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Hinaのカンザス州-アメリカへの高校生-留学-体験談4ヶ月目|高校留学ブログ日記

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Hinaのカンザス州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 4ヶ月目

 

   アメリカでの生活が、4ヶ月過ぎました。先月のレポートをつい最近書いたような感じがします。この頃は、時間の速さに慣れを感じるほど、生活にもさらに馴染めてきているようにも思えます。寒さもさらに増して、今月(11月)中旬には、早速アメリカでの初めての雪も体験しました。


Hinaのアメリカ高校留学・体験談   今月(11月)のはじめの日曜日には、インターナショナル・ディナーという機会を持ちました。それは、フラッグのプログラムを通してカンザス州にステイしている留学生が、みんなそれぞれの国の料理を自分で作って持参し、留学生のホストファミリーもみんな集って、それぞれの国の食を楽しむというのを目的とした行事でした。そこでは、1人の留学生と、別の留学生のホストファミリーが同じテーブルに座って会話をする機会を持ちました。国際色豊かな味、また新しい交わりを楽しめました。その行事を通して、その国の食を知り、また日本の食を味わってもらう。料理を作る際に失敗すれば、それが彼らにとっての「日本の味」となってしまいます。そんなことを考えると、少しプレッシャーもありましたが、日本食はやはり好評で、またひとつ、日本の文化に誇りを持つことができ、それを紹介できる機会となりました。

Hinaのアメリカ高校留学・体験談   今月(11月)12日〜15日には、約2ヶ月間の練習を終えて、ついにミュージカル「シンデレラ」の本番がありました。観客からの評判はとても良かったようです。本番の4日間と本番直前の約2週間は特に毎日忙しく大変でしたが、本番を通して、ミュージカルの楽しみや壮大さを体験し、また本番を終えたあとは、達成感でいっぱいになり、またミュージカル・キャストたちとは、一段と仲が深まりました。もちろん練習がある毎日は、ミュージカルのこと、学校のこと、また課題のことなど、一度に考えなければならないことがたくさんあり大変でした。しかし、ホストファミリーにもいろいろな面で支えられながら、その期間の大変な思いや困難を越えて、何ものにも変えられない、素晴らしい経験ができました。


    アメリカというのは一言で言えば、やりたいことがあれば比較的何でもできる国で、アメリカ人のほとんどは幼い頃から演技、楽器やスポーツなどを習う事が普通で、ミュージカルのキャストは、みんな演技や歌の経験者でした。そんな中でそういったレッスンなど一切受けたことのなかった私は、キャストたちを羨ましい目で見るばかりでしたが、そんなミュージカルの世界で右も左もわからなかった私を、またただでさえ英語がやっと話せるくらいの私を、先生や友達は受け入れてくれ、また困った時には手を差し伸べてくれました。ミュージカルの最後の本番の後には、みんなで輪になって、ミュージカルを通して感じたことや伝えたいことを分かち合って、またみんなでハグをしあったり、とてもアメリカンでアットホームな雰囲気な中、たくさんのことを体験したミュージカルを、とても恋しく思いました。ミュージカルの音楽を担当していた先生は、キャストたちみんなを家族だと呼びました。私は、「自分は留学生だから、彼らが言う『あなたたち』の中には含まれない」と、勝手によく思い込んでいることに気づきました。しかしその先生がそう言った時、私もその一員なんだ、その輪に入っている限り私もその家族なんだと、思えるようになりました。そんな中にいられることが、また温かく受け入れられていることがどのように喜ばしく、素晴らしくまた感謝すべきことなのか、経験することとなりました。

