日本からの派遣生、各国で次のステップへ…【2018年09月17日号】
日本各地でそろそろ次の季節を迎えようとする頃、帰国を約2ヶ月半に控えたオーストラリア・ニュージーランドで頑張る留学生、そして今夏アメリカ・オランダーに向けて出発した派遣生たちは、高校交換留学プログラム生としてそれぞれ次のステップに向かっています。「昨日」のことを振り返る心に余裕が出てきたオセアニア派遣生、そして「明日」のことしか見えない欧米派遣生…それぞれについて届く留学生自身からのレポートや団体からの報告から、それぞれの変化を感じる今日この頃です。
自信をもって、胸を張って、頑張った自分を評価することができる留学生たちのコメントから、彼らの頑張った時間を感じることができます。 オセアニアで頑張る留学生からの留学レポートUより…
次のステップは、やり残したことはないかを考え、少しでも悔いの残らぬように時間を過ごすこと。そして、帰国後の長い人生につなげていける「何か」を見つけ出すことです。今一度、自分と向き合い、より多くの留学先国の人々と時間を共有しながら答えを探してみましょう!
これまでの留学生活を通し、自分自身が『変わった』『成長した』と思う点は?
- 何に対しても、前向きな気持ちで考えられるようになった。
- こちらでは何でも “自分から”行って聞かないといけないため、Shyさが少しなくなった。
- たくさんあるが、その中でも特に思うのは、オーストラリアでは様々な場面で意見を求められるため、全ての事に対し、自分はどう思うか考えるようになった。
- (日本では)親に任せていたことを自分でするようになった。
- やりたいことが増えた。
- 家族を大事にする気持ちが芽生えた。
- 何でも継続できるようになりました。
- 自分を強くもつことができるようになった。
これから帰国までどのように自分自身を変えていきたいと思いますか?
- 自分の成長に大きくつながるかもしれないチャンスがいっぱいあるのに、まだ失敗を恐れて逃してしまうようなことがたくさんある。もっと積極的に行動したい。
- 自分の意見とかなかなか言えないから、100%言えるようにしたい。
- もっと自分の意見を言えるように、自分のシャイな部分をなくしていきたい。
- このまま自分の意志を持っている人でいたい。
- 将来の夢のためにももっと頑張る!
- 自分でも訳の分からないところで泣いたりイライラするのをやめたい。
- 英語力、コミュニケーション力の強化→勉強する、会話する。
- 1番変えたいのは体重ですね。
心に残る出来事、現在の心境・これからの抱負・計画など…
- ゴールも間近に迫ってきた。7月に帰国してしまったドイツからの留学生の友達から、自分の持っているすべての時間を使えと言われ、本当にその通りだと思った。後悔することもたびたびあるが、それよりも次に何ができるか、考えていきたい。
- やっぱりこっちの人にとって日本人の名前は言いにくいと思うし、覚えにくいと思うけど、たくさんの人がファーストネームでって呼んでくれることが嬉しい!(笑)
- 今は正直日本に帰りたい気持ち25%で、もっとここにいたい気持ち75%です。やっぱり日本がいいなとふと思うことも多々あるけれど、こっちも楽しいっていうあいまいな気持ち。やっぱり英語力の心配とかしてしまう。でも本当に「あと少ししかない」っていう感じです。あっという間だった。
- 新しいホストファミリーに移って初めの頃、ホストシスターに「2学期が終わるまで様子見で、その後ホストするかはわからない」というようなことを聞いていたので、とても心配だったが、今学期もここにいることができ、9月の家族旅行にも一緒に行く事になり、とても安心している。家族になじめているのかなと思う。これからも本当の家族になれるように努力していこうと思っている。また、スイスからの留学生も来るようなので、仲良くなれればいいなととても楽しみにしている。
- 私がまだ留学して1ヵ月も経ってない時、今とても仲の良い友達が「言語の壁を乗り越えるのは難しい事だから、何でも相談してね」と言ってくれたのは1番嬉しかった。
- ホストファミリーは仕事で忙しいから、友達や友達のお母さんがたくさんの所に連れて行ってくれる。とても良い友達を持ったなとすごく思う。
- 私のホストファミリーは私の意見や話をしっかり聞いてくれる。いつも正しいアドバイスをくれる。帰るまでに恩返しをしたい!!!
- 少しずつ終わりに近づいているって思うと、もっといたいと思ったりしますが、1日1日を大事にしようと思ってます。ホームシックは2回ぐらいあったけれど、ホストや友達のおかげで乗り切れています。
- 確かにストレスフルになることもあるけど、テニスとかスポーツで発散して何事も前向きに!
