Asukaのテキサス州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 6ヶ月目
実は2月にレポートを書き終わっていたのですが、その直後にいろいろと事件があったので、またレポートを書き直すことにしました。最初からつらかったことを書くのもあれなので、まずは、楽しかった年末年始を紹介します。
★クリスマス!
パレードの様子。先生達も派手なコスプレ
また、家でも、デコレーション好きなホストマザーの影響で各部屋にクリスマスツリーがあり、私も折り紙で星や靴下のオーナメントを作って小さなクリスマスツリーを飾り付けしました!来年からも使ってくれると嬉しいです。
そして、12月のはじめには、アメリカのクリスマスの伝統で、The Elf on the Shlefという有名な絵本に出てくる小さい男の子(Elf)のぬいぐるみが家にやってきました。Elfは、北極にいるサンタさんのお手伝い役で、いつも家の色々なところから子供達を見守って、毎晩北極のサンタさんに報告しに行き、翌朝にはまた家のどこかに戻ってきます。ホストシスターはSweetsugarと名付けて、毎日どこにいるか楽しみにしていました。サンタさんへの手紙もElfに届けてもらうので、私も手紙を書いてElfに渡しておいたら、ちゃんと返事の手紙が届きました!長文で私のことを気遣ってくれる内容で心が温かくなりました。 アメリカには、クリスマスを楽しむ工夫が沢山あって、私も小さいときにやりたかったなぁとアメリカの子供達が羨ましかったです。
可愛すぎたホストブラザー
Sweetsugar(運転席の小人)と、サンタさんへの手紙
★お正月
庭でやったお正月の花火
★学校生活-Spring Semester
クラスメイトと避難訓練で記念写真
★One Act
なぜか亀の衣装を着せられた日の練習風景念写真
正直、日本にいたときは演劇部とは無縁の生活で、まさか自分が入るとは夢にも思いませんでしたが、今はとても楽しんでいます。学期にとっていたTheater Arts (Drama)のクラスの先生にOne Actのコーチで、One Actのメンバーになって私に留学生活をもっと楽しんでほしいということでオーディションに誘ってくれて、無事に音響のクルーになることができました。今回やっている台本は、Dark Roadというホロコーストを生きた悲劇の姉妹のお話で、私は劇中で使う曲を選んで流す担当です。
メンバーとランチ
ちょっとプロっぽい
Eagle Passへの遠征
愛に溢れたたくさんの友達ができて、学校は順調すぎるくらい順調に進んでいるのですが、一方で、ホストファミリーとはこの3ヶ月大変な時間を過ごしました。
★ホストチェンジの危機
去年の8月4日にホストファミリーと出会い、ちょうど6ヶ月が経った2月4日。それは突然のことでした。夜家に帰ると、ホストファミリーに話があるといわれ、もう私のことをホストできなくなったと告げられました。ホストできなくなった理由は、ホストファミリーからみた私の中の優先順位が、学校→友達→何かを達成すること→ファミリーで、家族のことを1番に優先していない状況ではホストを継続できないとのことでした。確かに最初の頃は、きっとどの留学生も抱く、友達と沢山遊んで、学校生活も充実させたいという気持ちが私の中にもありました。でも、私のホストファミリーはヒスパニックの中でも特に家族が最優先で、なによりも家族を大事にする家族だということが分かってから、それに適応しようと頑張ったつもりでした。正直、学校の成績のことは途中からどうでもよくなったし、ホストファミリーとの時間をとるために、友達にリサーチして宿題の少ないクラスを選び、家では勉強しないようにして、ホストファミリーに友達と遊びに行っていいか聞いたら家族を優先していないと思われるんじゃないかと怖くて、友達の誘いも断ってきたし、私はホストファミリーが大切だったから、いろいろなことを犠牲にしてきました。それなのに、ホストファミリーにはそれが伝わっていなくてとても悲しくて、でも今更どうしようもないのかと諦めそうにもなりました。それでも、話を聞いたあと、ちゃんとホストファミリーと話す機会はこれが最後になるかもしれないということが頭をよぎり、私を選んでくれてありがとうということ、一緒に過ごせて幸せだったこと、この結末があるならもっと頑張ったかもという私の気持ちを話しました。最後の夜だとしても後悔しないくらいいろいろと伝えられたものの、ひとりでベッドに入ると楽しかった思い出が蘇ってきて、つらかった日々もあるけれど、やっぱりこの家にいたいなという気持ちが募ってきました。
