2018夏アメリカ生の帰国まであと2週間!【2019年05月27日号】
昨年夏に成田空港から出発した留学生たちの帰国まであと2週間となりました。夢と現実の間での葛藤、負けてはいけないのは自分以外の誰でもないということの気付き、寂しい気持ちや悔しい思いで流したたくさんの苦い涙、同時に、人のやさしさに触れて流した涙の温かさ…今頃、帰国に向けての荷物の整理をしながらそれぞれがこの1年間を振り返っていることでしょう。「よく頑張ったね!」の言葉をそれぞれに送るまであと2週間です!
帰国間際の留学生たちからの最後のレポートを紹介します。手書きでぎっしり書かれたレポートを読むたび、それぞれが自分の力で困難を乗り切り、ゴールまでたどり着いた姿を思い浮かべることができます。 留学生レポートVより(その@)
留学中の生活・行事・出来事で 最も印象に残っているものは?
ホストファミリーとの生活
- いろんな行事やパーティーもたくさんあったけれど、やっぱり一番は私のために開いてくれたパーティー。ホストファミリーや親せきから本当の家族のように思っていると言われて、思わずうれし泣きしました。
- 庭でみんなでハングアウトしている時に、流れている音楽に合わせて歌って踊ったのがなぜかすごく幸せだった・初めて一番仲のいいシスターと喧嘩をしたこと。喧嘩できるほど仲良くなれたのはいいことだけど、相手がガチギレした時の怖さと、自分が圧倒的不利なことを学んだのでもうしたくないです!
- ホストファミリーとの旅行。
- タブーの多さ、宗教、人種、歴史、毎日のようにLove Youと言う親子愛。
- 日本の元号が5月1日に変わることと、4月1日に新しい元号名が発表されることをホストファミリーに説明したら「発表されたら教えて!」と言われた。アメリカ時間3月31日の午後9時くらいに「今、発表された」と伝えたら、ホストマザーが「おめでとう!」と言ってめちゃくちゃうるさいベルを鳴らしてくれた。
イベント
- プロム:10年生に配属された時からPromに行くことなないだろうと思っていたが、12年生の友達が誘ってくれて参加できた。友達がドレスを貸してくれて、メイクや紙のセットも友達がやってくれた!当日の夜会場につき、席に座っている間はProm感があまりなかったが、9時くらいにダンスが始まってからはアメリカらしさが出てきてとても楽しかった。家に戻る途中、日本に帰ったらこんなに友達と踊りまくる日は一生ないんだろうなということが頭をよぎり、ちょっと悲しかったが、最初で最後のPromは忘れられない夜になった。
- プロム:日本の高校では経験できないことだし、約3時間DJ等がいる中で踊ったり歌ったりで疲れたけれど楽しかった。ドレスやネイル、すべて普段ではできないことに興奮して深く印象に残っている。
- Snow Coming:ホームカミングの冬版。ホストシスターたちの友達と、夢だったリムジンに乗ってドレスでレストランに行った。
- Homecomingのダンスパーティ:初めてアメリカンをここで体験できたように思う。
- クリスマス:日本ではほとんどの家族が一人1個のプレゼントをもらうのが普通だが、アメリカではプレゼントを10数個もらって、朝みんなで早起きをしてプレゼントを開けるのが印象的だった。その中でも特に印象に残っているのは、愛犬までプレゼントをもらっていたり、おばあちゃんから名前入りの手作りプランケットをもらったこと。2019年のクリスマスは、2018年のこのクリスマスが恋しくなるだろうなと思っている。
- クリスマス:音楽を流しながらプレゼントを包んだり、何もかも映像の中の絵を自分が体験できていることがすごくうれしかった。
- イースター:日本でも少しは知られているが、アメリカに来てさらにイースターの良さを知った。ホストマザーがキリストの復活に関する映画を紹介してくれて、一緒に見たこことも素敵な思い出だ。また、親戚が集まり、イースター関連の「エッグトス」「エッグハント」など、初めて経験できた。
- イースター:教会から帰ってエッグハンドとした。子供は私一人しかいないのに、私だけのために用意してくれていた。嬉しかった。
