高校交換留学プログラム参加者の入れ替わり時期がやってきました!【2019年06月27日号】
アメリカから高校交換留学を無事修了した留学生たちが帰国してから早2週間、あとはオランダ滞在中の交換留学生の帰国を待ち、2018年夏高校交換留学プログラムが終了します。また、1月にオーストラリアに出発したセメスター生もあと数日で帰国予定。そんな中、2019年夏アメリカに出発予定の参加者たちのビザ面接がほぼ終了、出発に向けての最後の準備時期に突入です…
「交換留学の団体にとって一番忙しい時期はいつですか?」というご質問を受けることがありますが、もしかしたら今から夏の終わりまでがそんな時なのかもしれません。そういえば受入生も8月末に来日予定、そして、2020年の高校交換留学プログラム参加者の募集もそろそろ本格化します…私たち高校交換留学プログラムを運営する者にとって「忙しい時期」とは自分たちの存在意味を実感できる時でもあります。必要とされる「幸せ」に感謝しなくてはいけないですね!
2週間前に帰国した留学生たちから「帰国後レポート」が届き始めました。と同時に「お手伝いできることがあったらいつでも声をかけてください!」という嬉しい申し出を頂いています。「後輩やプログラムのために自分のできることをやりたい」という、見返りを求めないこの思いは、願書を一緒に書き直してくれたり、オリエンテーションで指導してくれたり、出発時に見送りに来てくれたり…と様々なことを自分たちのためにやってくれた先輩SAたちの姿を見ていたからこそ生まれたのだと思います。SAの皆さん、本当にありがとう!そして、帰国したばかりの皆さん、まだまだたくさんの思い出を片づけるのに忙しい頃かと思いますが、お力を貸してくださいね!
これから出発する留学生の皆さんの心の準備になるであろう、先輩たちのレポートを紹介します。それぞれが作り出すドラマを想像しながら読んでみてください! 留学生レポートVより(そのC)
留学中、体験した学校や家庭以外で行われたイベントは?
- ロサンゼルス・ツアー
・初めてアメリカの中でも有名な場所に訪れた日。サンタモニカのビーチを歩けたことが嬉しかった!
・Warner brothers Studio、Universal Studioなどに行き、とても充実していた。
- フロリダ・ディズニーワールド・ツアー
・日本でも行ったことがあったけど、アメリカにあるのは初めてで、久しぶりにテーマパークで遊べた。
・久しぶりにたくさんの日本人留学生と会えて、楽しかった。みんな英語が上手になっていて、刺激を受けた。
・すべてのパークに行けて充実していた。
・久々にみんなと話せて息抜きになりました。
- ニューヨークツアー
・夢の中にいたみたいだった。本当にすばらしすぎました。自由時間が少なかったのが少し残念でしたが、たくさんの場所に行けました。絶対死ぬまでにもう一回行きたいです。
- アメリカ受入団体主催のホストファミリー募集イベント
・コーディネーターの教会などにブースを設けて、留学について話した。
・ホストファミリーを探すのがとても大変なのがわかりました。
- 教会のハロウィーンパーティー。パンプキン切抜き、カラオケ、キャンディー集めをした。
- 団体主催のクリスマスパーティー
・LCの家に留学生が集まりパーティーをした。
・色々な国のFLAGの留学生がコーディネーター宅に集まり、それぞれの国の料理を持ち寄り一緒に食べました。それぞれのHFも大集合でとても楽しかった。私たち日本人はから揚げ、味噌汁、抹茶プリン、カレーライスを作りました。
- Theatre主催のユールボールで食事、宝探し、ダンスをした。メンタル的にノリについていくのは大変だが、全体的にみると楽しい。
- ガールズスカウトで文化紹介―折り紙を教えました。
- 留学生交流会
6月に実施。15人ほどの留学生が近くの学校に通っているそうで、みんなでショッピングモールに行く。
- 同じ州で過ごしている留学生と定期的に会って話すことでリフレッシュにもなったし、自分も頑張ろうと思えた。
- FLAG30周年パーティー
FLAGの人や他の学校の留学生がたくさんいて、緊張しましたが楽しかったです。
- 幼稚園生や小学校低学年の子供にお箸を教える授業みたいなものをしました。
- 時々開催される留学生同士の交流会。スケートやストロープワッフル(有名なお菓子)作り体験などを行った。タイやインドネシア、ベルギーの子達と仲良くなれ、気分転換になった。(オランダ)
日本に関することで訊かれた質問は?
