2018年秋合同保護者会@東京終了…【2018年10月27日号】
10月14日(日)神戸での合同保護者会に続き、10月21日(日)国立オリンピック記念青少年総合センターにて合同保護者会@東京をを開催しました。当日は、現在留学中のお子様の保護者ならびに来年冬・夏に留学が決定しているたくさんの保護者の方々にお集まりいただきました。保護者会@神戸同様、約3時間の集まりでしたが、保護者の方々と直接会い、生の声を聞かせていただくことで、団体としてあるべき姿を改めて考える機会となりました。本来ならば、こちらから「情報を提供するため」の集まりなのですが、ほとんどが団体側が学ばせていただく時間となってしまいました。ご参加いただいた皆様に心より感謝いたします。
そして、今回の保護者会でもたくさんのSAたちに勇気と元気をいただきました。留学から帰国して14年が経過したレジェンドSAはじめ、今年6月に帰国した現役高校生のフレッシュSAたちも、参加保護者の皆さんに自らの言葉で留学中の自分たちの気持ちを思い起こしながら熱く語ってくれました。「自分の親もこんなに心配してたんですか!?」とのコメントに、毎回のことながら「親思う心に勝る親心」の言葉が頭の中を駆け巡りました。SAの皆さん、ありがとう!!反省会で頂いたたくさんの励まし、嬉しかったです!
文際交流協会では、20年以上にわたり保護者会を実施していますが、この年月、様々な変化が生じていることを痛感します。その昔(?)高校交換留学で子供さんを海外に送り出す保護者の方には「息子・娘を1年間、里子に出すという気持ちで…」と伝えていました。そして、国際電話も高く、SNSもない時代、空港の展望デッキで「1年後に帰ってくるまで子供との連絡はできないと覚悟します」と涙をこぼしながら手を振るお母様たちと一緒に飛行機を見送ったこともありました。どこにいても子供を見守ることのできる様々なサービスが普及する現在ではこんな情景は「昔話」に聞こえるかもしれません。 保護者会で感じた変化:20年前も今も、親の子を思う気持ちは同じはず
現在、留学中のお子様を待つ保護者の方々は、SNS等ですぐにコンタクトできる状況ゆえに、離れていても近くにいるようで、でも実際に会ったり話したりできないので不安になる、さらに本人にメッセージを送ってもすぐに返信がないこともあり心配になる…というお気持ちなのでしょう。「留学中の息子・娘の様子すべてが知りたい」「留学中も息子・娘に寄り添っていたい」という保護者会アンケートの回答が年々増加している中、1年間、住み慣れた環境を離れ、他の国の家族の一員として家庭生活を過ごし、学校生活を体験することの意味、そしてどのような成果や変化・成長を期待すべきなのか、思い悩む時間が続いています。
保護者会で感じた変化:保護者からホストファミリーへのプレゼントや留学生への荷物
近年、日本のご家族からホストファミリーや留学生に送る荷物の量が増加しているようです。これも変化の一つと言えるでしょう。
今回の保護者会では、ホストファミリーへのプレゼントについて、「ホストファミリーへの感謝は?」というタイトルで下記の説明で始まる資料を配布しました。「お礼の気持ちを品物で示す」という日本の美しい文化背景は他の国の方々にも知ってほしいと思うと同時に、その気持ちが誤解につながり、結果的に傷つく人が出てしまうことは絶対に避けたいと願っています。
「ホストファミリーに親から何かお礼の品を送りたいのですが…」「ホストファミリーにどんなものを送ったら喜んでいただけますか?」といったお問合せをたくさんいただいております。お中元、お歳暮など日本特有の素敵な習慣に見られるように、日本人はじめアジア諸国の人々は、相手に対し『物』を贈ることで感謝の気持ちを表すことが多い一方、欧米では『物』ではなく、『言葉』でオーバーなくらいに感謝の気持ちを表現して相手に伝えます。