学校生活・友達
- 学校で授業中に携帯を使っていいことや、食べ物も自由に食べていいという違いや先生と生徒の距離感が印象に残っている。
- 良い成績だったのでHonor Rollがもらえたこと。
- 陸上チームで想像以上の友達ができた。
- Fine Arts AssemblyでChoirとして4,000人以上の全校生徒の前の発表でソロを歌った。
- Wind Symphony:州の大会に出たり、ダラスやニューオリンズに演奏に行った。大会に出た時に1位がとれて嬉しかった。
- 学校の旅行でマルタに行ったこと。旅行に行く前はすごく緊張していたけれど、仲の良い友達と一緒にいたらたくさん笑いあることができた。(@オランダ)
- 友達が急に電話をしてきて、「夕日がきれいだから見に行こう」と言われ、急いで自転車に乗り二人でアイスを食べながら海辺で走り回ったこと。(@オランダ)
- 学校でキャンプ旅行。
- ランチタイム。もちろんクリスマスやハロウィンなどの行事も印象に残っているが、友達を笑いながらランチを食べている時が1日の中で一番好きな時間だった。
留学先の学校で履修して良かったと思う教科は?
- US History:
・日本とは違った視点から歴史(特に戦争について)を学べてとても楽しかった。
・今まで知らなかったことばかりで楽しかった。
・アメリカに来たからには知っておくべきことが学べる。
・アメリカ側から見た第一次大戦前から2000年前後の歴史を学んだ。とても興味深かった。
- Government:最初は本当に理解できず、とてもストレスにはなっていたが、わからないところを友達や先生、ホストファミリーに聞くことで英語の力も上がり、コミュニケーション力もアップした。アメリカの政治について学べた。
- Algebra:
・日本の中学生の頃の内容だったのでとても簡単だった。他の科目ができなさ過ぎて気持ちが落ち込むのでこの科目でモチベーションを上げなおせる。
・唯一優越感に浸れる科目。でも意外と用語が難しいのでやりがいがある。
・このクラスは学ぶためというよりも友達が簡単に できるクラス――内容が前に学んだことのあるものなので、友達が質問してきた理、あまり緊張しないで打ち解けられるクラスだった。
- English :
・友達、先生に助けを求め、それでも成績が低い場合はExtraの提出物をもらう。
・グループワークも多く友達とコミュニケーションをとりながらできる。必然的に読む量も多い。
- AP English Language:Writing 中心で、エッセイへの苦手意識が薄れた。英語で英語を習うことができるのも留学ならではで、必修とはいえ履修してよかったと思う。
- Spanish
・違う言語や文化を学べて楽しかった 。
・母国語が日本語の自分が英語で違う国の言葉を学ぶのはとてもおもしろかった。メキシコ人の友達と少しだけスペイン語で話すこともできたし、実際Englishよりも成績がよい。
- Child Care:将来自分がやりたいことにつながった時、楽しくてしかたがなかった。
- Science:日本では理解できていなかったが、アメリカで同じ科目を取り、もう1回復習することで完璧に理解できた
- AP Biology:APの科目はレベルの高い先生、クラスメイト、授業で勉強になる。Biologyは実験などグループ活動が多いので友達ができやすく、英語の勉強にもなるのでおおすすめ。
- Anatomy & Physiology:解剖を高校で専門にできる機会はなかなかないのでとても楽しい。自由度も高く、基本的には友達と自分たちでやりたいように解剖できる。授業で出てくる単語はかなり難しいが、日本の英語の授業では習わないことを学べるので新鮮で面白いと思う。
- PC:全くとる気がなかったけど、いざやってみると基本的なパワポ、ワード、エクセルを英語で学ぶことができてよかった。
- Computer:簡単なホームページが作れるぐらいになった。
- BIM (Business Information Management):主にお金の管理の方法やコンピューターの使い方を学んだ。ワードやエクセルの使い方を細かく学ぶことができた。