- 学校の制度、病院、食べ物について。病院について聞かれた時は少しびっくりした。
- 「犬や猫を食べるのか?」この質問はよく聞かれますが、毎回「そんなわけないだろ」って心の中でキレてます。アジアの国についてあまり知らない人が多い。
- 「アニメは好きか」と皆聞いてきた
- 日本の学校との違い、自分の住んでいる町について、アニメについて。
- HFからは政治的なことや日本の会社、政府についての質問が多くてびっくりした。
- 信仰のこと、食事のこと、学校制度など。
- 学校行事やイベントに参加した時など、「これは日本にもある?!と」聞かれたことが多かった。
- 「日本でおすすめの旅行先は?」
- 日本語について聞かれた。レポートを学校で書いていると「それ何語?!」「何を書いているの?!」とよく聞かれたので「日本語はひらがなとカタカナと漢字があるよ」等と説明した。シンプルに「これ日本語で何て言う?」とも聞かれた。
- 「お店(特に食べ物屋さん)が日本にもあるか?」
- 日本の学校についての質問。学校の厳しさ(校則など)を話すと結構ウケていた。
- 食事、天気、政治、学校の様子、家族構成の他、「日本で何をすることが一番好きか」「ファーストフードは日本にもあるか?」など。学校で男子校・女子校があると言うと驚かれた。
- 漫画やアニメについて。
- 音楽について。(rap好きがめちゃめちゃ多い)
- 「日本人は毎日寿司を食べるのか」「寿司以外は何を食べるのか」
- 「中国や韓国と同じ言葉や食べ物なのか?」「一人っ子政策があるか?」など日本、韓国、中国がごちゃまぜになっている人が多かった。
- 「日本人はどんな人たちか?」「どちらの学校の方が大変か?」「なんで白い肌がいいのか?」
- 「日本はどこか?」「中国や韓国との違いは何か?」
- 「柴犬は好きか?」「フォークとスプーンを使うか?」「iPhoneの値段は?」「日本はゲップやオナラは普通にするか?」――留学のためにマナーを身につけたけれどこっちの方が悪かった。思っていた以上に日本の知名度は低い。
- 信仰やお葬式の質問。同じ学校に通っているタイ人の留学生が祖母のお葬式のため一時帰国した時、タイのお葬式の様子をSNSでみて話題になりました。
- 原爆について、第二次世界大戦について、パールハーバーについてなど、思っていたよりも歴史的な部分を聞かれました。
- 「侍や忍者はいるのか?」「マクドナルドで寿司は売っているのか?」
- 天皇制度や地震について。
- 日本の家族の「力」関係について、Seven Samuraiなど、日本の古い映画を観たことがある大人に聞かれ、驚いた
- 授業で見た動画で、東京ではカエルやトカゲ、スッポンを食べると紹介されていて、自分も初めて知って驚いた。周りの子に「こんなもの食べてるの?!」と聞かれとても困った。自分が思っていた以上に現地の人は自分より知識を持っていたりするので驚きました。
- 「日本の国歌は?」「何歳で飲酒や喫煙ができるのか?」
- 学校の子達は学園アニメを見ていて聞いてくることが多く、制服や電車通学などについて質問されました。
- 料理のことやアニメのこと、どうやって日頃遊んでいるのか、休日のこと。
留学先の国の人に対する考え方・イメージの変化は?
