもしれません。自分の居場所がやっと見つかったと感じホッとしたつぎの瞬間「まだ自分はよそ者なんだ」という出来事に遭遇したり、まだまだナチュラルスピードの英語が理解できず、多人数の会話に加わることができなかったり…勇気を出して聞き直すと”Never mind!” という答え。これまでは「まだまだ時間がかかるなあ」と自身に優しくなれていた自分が「もう4か月も経っているのにまだこれだけ！？」とダメな自分を責めたり自信を無くしてしまうことも少なくありません。でも今は誰もが望んでいた「成長する」ために与えられた試練だと思います。
Love Letter ②にも書いたWinston Churchill（ウィンストン・チャーチル）氏の有名な言葉 “Kites rise highest against the wind – not with it”「凧が一番高く上がるのは風に逆らっている時－風に流されている時ではない」考えてみてくださいね。
前回同様、Love Letterを書いている間、ずっと留学しているそれぞれのことを思い出していました。そして、少しでも私たちの心がそれぞれに届くように何度も書き直しました。何年も続けていることですが、今できることを精一杯やりたい、そして高校交換留学中のこの時間が、参加者にとって「本当に輝いていた時間だった」と笑って語れる日が来ることを祈っています
☆彡海外グリーティング差額切手、今年のテーマは？
ここ数年、この時期のささやかな楽しみは、郵便局が発売する海外グリーティング差額切手を購入すること。官製はがきや年賀はがきに追加で貼ることで海外にも届く、18円分の切手です。楽しみは毎年その絵柄が代わること。電子メールやSNSの普及で年賀状を出す人の数も減少しているという背景もあるのだと思いますが、手紙やはがきでのやり取り（ちょっとはずれますが、電子辞書ではなく、紙辞書）をこよなく愛する高校交換留学担当者にとって、この海外向けの差額切手は心を温めてくれるプレゼントです。
2015年は寿司と天ぷら、2016年はラーメンとすき焼き、昨年はそばと親子丼。ラーメンの図柄のおまけにはコショウの絵、すき焼きのおまけ欄には生卵、そばには蕎麦湯と生わさび、親子丼には木のスプーンと唐辛子というユーモアも心をほっこりされてくれます。そして今年の図柄は和菓子でした。たい焼きとおだんごにお茶がついたしゃれたデザイン。アメリカで頑張る留学生たちに年この切手を貼って賀状を出す準備中。細やかな気持ちとさりげないユーモア、これも日本の素晴らしい文化ではないでしょうか？
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