次の日の学校では、いつものように楽しく過ごそうとしても、その日ばかりは気持ちが落ち込んだままでした。それでもなんとか乗り切って、家に帰ると、なんと、前日の話し合いからホストファミリーの気持ちが変わり、私に2週間のファイナルチャンスをくれて、もし上手くいったら引き続きホストできるとのことでした。それを聞いた瞬間、「ちゃんと気持ちを伝えて良かった!」と思ったのと同時に、「これでもダメだったら終わってるな…」と追い詰められました。それでも、私もホストファミリーも最後まで一緒にやり遂げたいという気持ちのもと、せっかくくれたチャンスをものにしなきゃと2週間頑張りました。ホストファミリーとおしゃべりして過ごした週末はすごく楽しかったし、今までで1番いい時間だったと私もホストファミリーもハッピーで、2週間を終えてホストチェンジはなしの方向に進んでいきました。
これで終わればよかったのですが、ここからが本番で、今度は、話を聞いたFLAGからホストチェンジの提案をされました。FLAGのコーディネーターは、私がホストファミリーが求める理想の姿に近づこうと気を遣って、やりたいことを我慢しているのがよくないのではと感じ、ホストチェンジの提案をしてくれました。それまでは、この結末になったのは全部私のせいだと責めていたのですが、コーディネーターは私は何も悪いことをしていないと言ってくれて、すごく救われました。また、私が学校や友達と家族の間で選択を迫られていることに対しては、FLAGのプログラムでは学校でも友達とも楽しむのも大きな目的だから全部やっていいんだよと伝えてくれました。新しいホストファミリーを探している話も聞き、絶対に今のホストファミリーよりいい家族はいないと思っていた気持ちが揺らぎはじめ、新しいホストファミリーと楽しく過ごしている姿も思い描くことができました。そして、もうどうしていいか分からなくなったまま、数日後までにホストチェンジをしたいかどうか連絡することになりました。
サプライズでお祝いしたWedding Anniversary
今回の件は、大変なこともあったけれど、今振り返ると、自分を成長させてくれたいい時間だったなと思います。ホストチェンジという選択肢をもらったことはつらかったときの支えになったし、それまでよりも一日一日を大切に過ごそうという意識が強くなりました。この件のおかげで、お互いつらい思いをしたホストファミリーとの絆も深まり、残り3ヶ月、そして留学が終わってからも、ずっといい関係でいられればいいなと思います。 最後に、この3ヶ月間に経験したLaredoならではのイベントを2つ紹介しようと思います。
★メキシコの伝統行事 “Día de la Virgen de Guadalupe”
12月12日はメキシコの有名な行事、グアダルーペの聖母の誕生祭でした。グアダルーペの聖母は、伝説に出てくる褐色の肌の聖母で、国民の多くがカトリックのメキシコで崇められている存在です。メキシコ人のおばあちゃんの家には写真が飾られていて、13日は親戚の家でのお祭りに行きました。子供たちの踊りをみたり、メキシカンホットドッグを食べたり、貴重な体験ができました。
★Washington’s Birthday Celebration
Laredoのジョージ・ワシントン誕生祭はアメリカ最大級で、2月にいろいろなイベントが開催されます。人口25万人程度の都市に、40万人もの観光客が訪れる、大規模なお祭りです。友達と行ったメインパレードでは、LaredoとNuevo Laredo(対岸のメキシコ)の市長、テキサス州の議員、退役軍人、警察関係、それに地域の高校からコロンビアの少年野球チームまで、様々な団体が参加していました。馬やスポーツカーに乗って登場する豪華なパレードで、多分一生分の馬を1日で見尽くしました。 また、イベントの一環だったJalapeño Festival、青唐辛子の大食い選手権は、今回行けなかったのでまたいつかチャンスがあれば見に行きたいです。ちなみに歴代最高記録は15分で266個だそうです。ホストファミリーに参加したら?と言われていたのですが、健康が心配になるレベルなので参加しなくてよかったです!
★おわりに
いろいろありましたが、私は今のホストファミリーと過ごせてとても幸せです。どこかに連れていってくれたときはもちろん、毎週おばあちゃんの家に行っていとこ達と遊ぶ何気ない時間もかけがえのないものです。ホストチェンジの件も落ち着き、再認識した“今”の大切さを忘れないように残り3ヶ月も楽しみます。