- 本当に良い人ばかりだなと思います。何かのきっかけがあればすぐに仲良くなれます。留学前は悪い人がいっぱいいると思っていたので、少し意外でした。
- 初めはギャップに驚き、カルチャーショック的なものがあったが、慣れたからなのか、おもしろくて素敵で、いい意味でイメージはすごく変わりました。
- 元気でフレンドリーなのをイメージしていたが、想像以上にフレンドリーですごく優しいし、他人でも助けてくれる。アメリカ人は相手を知らなくてもあいさつと「調子どうですか?」などと聞くのが普通で子供のころからそれを当たり前のようにやっているからだと思います。
- 人間は本当に日本と同じように一人ひとり性格はバラバラです。ただ、その中でも少し自己中心的な人が多いかなと思いました。人のものを欲しがる、先生に対しての態度が悪すぎる、これらは日本にいた時、ここまでだとは思っていませんでした。そして、学校の治安が悪い…。でも逆に、良い事もたくさんあり、みんな元気に“What’s up?”と話しかけてくれたり、わからないことは何でも教えてくれる人がたくさんいました。本当に人それぞれですが、優しい人もいればひどい人もいる、という感じです。アメリカ人に対するイメージは良いようにも悪いようにも変わりました。どんな人でも、たくさんの人に出会えていい経験ができました。
- 積極的というイメージは留学前と同じでしたが、プロム等のパーティーの盛り上がりに驚きました。
- 留学前の自分は全く想像していませんでしたが、個性が一人ひとり様々で、それに驚きました。
- とても気さく。
- racistはいない(100%ではないと思うけれど)→ 今まで外国に行ったことがなかったから、外国でアジア人は差別されると思いこんでいた。
- 全員が全員イケメン / かわいい(美しい)というわけではない → 上と同じ理由+人は顔じゃない。
- ガタイは大人、中身は高校生(Freshmanは中3)→全世界のteenagerは話している内容変わりません。
- 大人に関しては、すごく暖かくて、優しくて、面白い、予想通りのアメリカン。生徒に関しては、ある時はものすごくひょうきん者なのに、ある時は冷たいという感じで、一人の人が色んな顔を持っていた。「うわべ感」がすごい。
- 来る前から知っていたが、毎朝Pledge of Allegianceするまで自分の国や自分の州を誇りに思っているのは日本ではないなと感じた。
- アメリカの高校生というと映画Mean Girlsのような、大人っぽくてキラキラしているけれどちょっとこわいというイメージでしたが、私の周りの子はみんなフレンドリーで、愛に溢れる優しい子ばかりです。
- 住んでいる場所のヒスパニック系・メキシコ文化の影響もあってか、思っていたよりもかなり家族を大切にする人が多いです。また、95%くらいはカトリックで、こんなに宗教がオープンな感じだとは思っていなかったです。
- 私の街に来るまでは、この留学でアメリカだけでなくメキシコのことも学べるとは思っていなかったのですが、実際に住んでみるとメキシコ人の自由気ままな感じとおおらかさが大好きになりました。
- みんながみんな陽気なわけではない。思っていたよりも人種差別が色濃く残っている所もある。話しかけにくそうな人でも、話してみればすごく優しかったりする。
- 特に変わらないけど、アメリカ人は結構もっとフレンドリーだと思ったけどシャイの人もたくさんいるし、人はそんなに日本と変わらないと思ったし、時間のゆるさはさすがだなと思った。
- アメリカ人に対する私のイメージは「好き嫌いがはっきりしていて、日本人とは異なり思っていることをはっきり言う」という感じで、それらは比較的あてはまっていました。日本人にはあまりないような彼らの自信を感じました。また、英語という言語を使うことによって日本語とは違う表現などからアメリカ人の考え方を発見できたのではないかと考えます。
- 高校生は日本人と変わらない。勝手にイツメンとか作らないと思っていたけれど、もう中学生からみんな一緒で長い付き合いをしているからだなと思った。
- 車社会。ものをはっきり言う。会話の中で、どっちでも…みたいにはならないで意見をちゃんと言い、両方の意見を批判もしない。ちょっとした会話がうまい。
- 昔は色々不安で、怖い人とかがたくさんいると思っていた(ブラックの人とか特に)。でも今は普通に友達もいるし、慣れたから全然思わなくなった。
- 留学する前、私にとってアメリカは夢で、自分が馴染めるかどうかとても心配でした。また、文化などがとても違うし、私の英語が伝わるのか不安でしたが、実際、日本よりも馴染めているような気がするくらい、馴染むことができました。イメージは大きく、憧れの国からHomeになった気がします。理由は、日本だとあまり個性を大事にしていないのに対し、アメリカでは個性が全てだからだと思います。アメリカなら誰でも受け入れてくれる人がいる気がします。
- 文化や歴史が違うから仕方ないと思えるようになった。周りと違うことは別にダメではないと体感した。
- やっぱり映画やマスメディアが与えていたアメリカ人のイメージが自分に強く入っていたことを肌で感じました。みんなパーティーが大好きで明るいというイメージがありましたが、本当に色んなタイプの人がいて、個性の違いがすごいあることを改めて知りました。ヒスパニックの人達が多い地域だからこそ多くのことを学んだと感じます。
- みんながみんな明るくて前向きでフレンドリーだと思っていたけれど、もちろんそうでない人もいる。自信のない子もいるし静かな子もいる。アメリカ人=明るい人とは限らない。
- アメリカというとやはり白人の方のイメージが強かったけれど私のいる州はほぼメキシコ人だし、混血もとても多いのでひとくくりに考えることはしてはいけないなと感じた。それぞれがそれぞれの文化を尊重し合っている。
- ほとんどの日本人がフレンドリー、テンションが高いというイメージを持っているが、フレンドリーは通りすがりに”“I like your hoodie”や店員さんと話が盛り上がったりといった所から来ているのだと思う。テンションが高いも同じ理由でだと思うが、全アメリカ人がそうではないということを理解してほしい。
- アメリカ人はいつもフレンドリーでハッピーってイメージだったけれど、bad moodな人がとても多い。お昼前はハッピーで後で会ったらとても機嫌悪くてびっくりということがたくさんあった。学校に本当にいろんなジャンルの人がいて本当にみんな違うなと思った。(うるさい人、静かな人、リッチな人、poorな人、家族に問題がある人、ゲイ、バイセクシュアルの人など)どんな環境でもみんな自分のことが好きで、フレンドリーで心も広くてみんな最高です!