- Marketing:コンピュータビジネスについての授業。日本の会社名とかも教科書に書かれていて、ビジネスマナーにおける文化の違いなどを聞かれたりして楽しかった。
- Sports marketing & Entertainment:マーケティングの窓口のような初歩レベルから学べた。
- Orchestra:これまでやってみたかったバイオリンに挑戦中。新しい友達ができてとても嬉しかった勉強系のクラスではなかなか授業中に他の人と話す機会が少ないが、音楽系や体育系などのクラスでは友達と話したり、新しい友達が作りやすい。
- Band:自分は楽器を吹くことができたから、このクラスを通して友達を作ることができた。
- Teacher Arts (Drama):日本にはない科目でクラスメイトも開放的な人が多く打ち解けやすかった。
- Film Making:授業中に映画が見られるし、映画を実際に作ったり撮影したりなど貴重な体験になった。
- Art:とても楽しくて息抜きになる 。
- 美術:自分の好きなことだから集中できる。また、ヨーロッパの絵画の知識が増えたり、絵について表現するオランダ語も学べる。(@オランダ)
- Gym (@オランダ)
・男女共にやるので、お互いの長所を生かせたり、短所を補えていい勉強になっている。
・身体を動かすことが好きだからリフレッシュできるし、いっしょにクラスを取っている子と距離が縮まる。
- PE:
・運動が好きなのでがっつり運動したいと思って選んだ。ここで仲の良い友達を作ることができた。「スポーツに言葉はいらない」というのは本当だと思う!
・他のクラスと違い話していてよいから友達が作りやすかった 。
・息抜きになり、また、楽しい 。
- Dance:一番の友達ができた。
- Team & Individual Sports:このクラスのお陰で親友たちと出会うことができた。また、コーチは本当にやさしく、アメリカのスポーツをプレーしながら覚えることができた。
- History / Geography:日本を紹介できる。(@オランダ)
最も苦労した教科の克服方法は?
- US History:
・再テストをやってもらっている 。
・日本で日本史を学んでいた時もあまり得意でなかったのに、英語でアメリカ史というのはとてもハードだった。Extra Creditをもらいまくって、先生にわからないことがあったらすぐに聞いている 。
・先生にたくさん質問した。あとは勉強あるのみ。英語力が上がっても難しい単語が頻繁に出てくるから電子辞書はほぼ必需品 。
・宿題と試験が多い。とにかく友達や別の歴史科の先生に手伝ってもらった。
・わからないことは先生に聞きまくった 。
- Government:
・でてくる単語も難しく、最初は全く理解できなかったですが、先生がとても優しく「わからないことがあったら何でも聞いて」と言ってくれたことで安心できた 。
・アメリカの政治について知識がなく、専門用語ばかりでホストマザーや友達に聞きまくって、友達にはめんどくさがられた。ちょっとショックだったが、あきらめずに理解しようとすることで何とかなった 。
- English:
・宿題の量も多かった、地道に電子辞書を片手に読みました。あとすべての宿題がオンラインだったので、長文は先生にお願いしてプリントアウトしてもらい、わからない単語を書き込んでいました。
・はじめは先生との距離感がつかめず、授業内容もさっぱりだった。宿題も人の助けが必要で、こんなに楽しくない授業は初めてと思うくらいだったが、先生や友達と仲良くなることで居心地もよくなり、楽しく授業を受けることができるようになったし、授業内容の理解やテンポも上がったように思う。
・まず本を読んで、それについてディスカッションするのは大変だった。本もろくに読めないし、スピードも遅いし、本当に苦労した。先生に相談して違う課題をだしてもらい、読む力と書く力がついた。
・テキストを読んで問題に答える形式で、数をこなすこととで質問の意味を早く理解できたり、答えに該当する文章を見つけやすくなった。