Hinaのアメリカ高校留学・体験談    学校生活は、ミュージカルのおかげもあって友達がさらに増えて、毎日楽しい生活を送っています。友達というのは、本当に大切な存在だと日々感じます。以前学校で、知らない生徒が周りにたくさんいる中、私は1人でポツンといるのが嫌だったので、友達を探そうとしていました。そんな時、ある友達が「ひな!」と大きな声で呼んでくれました。そこに行くと、私の友達が何人か集まっていて、そのうちの数人が「ひな〜」と言って、ハグをして挨拶をしに来てくれました。また、毎朝私のもとに来てくれる友達と廊下を歩きながら話していた時、何人もの友達が私に挨拶をしているのを見て、彼女は私に「たくさん友達がいるんだね!」と言ってくれました。私は彼女に、「でもまだ、すごく仲のいい友達ってゆうのはいないんだ」と言った時、彼女は目を輝かせて「なってもいい?」と尋ねてくれました。知ってる人は1人もいない中新しい学校に通い、また言葉の壁のせいで友達を作ることさえ難しい状況にさえあり、孤独を感じていた日々。そんな私にとって、どれほど嬉しい言葉でしょうか。私はそんな学校生活を通して、決して1人じゃないんだと気づかされます。そんな友達がいてくれるから、今では孤独を感じることがほとんどなくなりました。

 
  また今月(11月)はアメリカの一大行事のひとつ、Thanksgiving がありました。家族みんなが集まって、七面鳥を一匹丸ごとみんなで食べる、そんなアメリカの伝統文化を、お腹いっぱい体験しました!5日間の Thanksgiving break には、カンザス州の北部に位置するネブラスカ州に、ホストマザーの両親や兄弟たちに会いに行きました。毎日、たくさんの伝統的な食事やボードゲームなどをみんなで楽しみました。そこを去る時に私は、7ヶ月後にアメリカを発つ時のことを想像してしまい、とても寂しい気持ちになりました。私はこのホストファミリーが大好きで、ずっとここにいたいような気持ちです。ここにステイして、たったの4ヶ月。それなのにホストファミリーは本当にウェルカムで、ホストマザーの家族を去る日、ホストマザーは私に「あなたにまた新しい家族が増えたね!」と言ってくれました。またホストマザーは、"私の子どもたち"として、私を彼女の家族に紹介してくれました。そんな風に、私を家族として温かく迎え、受け入れてくれる彼らに、どのようにして感謝の気持ちを表せば良いのかと、いつも考えさせられます。


    言葉の不自由さは、まだまだたくさんあります。そのために、なかなか口を開けない時もあるし、いろいろな場面でオープンになれない自分もいます。でも、それを理解し受け入れてくれる家族、友達。それだけが何よりの支えで、だからこそ、そういった家族や友達の前では、無理をせずに自分らしくいられるし、英語力の上達も、彼らのおかげで、一緒に過ごしていく中で、段々と伸びていくのがわかります。日々、ここでの自分の成長は、ただ自分の努力だけでなく、周りで支えてくれている人たちがいてこそだと思い、感謝の思いが溢れるばかりです。


   今月(11月)、たくさんの経験を通して、考えさせられた事がありました。それは、自分の国をもっと好きでいなければいけない、ということです。その理由の一つは、アメリカ人は自分の国を愛していることが、目に見えて分かるからです。自分の国を主張し、誰もがアメリカの旗を掲げてそれを尊重し、アメリカ人としてアメリカ人らしく生きているからです。私がアメリカへの留学を希望した理由は、日本のことを伝えたいという思いはあったものの、アメリカの生活や文化を経験したいという思いが、実は何よりも強く、自分の国に関する知識が思っていた以上に浅いことに気が付き、日本のことをもっと知っていなければいけないと、また日本のことをもっと好きで、誇りを持って伝えることができなければいけないと思いました。

