新型コロナウイルスCOVID-19…【2020年02月27日号】
新型コロナウイルスCOVID-19は、現在、感染リスクのさらなる拡大の可能性が示唆される中、有効な治療薬や対処方法が見出されていない状況です。さらに、日本では3月2日から全国すべての小学校・中学校、それに高校などについて、春休みに入るまで臨時休校とするという方針も出されるまでになっています。本来であれば、これから日本特有の「桜前線」のニュースが人々の心をほっこりさせる時期に入るはずなのに…と改めて「平凡な時間」がいかに大切なものかを痛感しています。
このCOVID-19の影響は、3月下旬に到着予定であった海外からの高校交換留学生の受け入れの取りやめなど高校生交換留学プログラムにも出ています。この「留学生の受入延期」の結論に至るまで、受入国となる日本国内の最新情報を収集しながら海外の団体と連絡を取り続けました。2月中旬、派遣国側に3月末からの受入生の来日日程の変更の可能性を告げた際、ある海外団体からは
“We have the Coronavirus here as well, as far as I know higher numbers than in Japan, and we are operating as normal since the number is very small and it is unlikely that a lot of people will be infected with our stringent controls when anybody is entering Australia. I am sure you have the same in Japan. We cannot stop everything because there is an unlikely possibility of the virus spreading dramatically in advanced health systems like ours…” といった「なぜそんなに神経質になっているの?感染拡大する可能性のないウイルスのためにプログラムを止めることはできない!」という厳しいコメントをもらいました。しかし、結果的には残念ながら私たち日本側の団体の予想が当たってしまいました。このプログラムを運営するにあたり大切なことは、「留学生の安全」に加え「留学生の安全留学生が滞在する国・地域の情報については受入国側の判断に任せること」であることを確認した次第です。
また、現在、留学先国の判断を待っている事項もあります。それはアメリカの団体主催のディズニー・ワールド旅行への参加についてです。3月に実施予定のこの旅行は、参加者の多くがたいへん楽しみにしていたイベントの一つ…「実施してほしい」と願う一方、多くの人たちが集まる場所に行かせることへの不安があるのも事実です。アメリカからの最新情報と団体の結論が出次第、日本からの留学生には連絡予定です!
☆彡アメリカ・オランダ高校交換留学折り返し地点…「留学レポートU」(そのB)
アメリカ、オランダで頑張っている留学生たちの折り返し地点でのこれまでの体験や決意を読みながら、皆本当によく頑張っているなと感心しています!ゴールまであとわずか…頑張れ!
留学先国に来て、今までで一番驚いたことは?
アメリカ
- アメリカでは勉強も部活も日本より易しいけど、それを大勢の人に応援してもらったり、誉めてもらったり、披露する機会がとても多い。
- クリスマス。みなが学校にたくさんのプレゼントを持ってきていました。たくさんもらいました。親が子供にあげるだけでなく、おばあちゃんが父へなど、大人にもプレゼントがあることに驚きました。
- Arby’s のローストビーフサンドイッチがとても美味しいこと。
- 自分自身の変化。野菜が食べることができるようになり、動物が好きになった。Host Familyの家はZoo状態で苦手を克服した。
- ホストマザーが17人兄弟だということ。
- アメリカ人が本当に自分の気持ちを言葉にすること。
- 文際からのラブレターが泣ける。
- クリスマスのプレゼントの量がすごかったこと。1つのプレゼントでBahamaに行く事になった。
- 食事内容の雑さ。グリーンピースやブロッコリーを一つまみ分食べるだけで野菜は充分だと思っている。
- 冬でも海に行く。
- 1つの授業(accounting)が先生と1:1で、最初は気まずいかもとか思っていたけど今はすごく楽しい。先生とすごく仲良くなった。
- 道路からも、家からも、学校からも、どこにいても牛が見えること。
- みんな毎日お風呂に入らないこと。
- 日本の事がたいして知られていない。
- 田舎なこともあり、みんな行くところが同じなのか、同じ服を持っていることがよくある。
- 学校の教材が教科書でなく、パソコンであること。
- 高確率で馬やブタ、牛を飼っている人たちがいること。
- 私が学校のRegisterの帰りにhost momにfast foodのdrive thruに連れて行ってもらった時にspriteのLサイズを頼んだら私の顔より大きいバケツみたいなカップと共に出てきた時。本当に見えるものすべて(にんじんと食パン以外)が大きくて、とんでもない国に来てしまったと笑った。
- 学校内で男女の仲がいい。やる気のない生徒がいない。本当にいろんな性格の子がいる。
- みんな寝るのがとても早いということ。また、友達はすごく大人っぽくて同い年とは思えないことです。
- ERの待ち時間がドラマ通り異常に長いこと。試合中に怪我したとき、敵or味方関係なしにその怪我した選手を拍手でたたえるところ。
- 日本が好きな人はだいたいアニオタが多い。自分もアニオタを少し馬鹿にしていたのだが、ここにきてアニメの良さに目覚め、アニオタになりかけている。
- 初めてあった人によく“Are you from China?”と言われること。大体の人はAsiaは言語が同じだと思っていること。
オランダ
- 友達が毎日シャワーを浴びるのは体に悪いと言っていて、国が違うから全然違うなと感じました。
- 学校から帰ってきたら両親が両方ともいる。日本じゃありえない。家族との時間を大切にしていていいなと思った。
現在の心境・これからの抱負・計画や、今までにあった 「おかしかった事」 「悲しかった事」 「怒ってしまった事」 「嬉しかった事」 「日常生活に見いだした新しい発見」等は?