ホストファミリーとして留学生を預かることで、高校生交換留学プログラムに参加しようと決意した方々は全員無償ボランティアです。そして彼らがプログラム参加者として求めているのは、物資や金品ではなく、精神的な満足です。一番の贈り物は、保護者の皆さんが自分たちに大切なお子様を預けてくれたという「信頼」、お子様たちが自分たちの目の前で毎日毎日成長している姿を見ることのできる「チェンジを楽しむチャンス」、そして何よりお子様たちと過ごせる「時間」と「思い出」だと思います。その意味で、すでに皆様はホストファミリーにすでに大きな贈り物をされており、ホストファミリーの方もまた保護者の方に対し「ありがとう」の気持ちで一杯なのではないでしょうか。
そのような状況下、日本のご家族から頻繁にプレゼント等が贈られてくると、欧米のホストファミリーの中には、いつまでも「他人の子を預かっている」とか「自分たちは信頼されていないのではないか」という気持ちになり、なかなか「自分の息子・娘」として接することができないという方々がいるのも事実です。日本的に『物』で感謝を伝えたいという純粋な気持ちが誤解されてしまうのも「文化の違い」が存在するからでしょう。
また、保護者の方から留学生にもいろいろな物を何度も送るようになったのも最近の変化かもしれません。「〇〇送って!」との留学生からのメールでのリクエストに、保護者の方はEMSで即これら注文されたものを送付する…これもSNS等の発達のお陰かも。確かに使い慣れたものや日本の食べ物に囲まれることで、孤独が癒されることがあるかもしれません。でも1年間と限られた時間のみ体験できる異文化での生活にどっぷりつかるためには、現地の物に囲まれ、現地の人たちが食べているものを一緒に楽しむことが大切なのではないかな、と思っていますが…
日本からのたくさんの心配を知ってか知らずか、留学生たちは彼らなりに一所懸命頑張っています! アメリカ、オランダで頑張る留学生からの「留学レポートT」より(そのA)…
今回は欧米での学校生活についての報告をご紹介します。
学校へ行った初日の感想を書いて下さい。
- レジスターに4,5時間とられたあと、いきなりホストファザーが 「帰るから後はがんばれ」と言い残して1人にされた。とにかく校舎が広すぎて、教室が見つからない。スタッフの人に聞きまくってようやくたどり着いている状態。けれど、自分で望んだことだから頑張れる!
- 全部にドキドキ。とりあえずはじめのクラスがバンドだったので、マーチングバンドで先にできていた友達にいろいろと助けてもらいながら次のクラスへと向かいました。とても緊張しましたが、いちばんはじめにキューバ人の友達ができました。
- 授業を選べると思っていたらもう既に決まっていて、毎授業移動しなければいけないのが大変だった。休み時間も5分だし、Breakfastもlunchも短く感じた。とても忙しかった!。
- すごくきんちょうしていました。でも、周りの子たちがいろいろ助けてくれてうれしかった。
- 夏休み中にホストファミリーの関係で知り合った同い年の子と仲良くなっていたので、学校でも面倒を見てくれて、友達作りには苦労しませんでした。でも、クラスとなると知らない人ばかりでそわそわして、学校が広すぎて迷子になりそうだったけれど、生徒に道を聞いたら教えてくれて安心しました。あとは、朝国旗とテキサスの旗に黙祷するのと、構内に警察がたくさんいてチャイムの上に警笛も吹かれて、自由だった日本の高校と違って管理社会だなと思いました。
- スパニッシュspeakerが多すぎて、しんどかった。
- 極度の人見知りで、口から胃が出そうなほど緊張した。
- 初日に寝坊をして朝3分で支度した。
- 正直言って辛い事の方が多かった。一人でいる時間とか学校内で迷子になったりして大変だった。
- 初めの授業がギターのクラスで、さっそくプリントに何を書くのか分からなくてまだ友達もいなくて聞けなくて固まってたら隣の席の子が助けてくれて、今でもその子と一番仲良しです。はじめの30分すごく緊張していたけど、あとはすごく楽しかった!友達ができて安心した。