    しかし、アメリカでの生活を4ヶ月送ってきた中で、たくさんの文化などの違いに直面しながら、アメリカの素晴らしさを体験しつつ、同時に日本の素晴らしさも、それに反映して目に見えて現れてきます。例を挙げるとすれば、いちばん明らかな特徴が表れる「人」、または「人の考え方や習性」です。日本人というのはとても繊細で、礼儀が正しいのはもちろん、他人がどのように思うかを考えた上で何事も丁寧に扱う、他人を尊重する文化や習性があります。しかしアメリカ人は、初対面でもフレンドリーに接するのが習慣で、周りの目は気にせずに、何事も「自由」をベースに自分らしさを強く持ち、また自己を大きく現す文化や習性があります。私はそんなアメリカ人と毎日接しながら、日本人の在り方に注目するようになり、日本人の他に対する意識などが強いことなどに、感心するばかりです。ちなみに、私はこのようにどちらも良い面から捉えて違いを述べましたが、初めの頃は、様々な物事をついマイナス面から見てしまっていたので、それを受け入れることに時間がかかり、自分自身も苦しかったのですが、プラスの面から物事を考えようと視点を変えれば、世界が変わって見えて、全てを新しく感じ、違いを素晴らしく思えるのです。


    以前ホストマザーが、お店の前に落ちていた小銭を拾って「ラッキー!」と、ポケットにしまいました。私は、「それってして良いこと?お店に届けたりしないの?」と尋ねると、その行為がアメリカでは普通なのだと教えてくれました。また学校の友達は、「落ちてたペンを拾ったの、すごく使いやすいんだ!」と話していました。アメリカでは、特に大きな額のお金や高価な物で無い限り、落ちているものは「誰の物でもない」=「自分の物にできる」という考えを持っているのです。しかし日本人だと多くの場合、落ちているものは「まだ誰かのもの」=「持ち主が失くして困っているかも」という考えに至ります。面白いですよね。同じ地球に住む人間でも、文化の違いによって、人間の考え方や習性に違いが生じるのです。私はそういったことに強く興味を抱きました。国の文化や習慣の違いの背景には何があるのか、またどのような文化や習慣がそういった違いを生み出したのかなど、考えることが今となっては楽しいです。


    そんな中で、私は日々思います。アメリカの習慣を自分の習慣にしたくないと。そういった習慣をもったアメリカ人のようになりたくないと言っているわけでは、決してありません。なぜそのように思うかと言う理由は、「日本人らしさ」を失いたくないからです。留学に来る前までは、アメリカという文化が大好きで、アメリカ人になれるならなりたいと思っていたほどですが、今となっては、日本人としてここで生活をすることがどのように素晴らしいことで、日本人としていることがどのように誇らしいことなのか、日々学んでいるからです。少なくとも私の通っている学校には、日本人は私しかいません。日本の旗を掲げた生徒は私だけ、学校の生徒数800人に1人なのです。「日本からの留学生」としてどうあるべきか、いちばんはやはり、日本人らしくあり続けることだと思います。


    生活に充分に慣れてきた今、私はもっと積極的に、言いたい事を遠慮せず、また英語を話す中での失敗を恐れずに、人との会話を増やし、それを大切にしていきたいと思っています。英語を聞くことは、今は以前ほど苦戦することがなくなりました。しかし何が難しいかと言うと、英語が聞けて理解できても、その聞いた文章をそのまま自分が話そうとすると、できないのです。それでは、日常で使われる英語が理解できるだけで、実践的に使うことができず、話す能力が伸びないままでいるはずだと気が付きました。なので、これからの私の目標は、人が話す英語をただ単に聞き取って満足するのではなく、頭でその文章もう一度繰り返して、単語ひとつひとつを聞き取るようにし、新しい単語や英語の使い方を取り入れて覚え、またそれを実際に使って話してみることです。


    また私は決して、アメリカでの留学生活を無駄にするだけでなく、退屈だと思って過ごしたくないと思っています。先月の最後には、簡単だと思っていた数学のクラスをレベルの高いものに変更したり、また世界中の女の子たちが夢見るプロムのためのドレスを勧めるファッションショーの出場を申し出たりと、常に新しいことに目を向けて、何事にもチャレンジし続けています。アメリカには、日本にはない機会がたくさんあり、様々なチャンスの種が転がっている国です。これからも、ひとつの事に夢中になり過ぎたり、大変な事だけに一生懸命になるのではなく、色々なことに興味を持って、新しい事に挑戦することを恐れずに過ごしていきたいです。


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