「7」のつく日のBIEE通信【2017年12月17日号】
高校交換留学プログラム参加者たちの出発前・帰国後さまざまな気持ち
あと1ヶ月余りでオーストラリア・ニュージーランドに向けて出発する高校生交換留学生たちはもうすぐ渡航準備を開始する頃、そして来夏アメリカ・オランダへの留学希望者の選考試験もそろそろ終わりの時期を迎えました。今年6月にアメリカから帰国し、AO入試を無事終了したOBOG同士の交流も活発になってきています。
出発日が近づいている留学生は「英語が通じなかったらどうしよう…」「ホストファミリーとうまくいかないかも…」「学校で友達ができないかもしれない」と、いつの間にか数か月前には「楽しみ」で一杯だった心の中が、今現在は不安や心配で満杯状態のようです。彼らにとって、もうすでに留学は始まっているんですね。この時期を乗り越えることも高校交換留学生にとっては大切なステップ。ネガティブな未来を想像するより今できることを淡々とこなしていくことでこの時期を乗り越えてほしいと思います。
そんな中、小さい子が3人いるホストファミリーの情報を受け取った留学予定者から「ホストファミリーは自分にベビーシッターをさせようとしているんじゃないか?」というクレームが入りました。「ベビーシッターではありません。時間のある時に、ホストマザーの手伝いで小さい兄弟のお世話をするのは家族として当然なことです。高校交換留学生はお客様ではなく、家族の一員としてそれぞれのファミリーに受け入れられるんです。家族のメンバーとして、自分を無償で受け入れてくれたファミリーに対して何かできるかを考えることも大切です。もしそれが理解できないのであれば、参加を辞退していただいてもかまいませんよ」と厳しいアドバイスをしました。いろいろ考えていると不安で一杯になってしまったのかもしれませんね。
帰国したOBOGの中にも、お世話してくださったホストファミリーについて「ベビーシッターをさせられた」「ホストシスターの子供たちが最悪だった」「食事が残念だった」「どこへも旅行に連れて行ってもらえなかった」「家の掃除をやらされたことがあった。メイドじゃないのに…」といった残念なコメントする人がいます。話を聞いていると、本当に辛かったという不平不満に加え、彼らがホストファミリーに対しどれだけ迷惑をかけ、それでも一所懸命お世話してくれたんだと痛感するエピソードも語られます。さらに「またあの日に戻りたい!」「早くホストファミリーにもう一度会いたい!」という言葉に「えっ、もうホストチェンジしたいと思う位、嫌だったんじゃないの」と突っ込みを入れたくなります。いつの日か、過ぎ去った辛かったり苦しかったことを愚痴るより、楽しくて幸せを感じたことを思い出し、たくさんの感謝の言葉で自分の体験を語れる大人になってほしいと願っています。
帰国した皆さん、本当によく頑張りましたね!夏のオセアニアから冬の日本への移動は、気温差だけでなく文化差も感じてしまうかもしれません。でも時間が解決するから!!Good Luck!!
日本に帰国してまず感じたことは?
- 人が多い。物が小さいor低い!
- 日本はとても寒くて、日本語を話すことに違和感を感じ、少し考えて離さなくてはいけないなと思った
- 人が多い、物の値段が安い(食事等)
留学前の自分自身と比べて、変わったと思う点は?
- 視野が広がり、一つの価値観に固執しなくなった
- 留学前よりも自分から話すようになり、笑顔でいることが増え、素直に感謝などを伝えられるようになった
- 一人でできることが増えた
- 自信がついた
- 心に余裕が生まれた。色々なことに興味を持てるようになった
- 自分自身に自信がつき、すぐ諦めずに挑戦し続けようという気持ちになった
- 以前よりも強くなったと思う
- ポジティブに何でも考えられるようになった
留学を振り返ってみて楽しかった出来事は?
- もちろん留学中の何かのイベントや出来事を思い出すこともできますが、私はやはり、自分で思考して壁を乗り越えた時の快感が印象深いです
- 一番充実していると感じたのは、最後の半年です。バレエの発表会で踊れたこと、Big Bananaというウォータースライダーなどがあるテーマパークのような所にいって友達と遊んだこと
- 現地の友達と普通に日本でいた時と同じような感覚で遊べたこと
留学中で、一番つらかった時期や出来事は?
- 初めの時期のカルチャーショック。Aussieになりきって乗り切りました
- 最初の3ヵ月。自分の殻を割れずになかなかみんなと話せず、自分から話しかけられず、ただうなずいて話を聞いているだけになってしまっていた。まずはSNSなどで話しかけてみて、そこから実際に話題を会話の中で提供していくようになった
- 発音が悪いのが原因で知っている単語を話しても伝わらなかったこと
「あの時、こうすればよかった」と思うことはありますか?
- もう少し友達の輪を広げておけばよかった
- 時間を無駄にしないため最初からもっと会話に参加して自分から話しかければよかった
- 英語を初めて習った時から発音のことを気にするべきだった
後輩へのアドバイス
- 留学前に学校で勉強する文法がしっかりと頭に入っていれば、単語は海外に行ってから自分で増やしていけるので大丈夫でしょう
- 単語は知っておいた方がいいと思います
- Australiaに行く人だったらSlangも少し勉強しておくとすぐになじめると思います
- 単語よりもまず発音
- ホストファミリーや学校、カルチャーに柔軟に適応していく覚悟が必要です
- 自分の部屋に閉じこもるのは少ない方がいい
- 自分から積極的に話しかけることを心がけて、なるべく家族と一緒に時間を過ごすといい
- 自分の体験したいことはしたいときちんと伝えるべきです
- 留学先の生活と日本の生活の違いを比較しないこと
- 留学を通して、どんな自分になりたいか、イメージしておくといいかもしれません!
- 最初が大変なので先のことが心配になると思いますが、あまり心配しすぎず、ポジティブでいることが大事です
- 人間関係が一番私の苦労したことでした。常に素直に、フレンドリーでいればなんとかなります
- 初めは緊張もしていてあまり会話できずにいましたが、最後の方はほとんど対等に会話ができるような関係になりました。時間が解決してくれます
- 本音で話せる友達を見つけられるように努力することが大切
- 学校も留学の目的の一部ですが、やはり学ぶべきことはそれだけではないので、学業はある程度は割り切って力を抜くことも大切です
- わからなかったことや意味が分からないときはすぐ友達や先生に聞くことが大切
- 日本語の授業があれば選択してもいいと思う。友達もできやすく、プラスなことが多い
- 写真をたくさん撮ること!
☆彡高校交換留学プログラム参加者たちの出発前・帰国後さまざまな気持ち
「どんな子が高校交換留学生として成功するのだろうか?」高校交換留学生として成功する適性を判断する面接は派遣担当者にとって大変責任のある仕事です。一定以上の学力や語学力と健康体も必要ですが、成功の鍵は「交換留学に適した性格」にあるのではないかと思います。一度派遣した子たちには途中で挫折することなく最後まで走り抜けてほしい、プログラムに参加したことを後悔してほしくない、そのためにはそれぞれがプログラムを無事終了し、帰国する時の姿を思い浮かべられる子だけを選ぶことが文際交流協会の方針です。そして、海外の受入団体から届く報告に、自分たちの判断は間違っていなかったと思える瞬間が前に進めるエネルギーになっています。今月アメリカの団体から届いた留学生たちの報告の中から、うれしかった言葉を紹介します。
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