- 留学する前と現在とを比較すると、やはり違いは個々人の中に存在するのであって、人種、国によって全て異なるわけではないことを再確認したように思います。また、移民というものの考え方も変わりました。テキサスはやはりメキシコから来た人が多く、スペイン語を話す人も多いし、英語が完璧でない人も多いです。「国境間の壁」というトランプ大統領の言葉は非常に一時期話題になっていましたが、色々な友達をつくって話してみると、トランプ大統領の考えもわかるけれど、この人たちに出会えたりこの文化を体験できるのは、移民でできた国アメリカだからだなあとふと思ったりします。人種に対して多少の固定化(強調)されるイメージはあるけれど、一人ひとり違うことと違いを大事にしなくてはいけないと感じたのは、それらを肌で感じ、実際に見て、人と話したからだと思いました。LGBTQに対する理解も深まりました。日本にいた時、聞いた事はあっても正直身近ではなかったけれど、こちらでは普通に見かけるし、みんなそれを気にするわけでもないです。「そうなんだね」とそれぞれの一部として受け入れられている感じです。実際、私の所属する水泳チームのキャプテンとメンバーの一人は女の子同士ですが付き合っていて、本当にラブラブです。先日参加したミリタリーボールでは、指輪を準備してプロポーズするところにも立ち会って、もうゲイだのなんだの関係ないくらい見ていて幸せな気持ちになりました。周りにいるたくさんの友達も、みんな笑顔で、冷やかしつつも全力でお祝いしていて、私まで嬉しくて仕方がありませんでした。しばらくニコニコしていたのでちょっと変な人だったかもしれませんが、みんなそうだったのでたぶん大丈夫です。こちらに来て、色んな価値観、違いの大切さ、比べることの無意味さに、気が付かせてくれた人達には感謝しかないです。
- 家族を大事にするアメリカの人達のことは好きです。家族愛は日本が見習うべき点だと思います。
- 言葉が伝わらない時に馬鹿にされるかなと思っていたけれど、全然そんなことはなく、ちゃんと待ってくれるし、分からなかったり言葉が詰まると代弁してくれる。
- アメリカ人はいろいろなことに日本人よりもルーズなのかなと思っていました。でも、全然そんなことはなくて、年下なのに私より全然しっかりしている子もたくさんいました。
- 留学前は「外国人」というひとくくりにして決めつけていたけど、オランダの人達と過ごしていくうちに色々な人がいるんだなとわかった。前までは外国人=みんなフレンドリー、明るい、みんな仲良し、はっきり物を言う、だったけど、中にはシャイな人がいたり、そういった人ばかりではないと分かった。実際オランダの公共機関を利用したりしていると、本当にみんな寛大だなと思った。正直、外国人は周りの人を気にしないということをよく聞いていたから、自分優先なのかなと思っていた。でも、レジに並んでいる時、商品が少なくて前の人がたくさんあったら、「買うものそれだけ?先に行っていいよ」と代わってくれたりした。知らない人に道を聞く時も、最後はみんな笑顔で「がんばってね」など言ってくれるし、すごく丁寧。「怖い」というイメージが「優しい」になった。(オランダ)
- もっとなんでもかんでもズバズバ言うのかなーと思ったらやっぱり常識の境界線はあるのだった。(オランダ)