そろそろオセアニアの国々で新学年が開始する時期…【2020年01月17日号】
1月下旬から2月上旬にかけて、オーストラリアやニュージーランドで新学期が開始します。これにあわせてオーストラリア、ニュージーランドに向けて高校交換留学生たちは日本を出発し、また、長い夏休みを冬の日本で過ごした留学生たちが帰国していきます。何度も空港に足を運び、新しい年が始まったと実感する季節がやってきました!
派遣生たちのビザ無事発給、出発を待つのみです!
オーストラリアもニュージーランドも、ビザ発給の審査はそれぞれの国の移民局で行われています。以前は在日大使館内の部署で審査がされていたために問い合わせ先もわかりやすかったのですが、現在は不明なことがあると韓国や中国にある申請センターから突然メール連絡が入ったり、こちらからの問い合わせはいったいどこの国に電話をしたらいいのかと戸惑うこともしばしば。「留学先はニュージーランドなのに…」「必要なのはオーストラリアへのビザですが…」と、果たしてこれらのメールは正式なものなのかと疑ったりとまだまだデジタルを通してのやりとりには慣れていません。今年も???の多かったビザ申請のシステムですが、全員分、出発にぎりぎり間に合い、無事にビザが発給されました!オーストラリア派遣プログラムで、今年の大きな懸念の一つはシドニー近郊の森林火災の状況でした。現地の受入団体からも週1回のペースで情報が入り、幸いなことに留学生たちの滞在先は影響を受けていないことを知りちょっぴり安心。東日本大震災が起こった年、3月末に来日予定の留学生たちの滞在先やホストスクールもすべて決定していたにもかかわらず、「私たちの国から、今の日本に高校交換留学生を派遣することはできない」という1通のメールを受け取った時のことを思い出してしまいます。シドニーに到着時、例年よりちょっぴり大変なことがあるかもしれませんが、日本からの留学生たちにはオーストラリアの人たちに幸せを届けてほしいと願っています。もうすぐオセアニアに向けて、自分探しの旅に出かける高校生たち、頑張れ!
鹿児島から留学生が戻ってきました!
オーストラリア、ニュージーランドからの2019年春来日10ヶ月生、秋来日セメスター生そして10月末と11月末に来日した短期生の帰国の日が近づいています。一足早く、鹿児島に滞在していた留学生たちが東京に戻ってきました。「たのしかったよ〜!」と、到着時には見られなかった笑顔と共に羽田空港に到着しました。
「お正月、どうだった?」と聞いてみました
おじいちゃんの いえで もちつきした。
機械で?
留学生の話を聞き、いつの間にか忘れていた、なつかしいお正月の風景を思い出してしまいました。ちがうよ。こうやって.(餅つきの恰好をしながら)おいしかった!
みんなで かるたとりした。わたしは たくさん まけた。
たこあげ した。たのしかった。
おとしだま もらった。ラッキー!
ぼうずめくり しってる?やった。
「日本の食べ物、どうだった?」と聞いてみました
大好きになったものは「たこやき」「ラーメン」「うどん」「おこのみやき」「おもち」
カレー
何故?
にほんの すし ローフィッシュがのってる。オーストラリアの すしは ビーフやポークやチキンとやさいとライスをのりでロールしてあるでしょ
(は?!それ寿司じゃないでしょ)
オーストラリアの すし が おいしい
海外での「日本食ブーム」の中にはこんな事例もあるかもしれません。(それ、日本では太巻きだけど…)
「学校どうだった?」と聞いてみました
自分のやりたいこと、得意なことを選んでやることの多い欧米の教育と比べ、日本のそれは、得意でも不得意でも全員が参加し、皆で協力して何かを作り上げることが多いかもしれません。
- たのしかった!
- おとこのこ、すごくシャイ
- ふゆやすみ しゅくだい あるの、おどろいた。オーストラリア、ないよ
- がくえんさい、合唱コンクール、うんどうかい たのしかった!
- みんなで いっしょに やること たのしかった
「日本、好き?」と聞いてみました
- だいすき!
- にほんのひと やさしい
次の移動時間までこのような雑談をしていた時、突然ひとりの留学生が「わたしは さいふを なくしました」と言い出しました。
「えっ!どこでなくしたの? いつなくしたの?」
「かごしまエアポート と おもう。でも バックに はいっているかもしれないから だいじょうぶ!」
「大丈夫じゃないでしょ。早くバックの中を探してください。」
…
「あった?」
「ないです」
あわてて鹿児島空港に電話をしてもらいました。
「何色の財布?大きさは?何が入っているの?」
「あかとあお、ちいさい さいふ、ハート、おかねちょっとはいっている」
問い合わせの結果、なんと落し物として届けられていました!中を確認してもらうと、お金1万円、荷物の受取票、そしてクレジットカード…「もっとあわてろよ!」と心の中で叫んでしまいました。しかし、一緒に出迎えに出てくれていた1週間、ホストブラザーになってくれるY君は、すまなそうにしている留学生に同情したのか
「だいじょうぶだよ。オレも留学していた時、パスポートなくしたから。No problem!」
それを聞いて留学生が一言
「パスポートはなくしてない!」
この出来事で、お財布を拾っても何も取らずに届けてくれる日本人、落し物がでてくる日本について改めて感心したようでした
留学生たちの思い出作り…
東京での思い出作りに浅草、原宿、新宿を歩き、また、SA2名にお願いし、留学生たちをつれて東京ディズニーランドに行ってもらいました。日本での留学生活を無事終えることができた満足感に包まれ、丸1日、リラックスした時間を過ごしたようです。日本の若者と同様、タピオカ大好きな留学生たちによると、「オーストラリアやニュージーランドのタピオカより日本の方がおいしい」そうです!