- 本当に辛かった。友人は何人か作れたが、全く教室が分からなかった。でも、教室まで連れて行ってくれたり、本当に優しい人がいっぱいいた。“How was your first day?”ときかれて、”It wasn’t good”というと、ホストマザーがアイスを食べに連れて行ってくれた。
- 初日は学校が広すぎて右と左どちらに行けばいいのかもわからず、表示にのっていない教室もあったので道を聞きまくりました。授業の終わりには先生のところへ行って、日本から来ましたと自己紹介をして、勉強の仕方、授業について聞き挨拶をしたのですが、みなさんやさしかったです。想像と違いました。またいくつかのクラスでは近くの人に声をかけたり、ちょっと教えて貰ったりできて、すこし希望が見えました。もちろんいきなりテストだった化学や多くの授業では地獄を見、Swimmingのクラスに行こうとして間違えたバスに乗るなどハプニングも勃発して大変でした。
- すごく緊張していました。でも暗い顔をしていては誰も話しかけてくれないので、ずっと笑顔でいました。Englishのときに、目が合ったら必ず手を振ってくれる子がいて、Englishの後はlunchだったので、“Can I eat lunch with you?”と聞きました。そこから仲良くなって今では一番の友達です。
- 先生も生徒も優しく接してくれてびっくりしました。どこから来たの?ってたくさんの人が話しかけてくれて不安が吹っ飛びました。教室が分からない時など困ったとき、いろんな方が助けてくれました。
- 生徒の数と教室の数が本当に多い。みんなおしゃれで、髪染めてるのが普通でびっくりした。みんなハンドシェイクとかハグとかしていて、アメリカに学校に来たなという感じでした。
- 3つの高校が1つの敷地内にあってそれぞれすごく離れているので移動が大変。50分間ちゃんと座って授業を受けるのがつらい。
- 最初はずっとホストブラザーにつきっぱなしだったけど、クラスで別れて、分からないことは全部隣の人や先生などに聞き、そこで自己紹介をして、友達を作った。最初は怖かったけど、話しかけたら優しく返してくれるので話しかけやすかった。
- 緊張しておとなしい子だと思われたと思う。話しかけてくれる子もいたが、想像以上に少なかった。
- 学校自体は小さいけど生徒数はまあまあいて、ごちゃごちゃになる。初日に教科選択ですぐにその日から授業が始まったから友達も最初は全然できなかった。
- マーチングバンドに初日より前から行っていたので良かったのですが、その他は全然わからなくて大変だった。とくにUS Historyの先生の英語が聞きとりにくく焦った。
- とても緊張したし、でも自分から話しかけたらいい感じに話しかけてくれたから嬉しかった。
- 初日は意外と話しかけられなかった。けどテニスとか音楽とか趣味を多く持っているのはいいことだと感じた。
- はじめはとっても緊張していて、各教室に行くたびに自己紹介をすることすら緊張していたけど、ある先生が留学生の子がこの学校に来たからいっぱい話してねって言ってくれて早く友達を作る事ができた。
- 【オランダ】広くて何がどこにあるかわからない。みんなオランダ語で話していて、どう話したら良いかわからなかった
その2〜3日後の経過は…
- 1日、1日次の日の目標、その日に果たせなくて悔しかったことなどを書き留めている。笑顔で挨拶、自分から自己紹介など…。今のところ、授業が難しいと感じることなく (周りの人の支えが大きい)過ごしている。慣れてさらに楽しみたいと思っている。
- とりあえず、初回の授業であった自己紹介のときに日本人の留学生ですと伝えると、 “Cool!!”ってとにかく言われ、アドバイザリーという未だに何をする時間かよく分かっていないのですが1限と2限の間にある30分間で、メキシコ人の子に“Do you know XXXX?”と聞かれ、同じ高校の先輩だったので知ってると言うと友達になりました!