- パソコン:英語で説明され、どんどん先に行ってしまうから本当に大変だった。
- Biology:
・単語が難しい。
・前期に取ったので、日本でも習っていない難しいことを英語で習うのは大変だった。宿題も多くとにかく時間がかかった。でも1ヶ月くらいたつと効率よく課題をこなすことができるようになり、テスト勉強のコツもつかめてきて克服できた。ノートを取るのが追いつかなかった時は、隣の人に見せてもらったり、先生に聞けば大丈夫なので恥ずかしがらずに質問することが大切だと思う。
- 政治経済:これはシニアの教科で、宿題がたくさん出たり、友達があまりいないクラスだった。自信をもって話すことと、宿題を友達や先生に助けてもらって克服した。
- スペイン語:宿題で点数を稼いだ。
レポートVに同封されていた1通の手紙を紹介します。同じような気持ちの高校交換留学生もたくさんいるのではないでしょうか? ある留学生からの手紙
文際交流協会の皆様へお久しぶりです。時がたつのはとても早く、もう1ケ月が無い頃までやってきました。一年前、東京オリエンテーション前に出す課題が遅く、電話が来て急いでやったのを今でも覚えています。おそらく、このレポートVも届くのがおくれていると思います。本当にすみません。
この一年のアメリカ留学で本当に自分が変わったのか、英語力も伸びたのか、ハッキリと自分では正直まだ分かりません。でも、この国に来てこの国の人の優しさに触れ、私の生きてきた17年間のうちで、最も濃い一年でした。今のホストファミリーは、留学生をホストするのが4回目で、ブラジル出身の子がとても良い子だったらしく、ホストファミリーは比べたりしないのに、自分の中でかってに比べて自分を否定して泣くこともありました。でもホストファミリーは私の良いところを見つけてほめてくれて、愛してくれて本当に素敵な家族です。日曜日の教会に行く道で、ホストブラザーから”I’m not ready that you go back to Japan.”と口から出て、涙目になって「眠いわ~」とホストシスターに嘘をついたこともありました。
今この手紙を書いていて涙が少しずつ出てきて、皆様への感謝を伝えるはずなのに、脱線してすみません。とりあえず、私のこの一年はすごく楽しく、この一年を支えてくれた文際の皆様、本当にありがとうございました。辛いこともたくさんあったけど、留学に来て本当に良かったです。皆様知ってのとおり、この国は愛と自由に溢れていて素敵な国でした。久しぶりに日本語を書いて、字が汚く、ミスが多く、拙い文ではありますが、この一年のサポート、本当にありがとうございました。
6月9日、会えるのを楽しみにしています。
この一年のアメリカ留学で本当に自分が変わったのか、英語力も伸びたのか、ハッキリと自分では正直まだ分かりません。でも、この国に来てこの国の人の優しさに触れ、私の生きてきた17年間のうちで、最も濃い一年でした。今のホストファミリーは、留学生をホストするのが4回目で、ブラジル出身の子がとても良い子だったらしく、ホストファミリーは比べたりしないのに、自分の中でかってに比べて自分を否定して泣くこともありました。でもホストファミリーは私の良いところを見つけてほめてくれて、愛してくれて本当に素敵な家族です。日曜日の教会に行く道で、ホストブラザーから”I’m not ready that you go back to Japan.”と口から出て、涙目になって「眠いわ~」とホストシスターに嘘をついたこともありました。
今この手紙を書いていて涙が少しずつ出てきて、皆様への感謝を伝えるはずなのに、脱線してすみません。とりあえず、私のこの一年はすごく楽しく、この一年を支えてくれた文際の皆様、本当にありがとうございました。辛いこともたくさんあったけど、留学に来て本当に良かったです。皆様知ってのとおり、この国は愛と自由に溢れていて素敵な国でした。久しぶりに日本語を書いて、字が汚く、ミスが多く、拙い文ではありますが、この一年のサポート、本当にありがとうございました。
6月9日、会えるのを楽しみにしています。