Kotaroのオハイオ州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 ９ヶ月目
みなさんお久しぶりです。時が経つのは非常に早く、ふと気がつくと5月になってしました。残り1ヶ月半となった留学生活ですが、瞬く間に過ぎていった4月を振り返りたいと思います。
3月初旬からの約3週間の練習を終え、3月の終わりから遂にテニスシーズンが始まりました。アメリカでは、秋冬春と3シーズンにスポーツが分かれています。僕の地域ではBOYSテニスは春。他の地域では秋のところもあります。1度シーズンが始まると平日は毎日練習or試合があり、スポーツ中心の生活になります。そして、3ヶ月ほどシーズンを全うした後はまた来年というように、日本と違って1年ずっとやることはほとんどありません。
最初の頃は3月初旬にも関わらず数え切れない雨や雪に見舞われ、思うように外でチームメイトと練習出来ない日々が続きました。体育館での練習やインドアテニスクラブでの練習。あんなに天気が良かった2月が嘘のようにさえ感じられました。そしてそんな不安を残したまま3月下旬に突入し本格的なシーズンを迎えました。僕の学校では不運なことに昨年たくさんの素晴らしいテニスプレイヤーが卒業してしまったため、今年は他校と比べてなかなか厳しいシーズンになるだろうと事前にコーチから言われていました。僕は幸いなことに中学に入ってから３年間テニスをしていたため、Varsity No.1 singles player になることが出来ました。学校のベストプレイヤーとして、このテニスシーズンを過ごせるのはとても光栄なことではあるのですが、その分チームを率いらなくてはいけないプレッシャーなどの不安も数多く感じてきました。また今まで1年を通して試合・練習をこなして来た僕にとって3ヶ月間試合or練習の毎日は体に多くの負担がかかりました。ただでさえ僕はアメリカの人に比べると体格は決して良い方ではなく、身体的に劣る部分を頭脳や体力でカバーしなくてはいけないのです。
半分以上の試合を終えた今、僕の中で様々な葛藤があります。一つ目はなかなか試合に勝つことが出来ないということ。もちろんチームのベストプレイヤーとして毎回試合に臨めることは嬉しいことではあるのですが、やはり他校のベストプレイヤーはたいてい非常に上手い選手なのです。だからなかなか勝つことが出来ない。負けるって分かっててずっと試合をこなして行くってつまらないと思うようになってしまいました。もちろん自分より上手い選手と試合をすることは素晴らしい経験となり、自分のテニス経験値を豊かにしてくれることは事実なのですが、勝ちをとってこそのテニスであり、それが原動力になっている僕にとっては大きな問題です。しかし一度シーズンが始まったらずっとやり遂げなければいけない。ホストファミリーやコーチからのプレッシャーも多く感じています。シーズンが終わる前までになんとかいい方向に持っていけたらなと思っています。
二つ目の大きな葛藤はコーチとのすれ違いです。僕はテニスが大好きですし、この留学生活中に1シーズンを通してやるならば全力でやり通したいと思っています。だからコーチにも積極的に様々なことを教わり、一緒にシーズンを共にしていこうと思っていました。しかし不運なことに僕の学校のコーチはテニスはとても上手いのですが、あまりコーチとしてチームメンバーに指導したりはしないタイプだったのです。一緒にテニスをしてくれたり、とてもユーモアもあり親切で人間的には素晴らしいのですが、コーチとしては今一つ僕には物足りないのです。各学校のコーチは選手がコートチェンジをする際やセットごとに自分らの選手にアドバイスをすることが出来ます。従って多く学校のコーチは毎回必ず選手にアドバイスをし、励ますのです。しかし僕のコーチはほとんどといったほど、それらのことを僕にしてくれたことがありません。もちろんしなくてはいけないということはないのですが、自分の対戦相手が毎回受けている間、自分は一人でテニスコートに立っているというのはとても虚しく、寂しいのです。そして何回かコーチに試合中にアドバイスを欲しいとお願いをしたのですが、今一つコーチは変わっていません。27年間コーチを務めてきて、ずっとこのスタンスでやっているそうなので、僕も正直どうしたらいいかわかりません。コーチとの関係を良好に保ちつつ、少しずつ改善していきたいと思います。
テニスに没頭していた4月ですが、イースター休暇の間に家族とフィッシングトリップに行きました。3泊4日だったのですが、人生であまり経験したことがないフィッシングをたくさん出来たことや、家族や親戚の方々とかけがえのない時間を過ごすことが出来、とても充実したイースター休暇となりました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。残り数回となりましたがよろしくお願いします。
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