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Hinaのカンザス州-アメリカへの高校生-留学-体験談2ヶ月目|高校留学ブログ日記

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Hinaのカンザス州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 2ヶ月目

 

    10ヶ月の留学。長いように聞こえるのに、もうそのうちの2ヶ月が過ぎました。9月も終わりを迎えます。

    日本を発ってから、家族と離れてから2ヶ月。学校に通い始めてから、今のホストファミリーに移ってから、また8月のレポートを書いてからも、1ヶ月以上が経ちました。毎日、なぜか時間の経過がとても速く感じて、日々、1日も無駄にできないと思います。


    先月のレポートでは、新しいホストファミリーに移ったという報告をする形で締めくくったので、その新しい家族について、少しお話ししたいと思います。今の家族は、今まで経験したことのない大家族で、ホストファザー、ホストマザーに、私と同じ学校に通う歳の近いホストシスターが2人と、年下の10代のホストブラザーが3人います。今は私を含めて8人で生活しています。ホストファザーは、とても穏やかな方で、いつも私のことを気にかけて、笑顔で話しかけてくれます。ホストマザーは私にとって、とても話しやすい存在で、以前私が落ち込んだ時にも話を聞いてくれて、泣きながら、英語力のなさにとても悔しい思いをしたこと、またその時の気持ちを素直に伝えたら、一緒に涙を流してくれました。ホストシスターは、学校に関してや宿題のことで困ったことがあれば、いつでも助けてくれたり、とても頼りになります。ホストブラザーはみんな面白くて、またしっかりしています。末っ子のホストブラザーは、私の実の弟に似ていたりして、少し嬉しいです。この家族は、家族1人ひとりがいて、成り立っているとすごく感じます。ホストファザーとマザーで家族を支え、子どもたちが笑顔を作っているような感じです。この家族は愛で溢れていて、とても居心地が良いと感じる、本当に素敵な家族です。この家族に来られて良かったと、心から嬉しく思います。

    また私は、この家に来てから、以前より自立できたような気がします。朝は誰にも起こされることなく少し早く目覚め、誰にも迷惑をかけることなく余裕を持って準備をし、自分のことを自分でするのはもちろん、決まった家事をきちんとする。当たり前のことなのに、今まではその当たり前ができていなかったのだと、気づかされました。これは、生活面で、私の成長した部分のひとつです。


   学校生活は、毎日充実しています。今月は、学校の行事である、自由参加のガールズフットボールの試合が行われました。同じ学校に通う5人全ての留学生が参加しました。これは、この学校初のようです。学校の最上級生と、そのひとつ下の学年が対戦するもので、何回かの練習を踏まえて試合に出場しました。私は、言葉で友達を作ることを難しく感じていたのですが、スポーツが好きな私は、スポーツを通して友達との仲を深めることができると気づきました。また別の行事では、ホームカミングという、学校の最上級生から男女1人ずつ、キングとクイーンが、生徒の投票によって選ばれるというものが行われました。それは、学校にとって大きな行事で、一週間のホームカミングウィークでは、生徒が日ごとのテーマに合わせて服をコーディネートし、学校に通うのです。ホームカミング日の夜には、学校でパーティーも開かれ、アメリカらしいイベントを楽しみました。この学校は、とても自国や学校に誇りを持ち、大胆に尊重しています。どの教室にもアメリカの国旗が飾られていたり、学校の行事の際には全校生徒が一体となって、学校のシンボルカラーである紫と金を身に付けたりして、その行事を作り上げます。それは、私の、この学校の好きなところのひとつです。


   しかしそんな中で、学校でアメリカ人の友達に馴染むことは、すごく難しいことだと気づかされました。ある機会があって以前話をしたことがある友達でも、同じ授業をとっていなければ、忙しい廊下でその友達を見かけても、すれ違って挨拶を交わす程度です。また友達との会話では、勇気を出して質問をしても会話がすぐに終わってしまう、またせっかく友達が質問をしてくれたのに1度で聞き取れない、またはすぐに答えが英語で出てこない。その時、この子とは会話をするのが難しい、そう思われてしまったんじゃないかと不安になって自信をなくし、それ以上言葉がでなくなってしまう。かろうじて複数の友達との会話が聞き取れた時でも、たくさん言いたいことがあるのに、頭で英語を組み立てている間に話が変わってしまう、また別の友達の発言が早いために、言葉を発するタイミングを逃してしまうのです。日々瞬間、私には自信、勇気がないと改めて思い知らされます。


   しかし、日本の文化に興味を持ってくれる人、または、たどたどしい英語でも理解しようとしてくれたり、留学生との会話を楽しいと思ってくれる人もいて、そういった生徒とは、すごく仲良くなれます。最近では、日本に興味を持つ友達に、日本はなぜ発展しているのかという疑問を問い掛けられ、意見を交換したりしました。ただ、自分の意見に自信を持って、はっきりとそれを伝えるだけで良かったのです。以前の私にとっては、準備なしに英語で自分の意見を述べるなんて、英語力や勇気の問題でも、不可能なことだったので、すごく嬉しく思っています。


