“平成最後”のBIEE通信【2019年04月27日号】
昨年から繰り返し使われていたフレーズ「平成最後の…」。平成の次の時代の新元号が『令和』と発表され、あと数日で遂に『平成』が終わりを迎えます。日本国中でなぜか寂しく、複雑な気持ちになっている方も多いのではないでしょうか。 あるSAと生年月日について話していたところ「昭和生まれの人は『何年生まれ?』と聞かれると『昭和〇〇年』と和暦で答えるんですよね。僕たちは20xx年って西暦で答えるんだけど…」と言われたことがありました。確かに中高年にとっては西暦より和暦の方がなじみ深いようです。若者にとって『令和』への移行はそれほど大きな出来事ではないのかな?そんな今、何故だか平成生まれの若者との距離が大きく広がっていくような不思議な気持ちです。 若者諸君!『令和』には次の世代、次代を担う若者たちが、それぞれの夢や希望に向かって頑張り、活躍できる時代であってほしいという思いが込められているそうです。若者たちには、『平成』に植えた苗を大切に世話し、それぞれが大きな花を咲かせたり、果実をつける木々に育ててほしい。そして様々な面で豊かな『令和』の時代にしてほしい。そして「日本」や「日本人」を改めて強く意識しながら、平和な国に生まれた奇跡に感謝する日々を過ごしていきませんか?
それとも「捨ててはいけないもの」?
そして、日本から海外へ大切な子供さんを送り出す保護者の気持ちも昔も今も変わっていないようです。
これからの10ヵ月、あなたと会えなくなってしまいますね。今、あなたが生まれてきた時のことを思い出しています。お腹の中で育っているあなたに会える日が本当に待ち遠しかった。毎日、毎日、あなたと会えるのを楽しみにしていました。そして、10ヵ月後、あなたは産まれてきました。あなたが留学する10ヵ月間、私はあなたが産まれてきたあの時のように、また新しいあなたに出会えることを楽しみに待っています。元気でいってらっしゃい!
これは17年前(!)、空港に見送りに来ていたお母様が、高校生交換留学プログラム生としてアメリカに出発する娘さんに渡したメッセージです。「娘は出発準備で忙しくて、あまり話すことができなかったので私の気持ちを書いて渡したんです。よろしかったらどうぞ」と見せていただきました。メールもスカイプも普及しておらず、国際電話も高額の時代でした。このメッセージは、留学前の「第1回保護者会」にて紹介させていただいていますが、どんなに時代が変わっても、親心は同じなんですね。
異文化の中で人と人が出会い、学びあい、そして、さまざまな困難を経験しそれらを乗り越えることのできる自身の強さを見つける高校生交換留学プログラム…「高校生交換留学プログラムは古すぎる、もう今の時代に合わない!」というコメントを頂くことも少なくありません。でも、たった1人だけでもこのプログラムに参加したことで何かを学び、自身をみつけ、そして「参加してよかった」と言ってくれる以上、「捨ててはいけないもの」なのではないかと思います。
最近、海外で頑張っている留学生たちに “Think about the “problems” というヒントを送りました。「ホストファミリーや友達のことを嫌いなわけではないのに、最近なぜか彼らに対してイライラしてしまう…」「あとわずかだから問題なく終わらせたいんだけれど、何かひっかかることがある…」そんな相談を受けています。プログラム終了までカウントダウンの時期を迎えた今、「まだ目標を達成できていない」「このままでは帰れない」という自身への焦りもあるのでしょう。 問題にぶつかったときは…?プログラム開始時のような気持ちに今一度戻ってほしいと願っています!
I want to take this opportunity to remind to think about the "problems" you have and ask yourself if they are worth the drama.
人間関係等で問題にぶつかったら、どのようにしたら自分自身の気持ちを整理できるかを冷静に考えてみましょう。いくつかのヒントです…
- Remind yourself that you cannot change others but you can change how you react to them.
相手の欠点などを変えることはできませんが、あなた自身のその人に対する対応の仕方は変えることができます。
- Remind yourself to think of others and that showing kindness and caring to those around you will make you happy too.
相手のことを思いやり、やさしく接することであなた自身も幸せにできます。 - Remind yourself that everyone is human, but no one is a mind reader. If you're sad ~ say so. If you're thankful ~ say so.
誰でもが完璧でない「人間」であることを思い出してください。そして、人間は、他人の心の中を読み取ることはできません。もし悲しかったら、あなたの言葉で相手に伝えましょう。感謝をしているのなら、あなたの言葉で伝えましょう。 - Remind yourself to take the good with the bad and to live everyday being the best you can!
人生に起こり得るいいことも悪いことも素直に受け止め、一日一日を自分なりに精いっぱい生きることの大切さを忘れずに。