Kotaroのオハイオ州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 10ヶ月目
シーズンを通してチームのMVPを頂いた時の写真
ついこの間4月分の体験記を書き終えたと思っていたら、すぐに5月下旬になってしまいました。あと数週間でこの留学が終わるなんて本当に信じられない気持ちです。あの暑い夏のある日、英語も不安のなかこの地にやってきた僕。毎日ただただ走り続け、夜遅くまで勉強しみんなについていくのに必死だった日々。そして初めての様々な行事をホストファミリーと共にし、毎日マイナス気温の厳しい冬を乗り越えました。そして遂に春がやってきたと感動した途端、身支度をする時がやって来ました。人生の中のたった1年と思うと、さほど重要な気はしません。しかし一生に一度の高校生活の三分の一をアメリカで過ごすと思うと非常に貴重な機会を頂けたと身に染めて感じます。この1ヶ月は一年の集大成とも言えることばかりで非常に忙しい月となりました。
チームメイトとの写真
たくさんの葛藤があったテニスシーズンも5月下旬に全てが終わりました。優しく素晴らしいチームメイトとコーチに囲まれて、この留学生活の大きな一部となるかけがえのないシーズンとなりました。大きな葛藤の一つであった学校のナンバーワンプレイヤーとして過ごすということ。ずっと悩んでいたのですが、ある一人の女性のアドバイスが僕を救ってくださいました。それはたくさんの方々からのプレッシャーを感じていて、テニスに嫌気がさしていた頃のこと。毎日あった試合の疲れからか、足首を痛めてしまった僕は毎日試合の前に足首を包帯で固定するサポーターをトレーナーの方に貰いに行くようにしていました。そしてそのトレーナーの方にこのことを全て話し終えた時、彼女は一瞬びっくりした様な顔を見せましたが、すぐにいつもの笑顔に戻って僕にアドバイスをくれました。「周りのことなんて気にすることない。自分のしたいようにすればいい」と。一見すると非常に自己中心的な考えに思えるかもしれませんが、他人のことよりも自己の意見を大事にするアメリカでは全くそんなことはありません。改めて日本で生まれ育った僕は良い意味で周りの意見や考えを気にしすぎてしまったのかもしれません。この小さなアドバイスが残りの僕のシーズンを驚くほど素晴らしいシーズンに変えてくれました。それ以来僕は一回一回の結果のこだわらずに、毎回全力で思い切って将来の自分の為になるためにテニスをする様になりました。すると驚くことに無駄なプレッシャーもなくなり勝率も自然と上がるようになりました。いかにこれまで自分が周りからのプレッシャーに押しつぶされていたか、そしてメンタル面がいかに勝率に左右されるかが思い知らされました。結果として14勝17敗で終えたシーズンでしたが、自分としては精一杯頑張ったと満足しています。先週のBanquet(お疲れ様パーティー)でもコーチにナンバーワンプレイヤーとして実に頑張ってくれた。誇らしい。と褒めて頂けました。
校長先生との写真
学年末の終わりである5月は様々な行事がありました。大きな行事の一つであったAcademic awards(表彰式) 留学生にも関わらず、学年のトップとしてawardsを頂くことが出来ました。留学生だからといって他の子に負けたくないと思ってずっと必死にやってきた甲斐があったと思ってます。
もう一つの大きなイベントはアメリカの高校生活の中で一番のイベントともいわれるプロム。僕は本来10th(ソフォモア)なので11thと12thだけのプロムには行けないのですが、
ずっとテニスで仲良かった11thの女の子が誘ってくれたので行くことが出来ました。前から仲の良かったグループの子たちと一緒にある子の家に行く写真撮影。そして夕食を取りプロムに出かけました。学校にいた時よりもみんな何倍もカッコよく美しくドレスアップをしていたのですごく感動したのを今でも覚えています。一生に一度しかない高校交換留学で最高な経験が出来たなと満足しています。
残り1週間を切っている今。胸を張って家族と再会出来るように健康に毎日を全うしたいと思います。これで現地からお伝えするのはラストになります。今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
一緒に選ばれた子たちとの写真