アメリカ
- 最近は緊張感が無くなってきて、携帯ばかり見てしまったり、日本語ばかり使ってしまったりしている。あと、ホストファミリーへの不満も最近すごく感じてしまうからここでもう一度気を引き締めて後半半分頑張る。
- この5か月間、長いようでとても短くあっという間でした。まわりの人を大切に、だらけずに残りの半分を過ごしていきたい。また、もっといろいろな事にも挑戦したいです。
- 英語がペラペラになる。Host father and host mother are the best host family in the world.。
- 時々思うのは、この家族じゃなかったら自分は今と同じように充実した生活を送れていたのかと思う。他の人に比べて英語が話せなかったにも関わらず、しっかりと手助けをしてくれた。ホストマザーに「誰かと比べるのではなく、あなたにはあなたのよさがある」と言われて心が軽くなった。ダブルプレイスメントの子とよく比べて自分を下げていたので、少し心が楽になった。そして入学当初、English10の先生に「あなたにこのクラスは難しすぎる。変えた方が良い」と言われ続けたのが今では、先生に褒められることもあり、点数が上がれば「誇りに思う」と言ってくれた。
- 毎日とても幸せな生活を送っていて、留学の機会を与えてもらったことに感謝しています。アメリカの生活に慣れ、ホストマザーにも、 “She is not a guest, she is family”と言われるようになりました。頭の中は日本語と英語が半々なので夢にも時々英語がでてきます。悲しかったこととしては毎日2〜3時間もバスケをして、家でも練習しているのに未だにあまり上達せず、チームの足を引っ張っていることです。怒ってしまった事はないので代わりに怒られてしまった事を書こうと思ったのですが、それもありません。残り数か月、毎日を大切に過ごしていきたいです。
- 2020年は自分から人ともっと話す。英語を使って意見交換をする。自分だったらこうするのに、とか自分の家族だったらこうするのに、ということをホストファミリーの行動について考えてしまう。例えばホストマザーは週2、3回くらいしか料理という料理をしないのに、料理をすることが疲れたと言っていて「え?」って思ったし、残りものを全部犬にあげる。犬がよく人間の食べ物を留守中に食べちゃうのも自分だったら絶対にしないことだからイライラしそうになるけどあまり気にしないようにしている。
- 友達とクリスマスパーティーをして、プレゼント交換をした。ホストファザーにクリスマス・プレゼントで甚平をあげたらとても気に入ってくれて、みんながパパを見て爆笑した。クリスマスツリーを切りに行った。Black Friday Shoppingでたくさんの服を買った。動画をクリスマスプレゼントの1つとして作ったら喜んでくれた。
- たまに、心の底からなぜか悲しく、寂しくなって帰りたくなる。ファミリーとは平日に夜食を食べるだけで、 “How was your day?”に応えるくらいしか会話せず、朝も会わないので、静かに1人の時間が多い。ホストマザーが私のダブルプレイスメントのことを彼女の英語は全く上手くなっていなくて、むしろ悪くなっていると言っているのを聞いてから、彼女の前で英語を話すのが怖い。(自分もミスして、そう言われたくないから、ドラマでのフレーズと、ネイティブが実際に使っているフレーズが一致したとき、「あ、この前ドラマで使っていた言葉って、本当に使うのか」と感動というか、なぜか嬉しくなる。そこから自分も使ってみて、会話が成り立つと「使えた〜!」となっています。あと、下のシスターが笑顔で挨拶を言ってくれて、可愛くていやされる。
