Mizukiのミシガン州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 10ヶ月目
これでアメリカからの私のレポートは最後になります。驚くことにもう8日後には日本の帰国便で帰路についています。自分の心の整理は結構できたようで、1年ぶりに日本の地に立てる、家族と友達に会えると思ったらウキウキしています。また考え方を変えて、私のもう一つの家を離れなければならないんだと思ったら憂鬱な気分です。そうは考えてみるけど、なかなか日本に帰ることが現実に見えなくて本当に不思議でふわふわな感覚です。留学出発前と比べてみると全く違う心構えをしています。
5月の大きな、それも特別大きな行事はプロム!なんとなく冬休み明けか2月頃からみんながプロムを話しのネタに持ち出してきて随分とプロムを楽しみにしていました。ニューヨークで手に入れたドレスとシューズで一体どんなプロムになるのだろう?と夢のように待ち遠しかった5月に入ったばかりに一緒に行こうと言っていた留学生同士でなんとなく言い合いになってしまいました。私の学校は小規模な学校ですが今年は11人も留学生がいます。そして女子留学生7人と2人のアメリカ人の女の子とプロムの前にディナーに行こうということでみんなで2.3日通してグループチャットを作り、話し合いをしていました。大抵はみんなグループになって晩御飯に行ったあとにプロムに行きます。
なんとなくみんなでOlive Gardenというイタリアンに行こうという話にまとまり、予約を入れたところ夕方4:30しか空きがなくそこに予約を入れました。でも、何人かの留学生が時間が早すぎるということが発端となりこの喧嘩が始まりました。私も夜の8時に始まるプロムに対してその時間は早すぎるなと思って、軽い気持ちでそれなら違うレストランの空き時間を探してみようとみんなに提案しました。トルコから来た留学生、Duyguが違うイタリアンDella notteに電話をしてくれ6時で予約を取ってくれました。それを聞いて私は、私はそれでOkayだと言って、そのレストランの料理について話していたところに違うレストランの空き時間を探すことに賛成していた留学生が「やっぱり4:30のOlive Gardenに行く」と突然言ってきてみんなが混乱してしまいました。私は何があってもこの9人みんなで一つのレストランに行くと思い込んでいたのですが、知らないうちにOlive GardenグループとDella notteグループができていて想定外の事態となってしまいました。せっかく予約を違うレストランにしてくれたDuyguと彼女の親友、ウクライナから来たAnifeが突然意見を変えた留学生に怒ってしまい、私はどうしよう…という状況に陥ってしまいました。そんなところにAnifeが、違うレストランの空きを確かめてみようと提案した私に、彼女たちと一緒にDella notteに来て欲しいと伝えてきてくれたのですが、心の底からYesと言えない理由がありました。それは、DuyguとAnifeが大の親友だからです。それが私の中で大きなひっかかりでした。念願の最初で最後のプロム。私だって心から楽しみたいし良い思い出を作りたいです。その2人と心から楽しめないとかいい思い出が作れないとか言っているわけではないのですが、2人が親友という事で本当に私が楽しめるのか?と疑問にさせられてしまいました。ホストマザーとOlive Gardenグループにいた他の2人の女の子に自分が思っていることを伝えて、どうしたらいいか相談しました。私自身が『新しいレストランをあたってみよう案』を提案していなければもっと簡単に断れたのでしょうが、私が言い出した矢先、日本人であるせいなのか私の元の性格のせいなのか、Noという言葉をすぐに彼女に伝えられませんでした。私が優柔不断になっていたところに1人の留学生が「それは自分自身のチョイスだから、自分で決めなきゃならないし私は何も言ってあげられない」と私に言ってきて、そりゃそうだなと納得。自分が思っていること全てをAnifeに伝え、彼女の誘いを断りました。これで一件落着ということで私も介してOlive Gardenグループの一員となりました。
5月6日 待望のプロムの日。プロムは私が周りのみんなに感謝しなくてはいけないなと思わされたいい機会でした。まず、ホストマザーが真剣に私のドレス選びに何時間も付き合ってくれたことが感謝一。お昼頃に友達の家に行きドレスアップの準備を始めました。ドレスはNYに一緒に行ったホストマザーの親友が私のために無料で、ボタンが1つ取れてしまっていたドレスのバックを修理してくれました。これが感謝二。そして彼女、彼女の私と同い年頃の娘さんと大学から帰ってきたホストシスターが私のメイクアップ。これが感謝三。ホストシスターが私のヘアアレンジ。これが感謝四。ホストシスターは去年高校を卒業したばかりで、とても私のプロムを楽しみにしていてメイクアップとヘアアレンジの練習をプロム前に私のために何度か練習してくれていました。3時間ほどかけて準備が終了しました。他の留学生と写真撮影をするために待ち合わせをし、Olive Gardenに向かいました。結局メンバーは2人のアメリカ人の女の子。ブラジル、ドイツ、アゼルバイジャンから来た留学生4人と私。早めのディナーを終え、6時に迎えに来てくれるはずの私のホストマザーを待っていました。6時になりみんなで外に行くとそこにサプライズのリムジンが!これは後に、FLAGのトップの一人であり、ドイツとアゼルバイジャンから来た2人のホストファザーであるMr. Tim Swopeがサプライズで用意してくれたことがわかりました。これが感謝五。メインのプロムはというと、ホームカミングとスノーカミングとさほど変わりはないような感じですが、ドレスアップをしているというだけで大分気持ちがそれらとは違いました。DuyguとAnifeとも結局みんな仲直りできて良いプロムとなりました。
このプロムのディナー決めとあるもう一つの出来事から、他の国から来た子達って彼ら自身が思っていることと他の人が思っていることとしっかり向き合うんだなと実感しました。『しっかり向き合う』ってかっこいい言い方していますが、直接には彼ら自身の意見をがむしゃらに述べ、他の人の意見を聞き、お互い言い合いになるまで話し合うということです。あるもう一つの出来事とは留学生でBonfireをした時にちょっとしたゲームを始めようとして、みんなそれぞれがそれぞれのルールを持っていることが発覚しました。そしてそこでもどのルールを使うべきか留学生同士の言い合いが始まりました。みんながなかなか譲らないから意見を述べ合って話し合いをして処理する。日本だったらみんな譲り合うから、私はなかなかそんな言い合いには参加しないけどここでは私も言い合いの中に加わることが多くなりました。譲り合うのも平和だけど私は言い合って処理する方が好きかもしれません。
5月31日 The awards night
私は数枚のCertificate of Achievementを学校からいただくことができました。1stセメスター、2ndセメスター合わせて6クラス、7枚の賞状を手にいれることができこの1年どんなに難しいクラスも頑張ってよかった。努力が報われました。
この1年私のここでの学年はsenior(高校3年生)でsenior にとっての最後の日はすでに終わったのですが、それでも学校に行き続けることを許していただきました。セメスター末にある期末テストみたいなものは、ソフトボールの試合で忙しくなかなか時間をかけて勉強できなかったことが心に残っています。Spanish1でXboxのJust Danceを使ってのダンストーナメントが行われ、見事1位となれたのでそれがボーナスになることを願います。と言っても、ソフトボールシーズンも終了してしまいました。あと残りわずかの学校生活を友達と先生に感謝し、またそれ同様に、残りわずかのホストファミリーとの生活をファミリーに感謝しこの留学生活残り約1週間を走り抜きます。