   今の私の学校生活を以前と比べると、9月前半の頃は、先生の言っていることはかろうじて聞き取れる程度。全て聞こうと努力しても脳がついて行かず、英語が、今まで耳にしたことのないような言語のように聞こえ、右から左へ流れて行っている、まさにそんな感じでした。授業の内容を理解出来ないまま、宿題の内容だけ先生に確認して、次の授業に遅れないようにと休み時間は走り、移動中に校内で迷い、放課後は、帰宅後の全ての時間を費やしても足りないくらい宿題に追われ、毎日涙をこらえていたのを思い出します。涙を流す暇もなく時間はすぎて、常にその時の状況に、ただ必死についていくことで精一杯でした。しかし今では、授業の内容は大体理解できるようになり、友達との会話も以前より聞き取れ、弾むようになったりと、本当に少しずつですが、英語の上達を感じます。英語が上達したと言っても、一方では、英語に囲まれて生活してから2ヶ月も経つのに、まだまだ英語が上達しない、そんな風にも感じて、このままで大丈夫なのかと、焦りもあります。今でももちろん宿題を終わらせるのには、誰よりも時間がかかりますし、みんなが授業中に終わらせてしまう課題も、私にとっては宿題になったりと、人一倍の努力が必要です。相変わらず、家族が寝たあとにも何時間か宿題に時間を費やすのが日常です。


   そんな中、今月学校ではクラブの活動が始まりました。私は日本にいる時からチアリーディング部に入ろうと決めていたのですが、そのクラブは、この学校では経験を必要とするもので、諦めざるを得ませんでした。バレーボール部にも興味があったので見学をさせてもらったものの、長時間の厳しい練習が毎日あると知り、諦めてしまいました。私は、たくさんのやりたい目標を持ってアメリカに来たのに、全て諦めたのです。しかしその少しあと、学校のミュージカルクラブのオーディションの呼びかけがありました。私は歌が大好きだという理由と、ミュージカルクラブは私の通う日本の学校にはないという理由から、すごく興味を持ちました。しかし毎日、放課後の練習が3時間あるということを知り、諦めようと思いました。勉強とクラブを両立させる自信がなかったからです。しかし私はそのとき、アメリカで高校生活を体験できるなんて貴重なことなのに、勉強にただ追われるだけで、やりたいことを諦めている自分がいやだ、と思っていました。そこで、オハイオ州でのオリエンテーションで出会ったスタッフの方に相談したところ、「挑戦してみたらいい、困ったらホストファミリーに相談したらいいよ」というアドバイスをいただき、とりあえずという気持ちでオーディションを受けることに決めました。これは、私にとっての、この学校に来てからいちばん大きな挑戦でした。緊張で声が震えながらも、歌と演技のオーディションを経て、受かりました!


   勉強との両立に関してはまだ不安がありますが、ホストファミリーもいつも私の宿題を気にかけてくださるし、ホストシスターもそのオーディションに受かったので、一緒ならより頑張れそうだと思い、今はミュージカル「シンデレラ」の活動に励んでいます。クラブには知らない生徒がたくさんいるものの、スポーツと同様に、音楽や演技を通して、新しい出会いに期待しています。


   今月、私は、以前学校生活に追われてこらえた涙とは別の涙を、たくさん流しました。重いホームシックにかかってしまったのです。勉強に疲れてくじけそうになった時、頑張る力にしようと、家族や友達の写真を見て、また留学出発前にもらった手紙などを読み返してしまい、すごく恋しくなってしまいました。毎日、家族や友達が夢に出てくるのです。しかし家族と連絡を取った時に、家族もみんな頑張っているということを聞き、また親友からの手紙には、今しかできない経験ができるんだから、1年後まで絶対帰ってくるな!との言葉があり、それらが励みになって、いつも頑張れています。


   どうして今、こんな風に、アメリカで勉強できているのかということを考えたとき、両親が私の留学を一緒になって願って一生懸命働き、先生が力を尽くして協力してくださって、またおじいちゃんやおばあちゃんが陰から支え、たくさんの友達が応援してくれたから。そんなことを思うと、感謝でいっぱいで、絶対にどんなことがあってもくじけられないし、例え困難にぶつかっても、アメリカでこんなに苦しい経験ができるなんて感謝だ、と思うようになりました。今しかできない、苦しいこと。もしそれを投げ出せば、その時は楽をしてもあとで後悔するに違いないし、乗り越えれば、必ず現在や将来の自分を強くしてくれるからです。


    私の中で、未だに、どこかで、今自分がアメリカで生活しているという現実を、まだ信じられないでいる自分がいるようです。ふと考えたとき、自分は今本当に留学してるんだ、アメリカに来てるんだと思い、現実に戻るような感じです。それほどアメリカでの過ぎて行く時間は速く感じます。しかし、時間を速く感じるということは、毎日充実した生活を送れているからかな?とも考えたりして、時間の流れに負けないよう、毎日を中身の詰まったものにするよう過ごしたいと、いつも思います。そして、あとで振り返った時に、現在の日々の瞬間が輝いて見えたらいいなと思います。

 

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