Hinaのカンザス州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 6ヶ月目
明けましておめでとうございます。
今年も伸び伸びと、留学生活を元気に送りながら、私の留学生活がみなさんにしっかり届くレポートを書いていこうと思います!
留学の半分がついに終わり、今私は留学1年の折り返し地点に立っています。この場に立って、凄く複雑な気持ちでいっぱいな中、思うことや考えなければいけないことがたくさんあります。日本に帰る日がだんだんと迫ってくることを実感し、その日までに自分に何ができるのかということを考え、行動に移しながら過ごす毎日です。
先日、私は文際交流協会の方から帰国の日を告げられ、泣き崩れてしまいました。ここを去らなければいけない日が近づいているということに、強く実感が湧いたからだと思います。文化の大きな違いのためか、日本とアメリカでは違う世界にいるような感覚で、半年後、その違う世界に戻らなければいけないということを考えると、もう留学生としてこの生活に戻る日は、人生で訪れないということを思い、また留学としての人生は本当に今しかないんだということを実感して、とても悲しくなってしまいました。しかし同時に、これからの残りの日々を有意義に送るために、考え方を変えて毎日前向きに過ごしています。
初めに、お正月での出来事についてお話ししたいと思います。私は大晦日の夜、ホストファミリーに年越し蕎麦を作り、家族は、私が家族にプレゼントしたお箸を使って、苦戦しながら頑張って、また美味しいと言って食べてくれました!その後、私は友達のお家に泊まって、夜中0時にニューヨークで行われるイベント、友達の家族とテレビで見て、また友達の家の外に出て打ち上げ花火をし、新年を迎えました。先月に書いたレポートで、アメリカのお正月について、日本ほど大きなイベントのような雰囲気ではないと述べました。私のホストファミリーは、夜中までみんなで起きて盛大に新年をお祝いする、という習慣はないようでしたが、実際、夜中0時になると、大勢の人がお祭り騒ぎをしている光景をテレビを通して見ました。日本ほど、お正月を迎えるための飾り付けなど町では見られませんでしたが、やはりお祝いの仕方はアメリカンだな、と感じるような大きなパーティーが開かれるということを知りました。
新学期が始まり、私はクラスのスケジュールを少し変更しました。歌の授業では、今までは初心者クラスという、基本を学ぶクラスに自動的に入り、歌について学んでいましたが、2学期に入ると同時に、少しレベルの高い女声合唱クラスに移動しました。本来なら、学年が変わる時期にしか受けられないオーディションを経てでなければ入ることのできないクラスなのですが、歌の先生は、私が留学生であることと、私の歌声をもう知っているからということで、その"デスティニー"という女声合唱クラスで、今は魅力のある女子だけの綺麗な歌声に混ざって、とても楽しんで授業に励んでいます。
歌クラスを変更したために、歴史のクラス時間が自動的に変更し、今では1学期とは違った先生から授業を受けています。その授業では、講義を聴いたり、ある記事を読んだりした上で、自分の意見をまとめなければいけない機会が多いです。以前よりも少し宿題が多かったりと、2学期が始まってすぐの頃は苦戦しましたが、今は少し慣れてきた頃です。1学期では第一次世界大戦を学び、現在そのクラスで第二次世界大戦について学んでいます。日本が関わっている歴史なので、日本の学校でも習ったことのある内容ですが、やはり同じ歴史を学ぶにおいても、他国で学ぶ歴史は違って見えると感じました。日本で学ぶアメリカが関わっている歴史では、例えば、"日本が○○をして、またアメリカが○○したために、日本がこういった影響を受けた"という、もちろん日本の視点でしか知ることのできない歴史でしたが、アメリカで学ぶ同じ歴史は、アメリカからの視点で、違う角度から共通の歴史を知れるので、同じ歴史でも、国によって同じ歴史ではないんだと知ることができ、すごく興味深いと感じ、また凄く貴重な経験だと思いました。
そういった歴史や、読み物の多い英語のクラスを通して、私は近頃、リーディング力が確実に上がったと英語力の面で上達を強く感じています。日本語でも長文を読むことが苦手な私は、以前は英語の長文を見ても、敢えて読みたいとは思いませんでしたし、英語を読むことに苦手を感じていて、授業で必要な教科書や本を読む機会があっても、実はしっかりと理解しながら読めたことがありませんでした。しかし英語やアメリカ史の授業をこなしていくにあたって、文章を英語で読む習慣が少しずつ付いていき、分からない単語があっても、話の流れで意味を読み取れるようになったり、他の知っている単語との共通点から意味が分かったりと、辞書を使う回数も一段と減って、今となっては少し本を読むことが好きになりました。英語での物語を理解できることに、楽しさと喜びを見出すことができたからです。
1学期の中間に新しく移った数学の授業でも、初めは、途中から習い始める教科だということで遅れをとっていましたが、現在では、日本でも習ったことのない範囲を学んでいますが、英語での授業をしっかり理解した上で、きちんと頭に入ってくるので嬉しいです。
最近は、リーディング力の他に大きな変化が目に見えないと感じていましたが、友達との時間が増えたり、以前よりも積極的に話そうとする自分がいることもあり、授業でも友達の前でも、言いたいことが無理なく伝えられるようになったと感じます。またホストマザーと私の英語力について少し話している際に、ホストマザーは「クリスマスの頃からもあなたの英語力が伸びているのが、私にはわかるわよ」と言ってくれました。自分で成果は見えなくても、周りは少しの変化でも気付いてくれるのだと分かり、安心しました。これからも大きな、また確実な英語力の習得を期待しながら努力を惜しまずに頑張りたいと思います。
1月11日には、11月に申し込んだ、プロムドレスを紹介するファッションショーが行われ、大きな会場で大勢のお客さんがいる中、綺麗なドレスを身にまとって、舞台を歩き、ファッションの世界を知ったような気持ちで、とても楽しむことができました。ファッションに凄く興味のある私は、日本では滅多に行われない、このような行事を経験することができ、とても嬉しい気持ちです。
私は、3月に始まる春のスポーツ、女子サッカー部に参加することを決断し、今月から始まった体力づくりのためのトレーニングに参加しています。週に3回、放課後にそのトレーニングは行われるのですが、学校からの課題などとの両立で少し忙しくなりましたが、参加している生徒たちは凄くフレンドリーで、3月に始まる部活動が楽しみで待ち切れません!
今月23日には、ホストマザーの誕生日がありました。その日の夕飯には日本料理を作り、またホストマザーへのプレゼントとして浴衣を上げました。「日本人になった気分♪」と、とても喜んでくれました。学校で日本の文化に興味のある友達に浴衣をあげた際には、「今まで凄く欲しいと思っていたけど、どこでも手に入らないから凄く嬉しい!」と言っていました。また他に日本のプレゼントで喜ばれた物と言えば、気軽に配れる日本のお菓子、お箸や、日本の象徴である桜や梅の花が好きな人も多いので、桜や梅の模様が入った日本らしい柄のポストカードなども凄く喜んでもらえます。日本の物は凄く繊細で素敵な物が多いので、アメリカ人は みんなそのような品をあげると、誰でも喜んでくれます。
これからの留学生活の残り半分は、しっかり計画を立てながら毎日を過ごし、新学期に入った今、また新しい出会いにも期待し、友達との関わりも大事にしつつ、授業や宿題も楽しみながらこなしていきたいと思っています。