- GCに住んでいたが、SAに住んでいるホストファミリーに移動することになった。オーストラリア留学の一つの夢としてGCマラソンに出場するということがあった。SAのホストマザーはこれを快く了承してくれた。ベストタイムを出すためにたくさん練習した。また、GCの友達に再び会えるととてもワクワクしていた。マラソンの前々日飛行機に乗りGCに向かい、その夜友達に会う予定だったが飛行機が4時間の遅延。翌日に自分の国に帰る留学生友達もいてもう会えないかと思ったが、夜の12時半まで自分のために4時間も待っててくれてとても嬉しかった。
日本で応援してくださっている家族へのメッセージ…
- 恥ずかしいので、短めにしておきます(笑)。正直、ここに来てから帰りたいと一度も思ったことはありません。家が恋しくなって、泣いたこともありません。けれど自分の力の無さに情けなくなって腹が立って、涙が出ることがたびたびあります。このまま帰ったら、支えてくれたみんなに申し訳ないくらい。あとゴールまで少し、もっともがいて、色々な事を感じて、成長してみんなに会いたいです。
- 私は元気です。すごく楽しんでます!!帰ったら高〜いおすしが食べたいですのでよろしく(笑)
- お元気ですか。私はオーストラリアに来てから、洗い物や洗濯物とか、いろいろ自分でやるようになりました。料理も少しできるようになったよー。来てから3ヵ月ぐらい問題がたえなくて、偏頭痛になったりしたけど、今考えてみればいろいろ勉強になって良い経験だったと思う。今のホストファミリーとは上手くやってるよ。最初はホストマザーやお姉さんはあんまり話してくれなかったけど最近はシスターと二人でどこかに行ったりすることもあったり、仲良くなれたよ。留学費用を払って留学させてくれてありがとう。
- お母さんへ
元気にしていますか??私はとても元気にしています。私が留学しようと決めていた時、皆が猛反対していた中、お母さんは大賛成をしてくれていてめっちゃ嬉しかったよ!私のためにこういう普通ではできない大きな機会を作ってくれてありがとうね。
留学をしてから家族とか友達、みんなの大切さを知ることができたからよかったと思っています。あと、やりたいこともたくさん出来たし、将来の夢も変わっちゃったよ。頑固じゃなくなった!
日本に帰ったら、前みたいにショッピングをしたり、美味しい物を食べに行ったり、どっかに行ったりしようね!私は今、お母さんの料理がめっっっちゃ恋しい。生春巻きとか!!今は頑張って我慢しておきます…
留学が決まってからもそうだけど、決まる前の英検とか、SLEPとかもそうだし、たくさんのサポートありがとうございます!私も将来、ビッグな恩返しをしようと思っているので楽しみにしていてね。
本当に本当にありがとう。12月に会えるのを楽しみにしておくね。
- 覚えてますか?娘です。残りあとわずか。出発前は不安で押し潰されそうで毎晩のように泣いてたけど、こっちに来てから泣いたところで…って思うようになって、第2の家族と思えるようなホストファミリーに出会えて、最高に楽しい友達に囲まれて、毎日何とか頑張ってます。今は焦りがすごいあるかなぁ(笑)。まぁ、けど「何とかなる」精神で残りの留学生生活、早期帰国にならんようにエンジョイしますわ♪
留学して思うのは、今まで当たり前のようにいた家族がおらん寂しさと大切さ。パパやママ、バァバ、ジィジとはお互いの事をよく知ってるから、安心して生活できてたけど、こっちでお互いを知らないホストとの生活は予想以上に大変で、初めの頃はそんな生活に毎日イライラしっぱなしで、だから余計に家族の大事さ等々が感じられた良い期間やなぁって思ってます。こっちに来て、周りに流されっぱなしな性格とかも、少しは改善できた気がする。若干、自分に自信つけられたかな。その分肉もついたけど…(笑)。
何かこっちで珍しい鳥を見るたびにじぃじが出てくる(笑)。帰ったらまたうんちく聞きたいなぁ…。シスターが受験のストレスでお母さんとハグしてる時は自分も無性にママにハグしたくなるし、胃もたれした時はバァバのご飯が食べたくなる。こっちの友達とトリプルエーの話をしている時は、パパとライブに行きたくなる(笑)。こっちの保育園で小さい子と遊んだ時は、兄弟が恋しくなる。地震があったって知った時は急いで帰ろうかと思った!
皆もそろそろぼちぼち恋しくなってきてる?(爆笑)この10ヵ月でしか得られない貴重なもん持って12月帰るから体に気を付けて、元気で!帰ったら梅干しとおすしが食べれるところ行こ!誰が見るかわからんし照れ臭いから、これぐらいにして。後は帰ってから言いますわ!ってことでラブユー。帰国するまで悲しいと思うけど、私の写真片手に何とか生き抜いて。
留学レポート1が事務所に届きつつあります。到着したレポートのコピーは日本のご家族、そして出身高校に送付しています。 アメリカ・オランダで頑張る留学生たち…
手書きで書かれたレポートを何度も読み返しながら、それぞれの今の状況を推測し、気になることは受入団体に問い合わせ、場合によっては本人と連絡を取っています。毎回この作業をしながら「できることならもう問い合わせや連絡はしたくない…」と思うこと、しばしば。トラブルなど起こらず「留学生たち全員が幸せに暮らしていてほしい」という願いがこんな気持ちにさせています。生まれ育った快適な環境から全く異なる状況下に移され、自身の習慣や時には特性をも変え、新しい環境に合うように調整しなおすこと---適応のプロセスは容易いものではありません。でもそれぞれが、交換留学を通し、自身が持つ「異なる状況に適応できるすごい能力」を確認でき、それが自分自身の自信につながるのであれば、苦しいと感じる時間も無駄ではないのではないでしょうか。
現在、ワシントンD.C.にて、アメリカ高校交換留学プログラム参加者対象のオリエンテーションが実施されています。文際交流協会からはOB1名が渡米し、オリエンテーションに参加しています。詳細は次回のBIEE通信で報告いたします。開催までの経緯を含め、日米の考え方の違いを痛感したことも報告いたします! ワシントンD.C.にてオリエンテーション予定通り実施しています!
とりあえずはOBから届いている写真を掲載します。