Amaneのオハイオ州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 10ヶ月目
帰国日まであと2週間、5月は異常な速さで過ぎていきました。Dadのギャグは相変わらずでMomと私で首をふりながらため息をつく毎日です。
とりあえずもう全てが楽しいです。学校残り1週間になってから新しい友達ができて仲良くなったり、もともと仲がよかった子とさらに距離が縮まったりだとか、「あー1年じゃ足りない、もう2年3年なんなら永遠にここにいたい!!!!」と心から思っています。
そして帰国前の今、そんな風に思える自分に少しホッとしています。
この1年は自分との戦いでした。留学前から自分の弱点には気づいていたものの、いつも弱点に向き合うということを避けて通ってきました。物事を深く考えすぎて些細なことで落ち込むこと。周りに知っている人がいないと途端に静かになって人見知りになること。ここまでかと言うほど自分の弱みと向き合いました。英語が聞き取れない話せない、だから友達に話しかけるのが怖い。授業中もクラス移動の時も下を向いて、話しかけないでというオーラを自分からつくってしまっていた時期もありました。そんな自分に嫌気がさして、何とかしなきゃ、変わらなきゃ、と思ってるわりには、結局何も変われていない自分がまた嫌になり、もう帰りたいと思ったこともありました。
「自分らしいとは何なのか」「自分のアイデンティティとは何か」「本当の私とは、日本にいた頃のような人前でガンガン話せる私なのか。それとも自分だけの力では何もできなくて黙ってしまい、人の目を気にして動く私なのか」この1年もの凄く悩まされました。そして正直に言うと、その答えは未だによくわかりません。でもひとつ思うことは、なりたい自分を演じていれば、いつかそれが本当の自分になるんじゃないかなぁということです。ま、よくわかんないんですけどね、、
さて、最後の3ヶ月でつくづく思ったことは、スポーツは友達を作る最高のきっかけだということです。特に私の入っていたテニス部は、部員が少なかったため、より密な関係になることができました。特にはじめはみんな私のことをおとなしいと思っていたため、試合へ向かうバスの中でも急に一人で怖い話を話し始めて、自分が話し始めたくせに一番叫んで怖がる私をみて驚いていました。男子とのシングルスの試合で2時間半戦い勝ち抜いてチームが勝った時、「君を誇りに思うよ」と言って部員みんながハグしてくれ、コーチはアイスクリームを奢ってくれて、本当に幸せでした。テニスのシーズンは2ヶ月ちょっとと本当に短く、あっという間に終わってしまいましたが、私の留学生活の中では本当に大切な思い出になりました。最後のテニス部シーズン終了パーティーで、全員にお手紙とわけのわからない日本語が書いてあるハチマキを渡したら、何人かは泣き始めてしまい、なんというか本当にテニスのみんなには感謝でいっぱいでした。
話題からそれますが、身長222cmの友達ができました。
学校最後の日、みんなにお礼の言葉を伝えたいなと思っていたのですが、最後の日は多くの人が学校を休んで、その日は全校で60人しかいませんでした。泣(ちなみに全校生徒は約500人です。)Momが学校の受付で働いていて、朝の放送を担当しているので、最後の日は朝の放送の最後に私からマイクを通して「一年間ありがとう」と言うことができました。友達からは朝礼から泣かせるなと怒られました。
毎日私に餌付けをしてくれた仲良しのBrenda!!
最終日の最後のクラスで、一人の男の子が女の子に「今日の君は格別に綺麗だよ」と言っていたのを、自分が言われていると勘違いした自意識過剰な私は「ありがとう」と言いました。本当に穴があったら入りたかったです。
教会は、つまらないなぁと思ったこともありましたが、テニスの試合と被ってしまった時以外、水曜日の夕方、日曜日の朝、晩、週3回の礼拝を1年間通いきりました。
はじめのレポートで、5歳から7歳のちび達にマタイ、マルコ、ルカなどの日本語を教える時間を設けたと書きましたが、今では使徒言行録や、ガラテヤ書のような難しいものまでみんな覚えています。笑
教会のみんなは私の宝物です。
昔撮ったお気に入りの写真
楽しい話だけではありませんでした。なかなか自分から宿題を始めようとしない私はとにかく叱られましたし、特に私とMomはこれでもかと言うほど口喧嘩をしました。(一度も勝てませんでした。)
はじめの5ヶ月、学校で居場所を見つけるのに苦労していた頃は、家に居場所がある、ということだけが、その頃の私を支えていました。
本当に本当に本当に、言葉では表しきれないほどMomとDadには感謝してます。そして大好きです。 学校最後の日が終わってから日本に帰るまでの約2週間は、友達との時間を大切にしつつも、1年間私を支え続けてくれた家族との時間も忘れないようにしようと思っています。
残りの時間、存分に楽しみます!!
ですがいざ日本を離れ、違う視点から見てみると、日本語の美しさ、“空気を読む”ということの素晴らしさ、食のバラエティー、魚の新鮮さ、に気づき、日本人で良かったと心から思うようになりました。鼻は低いし、背も低いし、アメリカ人のように自国の国旗を部屋に飾ろうと思えるほど日本の国旗を溺愛することはできませんが、それでも日本人で良かったと思います。
とりあえず帰ったらざるうどんが食べたいです。
10ヶ月間、私のレポートを読んでくださりありがとうございました!!
少しでも誰かのお役に立てたのならば幸いです。
もし、読者の方の中で留学をするか悩んでいる方がいるなら、自信を持って心から留学をおすすめします。悩むのも大事ですが、悩んでいる時間がもったいないと私は思います。思い立ったらすぐ行動!!!!応援してます!!!!!
この友達は放課後わざわざ泣いている写真を送ってきました。
かわいい。