- 移動にも少しずつ慣れてそこまでせわしなく動かなくてよくなった。毎日1セメスター同じ授業だと知って驚いた。先生や生徒がみんな優しくていい人たちが多い。
- 友達ができてルーティーンもわかりだしてきて、だんだん家にいるよりも学校の方が楽しいと思いだしてきた。
- Advisoryのクラスの子がお昼に誘ってくれてそこから一緒にお昼を食べるようになった。
- クラスを変更できず、Art⇒Geometry⇒Theater Arts⇒Chemistry⇒World Historyで少し簡単で自分のためにならなそうな気がするので変更リクエストを書きました。唯一Theater Artsがアメリカらしくて、友達作りに苦労しなかった分、1つくらいチャレンジングなことを残そうと思って続けることにしました。クラスの雰囲気も明るくてなじめそうな感じで気に入りました。あと、World Historyも開放的なクラスで、近くの席の子と仲良くなれてうれしかったです。ランチは初日と同じ友達と大勢で食べています。ハイチュウがきっかけで盛り上がって、今のところ充実していて毎日楽しいです。
- なんとかお昼ご飯を食べたりスクールバスに乗る友達ができた。でもやっぱりまだ数人でもっと自分から話しかけなくてはと思っている。
- バスケの授業を通してすぐに友達ができて、初日よりは全然心地よく、楽しく感じることも増えた。
- 日に日に友達が増えていって、廊下を歩いていたら友達から名前を呼んでもらえたり、いきなり日本語で挨拶してくれたり…どんどん学校が楽しくなっていきました!
- 2日目は、とても楽しかった。バレーのトライアウトをやめて、急きょサッカーにした。サッカーの楽しい人たちに出逢えて本当に良かった。
- 困っていたアメリカンヒストリーやGovernmentのクラスで助けてくれる友達ができたり、水泳のチームで話す人や一緒にお昼を食べる人ができたりと友達 (話せる人、会ってお互いに一言かわせる人) が増えました。留学前に気分転換で書いた日本のアニメの絵を手帳に挟んだまま持ってきてしまったのですが、それも役に立っています。Vocabularyが足りず、授業でも苦労はしていますが、電子辞書を活用しまくり、近くの人に聞いたりしやすい教科も増えました。課題や宿題というよりも、授業やテストに向けての勉強が終わらず眠れていません。
- 初日に話せなかった子が話しに来てくれたり、移動中に「こんにちは」と言ってくれる人がいたり、すごく充実していました。
- 友達ができ始めて、ハンドシェイクとかもし始めてとても楽しい。クラスで決まった友達もでき始めてきた。
- なんとなく各クラスごとに友達ができた。朝5時に起きてスクールバスに乗るのは大変だけれど高校は楽しい。特に放課後のテニス部で友達と話す時間とランチタイムが楽しみ。また、友達と一緒にアメフトの試合に行った。ルールはよく分からなかったけれど楽しかった!そのあと、レストランに行って、家まで送ってくれた。めちゃくちゃ楽しかった!! 。
- 昼食は初日に声をかけた人と一緒に食べています(8人グループ)。困っていたら教えてくれるのでうれしいです。2日目は授業もわからないし、友達もいないしで、授業中に泣きそうになりましたが、3日目から友達が一気に増えて、授業も何とかできているのでとても楽しいです。
- 初日は話せた子と話す話題がなくあまり人と話すことができなかった。緊張はなくなったので良かった。色々な人に話しかけたかったが勇気が出なかった!。
- 自分から話しかけたりすることもだんだんと増え、日本のお土産やおかしを食べたりして楽しんでいる。日が経つにつれて良く話すようになっていると私は思う。人数が少ないため、同じ人と何回も話せて良い環境だと思う。
- 最初はみんな話しかけてくれなくて、自分から行くしかないのかなと思ったけど、少しづつ何人か話しかけてきてくれて、自分からも話すようになった。でも、なかなか同い年の友達ができない。(年下と年上ばかり)ずっとホストシスターと一緒だから違う視点からみると、なかなか他の子と話す機会や遊ぶ機会がないのは少し悩んでいる。
- クラブに入るとさらに友達ができていい雰囲気になった。
- 初めての食堂での昼食で一緒に食べようと呼んでくれた男の子がいて、そこからずっと一緒に話しながらお弁当を食べている。授業は各クラスに友達を作って、わからない時は辞書を使っていいか等先生に聞いてクラスを受けている。
- 【オランダ】何か困っていたりしたら助けてくれる人がいて、その人達はみんな “If you have some trouble, you can ask me”と言ってくれる。場所が分からなくて聞いた時はその場所まで一緒に行ってくれる。こっちにおいでと言ってくれる人がいて嬉しい。本当に毎日が感謝の日々だ。