- 私は、多分他の留学生と比べて、ホームシックが酷かった。(留学生活は楽しくて、友達もいて、家族も最高で毎日楽しんでたけど、でもいつもどこかで家族を恋しいって思っていた。)11月の後半くらいまで1週間に1回くらいは、家族を思い出して泣いちゃうくらい、ホームシックだった。自分で、なんでそんなにホームシックになるのか理由は分かってた。理由は、日本にいたときの家族との接し方にたくさんの後悔があるから。でも11月の後半になり、英語力にも自信がついてきて、バスケシーズンも始まって、自分の中で何かが少し変わった。家族を恋しくなったわけじゃないけど、「今私がここで全力で毎日を楽しむことが、家族への感謝につながるんじゃないか」と思えるようになった。そこから不思議のように、日々が前までの2倍楽しくなって、英語もどんどん上達していった。このホームシックを違う形に変えられた11月後半は自分の留学生活のターニングポイントになった。また、「家族への感謝に気づけた」ことは、私の留学の大きな成果だと思う。
- やりたいこと、嫌なことをはっきりと言い、理由をしっかり述べる。新居の冷蔵庫が2日で壊れるのはおかしいと思う。
- やっぱりまだまだ英語力が足りないからネイティブのレベルに近づけるように努力する。
- 今は新しい年の始まり、新しいセメスターの始まりで、リフレッシュな気分でもありつつ環境にも慣れて、とても落ち着いて過ごしています。フットボールが終わって、バスケのチアリーディングが11月から始まって、第2セメスターではほぼ毎日ゲームがあるので、学校の後は着替えてチアをして22時ごろに帰ってくるという生活で忙しいですが、何もすることがないよりもずっと充実している気がします。来週には2回目のホームカミングがあり、それも楽しみにしています。
- 現在の心境は焦り、これからの抱負は文武両道。ここにきて最初の方にアシスタントコーチが私をどう扱ったか、ありえなかった。でも初めての試合で得点したこと、まずこんなにレベルの高い人たちの中に混ざって試合に出してもらえて、しっかり貢献できたことがうれしかった。
- 友達やバスケのメンバーともっと仲良くなって遊びに行ったりしたい。打たれ弱いのを直したい。日本の学校と今の自分がまるで正確が反対のような気がする。どっちが本当か今はもうわからなくなったが、出来れば前の方に戻して、明るく根拠のない自信を持ちながら友達をいじったり、引っ張っていた時のように少しでも戻りたい。冬休みの前に学校でいい終わり方をしたのを活かしてつなげられるよう、明日からまた頑張ろうと思う。
- この半年間だけでも今までの自分の人生を変えてくれるたくさんの経験ができていることがとても嬉しいです。更に今しかできないことを見つけて沢山の事に挑戦したいと思います。
- 一番苦手な教科のfinalをパスできたこと。
- 友達がその友達に私を紹介したときに、「あなたが帰ってしまったら私は生きていけないわ。あなたが私の家に来たらいいのに」と言ってくれたことが人生で最高にうれしかった。ヨガの発表の時にアジアンということで発音などをクスクス笑われたり、あからさまに態度を悪くされたことが悲しい&怒りだったが、それをバネに強くなろうと頑張れた。
- ホストファミリーとLGBTQについて話し合った時に、価値観が全く違ったこと。みんながレギンスを履いていること。毎日シャワーを浴びるわけではないこと(sisterや友達が)。初めてスキーを体験したこと。ヤンキーらしい人でも先生の言う事はきちんときくこと。家の中で靴を脱ぐこと。(アメリカではすべての家庭が脱がないと思っていた)
オランダ
- 今の私はオランダに来てから自分のやりたいこと、挑戦してみたいことが日本より増えた気がします。正直、だからこそこれからどうしようと悩むところですが、やりたい事があるってないより良い気がするし、これから1つずつ挑戦してみたいなと思っています。オランダに行く前まではアメリカにした方が良かったと思うことがありましたが、ここに来て生活してみてこの国にして良かったと心から思えるし、私の選択はあれで良かったんだなと実感できる日々です。
- お寿司を作って美味しいってバクバク食べてくれた。他県に行くみたいに違う国に行ける。オランダのテレビまじでつまんないから、みんな違う国のテレビを見ているらしい。全然知らない人でも挨拶するのが国民性の違いかなと思った。学校が世界を小さくしたみたい。ヨーロッパ系、アジア系、イスラム系、アフリカ系みんないる。ほぼ全員アニメを観ている。