@アメリカ:ワシントンD.C.オリエンテーション無事終了!【2018年09月27日号】
9月15日から18日まで、ワシントンD.C.にて実施されたアメリカ高校交換留学生受入団体のFLAGオリエンテーションが無事終了しました。7月23日から2週間行われた、非英語圏の留学生のみを対象にした事前異文化・英語研修“Smooth Landing Program”と異なり、今回は全世界からのFLAG留学生約250名が集った3泊4日の研修でした。どちらの研修も「楽しく学ぶ」方法は共通ですが、目的は全く異なり、“Smooth Landing Program”はアメリカの空気の中で、言葉と文化の違いをどのように乗り越えるかを学び、自分自身をどうやって殻から出していくかを考える時間、そして、FLAGオリエンテーションは、これまでのホストファミリーとの生活の様子や実際に直面した問題点等をシェアし、再度、大切なルールや、これからの留学生活をより有意義に過ごすためにできることを確認する集まりでした。
FLAGオリエンテーションが開催される数日前から、大型ハリケーン「フローレンス」がアメリカ東海岸を直撃し、壊滅的な被害をもたらす恐れがあるとの予報がなされ、日本でも毎日ニュースで報道されていました。オリエンテーション開催地であるワシントンD.C.もハリケーンが上陸するとされた地域の近くにあり、BIEE事務所でも「オリエンテーションどうなるんだろうか」と3時間ごとにネットでフローレンスを追いかけながら憂慮していました。そんな中、オリエンテーション前日にアメリカ団体の担当責任者から「私たちはもうワシントンD.C.に向かっています!」とのメール。さらに「ハリケーンで留学生たちの搭乗する飛行機が遅れる可能性があるかもしれませんが、私たちは全ての変更に対処できるよう準備は万端です!留学生たちの安全を全力で守ります!」との説明が届きました。もし日本でこんなに大きいハリケーン(台風)がイベント開催地近くに上陸する可能性が少しでもあったのなら、そのために留学生たちの飛行機が遅延する可能性があったのなら、きっと私たちは即それを中止したでしょう。でもアメリカ側の考え方は「ハリケーンはずれていく可能性あり。万一通過しても、その時できることを全力で行う」というものでした。最後の最後まで前に進む、起こり得る問題については、避けるのではなく、起こった後どうやって対処するかを走りながら考えるという姿勢、いろいろ考えさせられました。幸い、ハリケーンの影響は全くなく、予定されていたツアーも実施されました。 改めて「異文化」を感じたことが…
FLAGオリエンテーションのスケジュールを見て感じた違い…5分刻みの詳細スケジュールで運営させる日本でのオリエンテーションと比較し、大雑把な時間割!「クラス」「クラス」「ツアー」「国別文化紹介」「クラス」と時間割を見ても中身は見えず…しかし、日本から派遣したSAの報告によると、実際はかなり充実した内容だったそうです。「予定や時間にとらわれることなく、重要、必要とその場で判断したことに時間をかける」という考え方に文化の違いを感じました。 “Not better or worse, just different” (どちらが良いか、悪いかではない、違うのだ)!
グループ別セッションに加え、D.C.トリップや国別文化紹介が行われました。セッションでは、さまざまな出身国の留学生がランダムに10グループに分けられ、高校交換留学のルールの確認、友達の作り方、ホストファミリーへの感謝の伝え方など英語での講義とディスカッションが行われました。 オリエンテーション…
D.C.バスツアーでは、アメリカの首都やアメリカの歴史を再認識できる様々な場所を訪れました。
(訪問先:White House、United States Capitol、Lincoln Memorial、Thomas Jefferson Memorial、National Museum of Natural History、National Museum of American History、Newseum、National World War II Memorial、Korean War Veterans Memorial、Vietnam Veterans Memorial)
国別文化紹介では、ユーモアあふれた演出で「寿司の作り方」を説明したり、相撲やアニメの戦闘シーンの再現を演じたり、アジアの国で未だに人気のAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を会場の留学生たちも巻き込んで踊った日本人グループの発表が一番よかったようです。オリエンテーション後、FLAGの責任者たちからお褒めの言葉が届きました!
“The Japanese group “knocked it out of the park” with their cultural skit; everyone LOVED it.”
(日本の留学生は場外ホームランを打ったようだ!だれもが楽しんだ!)
“Their skit was the VERY BEST of the night!!!”
(今回、日本の留学生は最高の寸劇を見せてくれたわ!)
“The Japanese made me soooo proud (once again!), they had the best skit!!!”
(日本からの留学生を見ていて誇りに思いました!最高のスキットだったわ!)
オリエンテーション中、日本から派遣したSAは、時間を見つけ留学生たちと個別に話をしてくれました。すでにホストファミリーとの関係で問題を抱えている子、いい子でいることに疲れを感じている子、英語力のなさを痛感し自信を失っている子、部活のコーチの厳しさに不満を抱えた子等、さまざまでしたが、誰かに話すことですっきりした留学生も少なくなかったです。
オリエンテーションで、久しぶりに会った仲間たちとも思う存分話し、涙を流し、愚痴をこぼし、でもそれぞれが精一杯奮闘する仲間たちの姿を見て「自分も頑張ろう!」と元気をもらったようです。国別文化紹介で団体の人たちやコーディネーター、他の国の留学生たちに与えた「日本からの留学生は素晴らしい!」という印象をプログラム最後まで持たれるような留学生でいてほしいと心から願っています!みんな頑張れ!!