また留学生との「さよなら」の時間がやってきました!【2019年01月27日号】
2019年1月20日(日)、昨年4月初旬、9月初旬ならびに10月末に来日したオーストラリアからの留学生たちがプログラムを終了し、羽田空港国際線ターミナルより本国に向けて帰国しました。例年、この時期は大雪等で交通が乱れたり、直前にノロウィルスやインフルエンザにかかったりと、なかなか予定通りの動きができないことが多かったのですが、今年は全員を予定通りの便で送り出すことができました!
言葉のみでなく、さまざまな違いを痛感しながら、時には涙を流し、日本での生活を体験した留学生たちでしたが、羽田空港に集まった時に彼らが語ったのは「楽しかった!」「帰りたくない!」「日本の人たち、本当にやさしかった!」「日本大好き!」「また絶対来る!」という大変ポジティブな感想でした。以前に修学旅行や家族旅行で日本に来たことのある留学生たちも、ホストファミリーや学校の友達と“普通の生活”を過ごすことでたくさんの新しい発見もあったようです。それぞれ好きな食べ物も見つけられたようで、関西に滞在した子の多くは、たこ焼き、大阪風お好み焼きがどれほど美味しいかを熱く語っていました。カレーライス、ラーメン、とんかつ、牛丼、かつ丼、広島風お好み焼きも、留学生たちのお気に入りリストに入っていました。中には餃子にはまっていた留学生もいました。学校帰りにコンビニに立ち寄り、日本の友達はスナック菓子やチキン、ハンバーガーを食べる中、その子だけは毎日餃子を買って食べていたとか…
帰国時に見せてくれた留学生たちのきらめきは、ホストファミリー、受入高校関係者そしてお友達をはじめ、様々な場面で彼らを温かく受け入れ、お世話してくださった皆様のお陰です。本当にありがとうございました。異なるものを受け入れること、「全く違う文化で育ってきたんだから仕方ない」と時には我慢し、許し、そして他人の子に愛情を注ぐことがどれだけ大変なことであるかを思うたび、それぞれの留学生が何らかの形でお世話になった方たちに「喜び」を残してほしいと願った日々でした。
残念ながら今回もいくつかの失敗例はありました。留学生自身がホストファミリーに対し感謝の気持ちをきちんと表現できなかったことも原因の一つでした。そんな失敗した子たちから、日本を出発する時の私たちへの「ありがとう」の言葉の響きから、「たくさんの優しさや、大らかさで包んでくれた温かい人たちがいたから今日まで日本に滞在することができたんだ」ということをよく理解していると確信しました。あの時は上手に表現することはできなかった「ありがとう」を彼らに代わって私たちから送らせていただきます。本当にありがとうございました。
それぞれの留学生のはじけるような笑顔から突然涙が溢れた瞬間、それはたくさんの見送りの方々と別れを告げ、出国手続きに向かう時でした。きっと今頃、日本とは30℃以上の気温差と、それ以上の文化差のあるオーストラリアに戻った留学生たちは、本国の家族や友達に日本での思い出話を語り続けていることでしょう。そして彼らの話を聞いて、日本や日本人に興味を持ったり、好きになってくれる人たちが増えてくれることを祈っています。もし一人でも二人でもそんな人が増えてくれたのなら、高校交換留学生の役割をきちんと果たしたということですね。
帰国直前、留学生の1名が自身の留学体験を日本語で綴った作文を手渡してくれました。とてもきれいな字で、難しい漢字も使って書かれた作文から、彼の日本での生活が本当に充実していたことが伝わってきました。 留学生の作文「日本へ留学して」…
僕の留学は本当に楽しかったです。最初に僕心配しました。日本語あまり喋れませんでした。そして僕は本当にシャイでした。でも、この5ヶ月に友だちを作っていっぱい良い思い出があります。
第二週に文化祭がありました。僕のクラスはポップコーンスタンドをやりました。みんなはすごくがんばりました。そして僕たちのポップコーンスタンドはすごくうまかったです。
文化祭でたくさんしゃしんを取ってコンサートをやりました。そのコンサートは弦楽合奏部のコンサートでした。文化祭の後に試験がありました。試験は大変でした。そして日本史は無理でした。10月で友だちと調布の花火に行きました。楽しくって面白かったです。そして花火はきれいでした。
12月27日広島に行きました。僕はホストファミリーとたくさん場所を見って色々食べ物を食べました。1月1日神社に行って特別な食べ物を食べました。
僕の留学はすごく楽しかったです。たくさん友だちと良い思い出を作りました。ぜったいまた日本に来ます。この留学はすごく面白かったです。そしてこの留学が本当に大好きでした。
昨年12月にオセアニアから帰国した留学生たちの感想をご紹介します。家族と離れ、異文化の中で一人で過ごした体験は派遣生・受入生の双方に大きな影響を与え、そしてその時間はそれぞれにとって生涯忘れることのない思い出になっていることを実感します。 オセアニアから帰国した留学生たちの「帰国後レポート」より(そのA)…
留学を無事終了した今、10ヶ月を振り返りどのようなことを感じていますか?
- 辛いことなんて数えきれないほどあったのに、こんなに時の流れが速く感じた10ヶ月はなかったです。オーストラリアにいたことが夢だったのかなとも感じます。でも確かに自分は10ヶ月間オーストラリアに行って、たくさんの経験をしてたくさんの人たちと出会って、それが今の自分を支えてくれています。やりたいことの1つを達成するために留学したのに、そこでもっともっとやりたいことを見つけて、人生の視野を大きく広げてくれました。ですが自分の英語力にはまだまだ全く満足していないので、今の考えとしては、看護師の資格を取った後、もう1度どこかに留学したいなと思っています。もっともっと知らない土地に行って、いろいろなことを吸収したいです。18年間生きてきて、最も濃い、充実した10ヶ月でした。私にこのような素晴らしい経験をできるチャンスを与えてくれ、留学中もたくさん支えていただき、ありがとうございました。
- 自分にとって留学先では何故か見慣れた環境に戻った感じがして、楽しい留学でした。
- 留学して本当に良かったと思います。留学しなかったら経験できないことをたくさん経験することが出来ました。私は文際でなければオーストラリアにも留学できていなかったと思うので本当に感謝しています。私の留学が無事に終了できたのも文際の方々のサポートがあったからだと思います。本当にありがとうございました。
- この留学は私にとって成長するための大きな大きな経験になりました。10ヶ月間の留学の中でたくさんの人と出会い、新しい大切なものが増えました。何といってもホストファミリーには本当に感謝しています。この留学プログラムに参加できてよかったです。
- この10ヶ月は長いようでとても短い期間でした。私は留学する前に海外に行ったことがなかったし、親と別々で暮らすということもなかったので、その生活に慣れるまで結構時間がかかってしまいました。しかし、文際からのラブレターや先輩たちのアドバイスを参考に、このままではだめだと思い、すべて思っていた問題を打ち明け、話し合い、解決することが出来ました!
- 留学先のニュージーランドはそこまでアクティブな国ではありませんが、たくさんのボランティアを経験することが出来ました。ホストファミリーと一緒にフードトラックで働いたり、洋服屋さんや保育園で働いたりと日本では簡単に参加できないことがたくさんできました。協力してくれた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。今の1番の目標は英検やTOEICの資格を高い点数でとることです。皆より半年早く帰ってきたのを利用して、頑張っていきたいと思います。たくさんのサポート、ありがとうございました!!!