Mizukiのミシガン州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 7ヶ月目
アメリカでも『行く、逃げる、去る』を感じるのは日本でいる時と変わらないようです。あっという間で逃げるの月が終わりにさしかかり、去る月がやってこようとしています。
前回のレポートで私が大きな決断、ホストスクールを変えて全く新しい街に行くことにしたのはみなさんご存知ですよね。その決断の後にまた新しい決断を強いられる状況となりました。というのも、私がFLAGのマネージャーの方に、新しいホストファミリーと出会うために新しい場所へ行くことにしましたと電話した矢先に、もう一家族私をホストしたいと言ってくれているファミリーがいるとの連絡が入りました。その時私はどちらのホストファミリーにこれからお世話になるのか選択しなければならなく、本当に心がもやもやしていました。なぜかというと、新しく私をホストしたいと言ってくれたファミリーにお世話になると決めたらホストスクールまたは住む町を変更しなくてよかったからです。と言っても一度悩むに悩んで出した大きな決断をすぐに無駄にすることができませんでした。FLAGのマネージャーと毎日メールや電話でやりとりして数日間本気で悩みました。そんなところ、学校から帰ってきた私にホストシスターが私にあまり嬉しくないニュースがあると、初めに私をホストしたいと言ってくれたファミリーが違う留学生をホストすることに決めたそうだと私に伝えました。私か他の留学生をホストしたいと言っているのは知っていたものの、そこに限られた時間しかなかったのを私は知らなかったのでなんとなく悲しい気持ちになりました。そんなこんなで、学校を変わらなくて良くなりました!悲しいと言いましたが、そのあとは嬉しさの方が多かったかもしれません。少なくとももう会わないだろう、初めにホストしたいと言ってくださったファミリーと色々付き合っていただいたマネージャーにとても感謝しています。
1月3日 ついに新しいファミリーのもとへ行きました。移動する前から、「新しいファミリーが私に会うのをすごく楽しみにしてるよ」とローカルコーディネーターから聞いて本当に私も嬉しかったです。移動時間たったの10分という中ですごく嬉しいと同時に緊張していました。まるであの時、去年の7月31日に私のテンポラリーファミリーに出会った時のように。オリエンテーションから荷物のパッキングなんてしていなかったので大と小のスーツケース、プラスダンボール箱2つ分いっぱいの荷物があることに驚きました。ファミリーの家に着いた時にホストファザーが玄関先でずっと待ってくれていたみたいで、すぐに挨拶とハグをしました。
それではここで私の新しい家族の紹介をさせてください。ホストファザー、ホストマザー、sophomore(高校1年生)のホストシスター、19歳大学生のホストシスター、5th grader(小学校5年生)のホストブラザー、freshman(中学三年生)のホストブラザー、2匹の犬と猫が私の新しい家族です。19歳のシスターは大学の寮に住んでるので、私は彼女の部屋を使っています。前のファミリーと比べたら忙しい家族で休みの日には家族でたくさん出かけます。今の所、トランポリン、ペイントボール、スキーとスノーボーディング、アイススケート、ウォーターパークに連れて行ってもらいました。1ヶ月半でこれだけってすごく多くないですか?ホストシブリングができたおかげで、家で話すことやすることが増えて充実しています。私が食器洗いや洗濯物をたたんでいる時に、ファミリーが「そんなことMizukiがしなくていいんだよ」と言ってくれますが、それでもhouseworkをし続けています。それも前のホストファリーの影響があるからなんかもしれません。彼らは『自分のことは自分でしなさい』という方針を持っているファミリーでした。
例えば、洗濯物。週に一回自分のものは自分で洗濯して、家族の分も私がしていることもありました。食器洗いやバスルームの掃除もダブルプレースメントの留学生と交換。夜ご飯や昼ご飯は手伝わなければご飯を食べさせてもらえない。(朝ごはんはもちろん自分で)学校に持って行くランチも毎日自分でパッキングして用意。その他諸々。厳しいように聞こえるかもしれませんが、言って見ればこれが当たり前です。ダブルプレースメンとの子が何度もhouseworkをサボって何度も腹が立ったのを覚えています。そんなことも含め、今は『お手伝いしなければならない』という義務感ではなく『お手伝いしたい!』という欲望からhouseworkをしています。そして、ずっと私をホストしたいと言ってくれる家族が現れるのを待っていたからこそ、よりファミリーに感謝が絶えません。
つい先週、悲しいニュースが学校中に流れました。Seniorの17歳の男の子が不幸な出来事により亡くなってしまいました。小さい学校だからこそみんなが彼を知っていて、今は学校のみんながすごく悲しんでいます。毎日廊下で見かけていた彼、5時間目のクラスルームにいた彼をもう見ることがないのは信じがたい事実です。ある先生が``See you on Monday``と彼に言ったそうです。そしてもう彼が戻ってくることはなかった。人生って当たり前の繰り返しで、突然当たり前が当たり前でなくなる。無宗教的に言えば誰の仕業でもないからどうしようもないです。一昨年の11月から去年の1月まで文際からの留学生を私の家族はホストしていました。でも、悲しいことに彼女もまた不幸な出来事により亡くなってしまいました。
“Don’t take anything for granted” (当たり前を当たり前だと思わないで)自分で身にしみてそうだとわかっているけど素直に感謝できなかったり、何かを無駄にしてしまったりするのが私たちです。まずは今日から小さなTHANK YOUやありがとうから始めてみよう、そう思うことが初めの大きな一歩です。留学生活がこれから始まる方やもうすでに留学生の方、今一度あなたの留学を受け入れてくれた日本の家族やあなたの面倒を見てくれているホストファミリーまたは周りの人に感謝をする時間をとってみてはいかがですか。