Ricoのミシガン州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 9ヶ月目
4月といえばエイプリルフールです!本場アメリカでは一体どんなことが起きるんだろうと楽しみにしていましたが、何もせず、何も起こらず…。がっかりしていると次の日、その期待を裏切られました。さっそく始まったミュージカルの稽古から帰ると、家のドアに張り紙があります。"Use the other door" 「もう一つのドアを使ってください。」壊れたのかなぁと思いつつ裏に回るとまた張り紙が。"Use the other door" …これ以上もうドアないやん!と思い切って入ると家族が "APRIL FOOL!" …こうして私はついに騙されました。さらに荷物を置きに2階へ上がると、なんと私の部屋の前が缶だらけではありませんか!(まずこれだけソーダの缶が家にあることがすごい…)他にも蛇口から色のついた水が流れてきたりと私はこてんぱんにやられました。どうやらエイプリルフールなのに何も起こらなかったと晩ご飯のときにつぶやいたのを聞いて今回に至ったようです。何と言って良いかわからない気持ちですが…とりあえず嬉しかったことにします!
そして4月は私の夢が一つ叶いました。私が行きたい行きたいと言っていた念願のニューヨークになんとホストファミリーが連れて行ってくれたのです!
飛行機を乗り継ぎ、夜に到着。空港は真っ暗でなかなか実感が湧きませんでした。ですがバスに乗ってホテルに向かっていたその時です。暗かった通りがいきなりぱっと明るくなって、あのタイムズスクエアが現れました。夢に見たニューヨーク!その輝きに私は一瞬で圧倒されました。
次の朝には、エンパイアステートビルディング、ブルックリン橋、セントラルパークなどを映画の中に入った気分で歩きました。有名なジョンレノンの碑ではギターリストの周りに人が集まり、みんな他人同士なんてことは忘れてイマジンを歌っていたのが素敵でした。心を打たれたのは9.11のメモリアルパークです。ツインタワーの跡地に二つのビルをかたどった滝のような噴水があり、枠には犠牲者の名前が刻まれています。日本人の名前が幾つも見つかり、胸が痛みました。水は中心部に流れていくようになっていて、悲しみや苦しみが地球の奥深く吸い込まれていく気がしました。
また夜になると街は一気に大人の雰囲気へと変わります。ミュージカルが大好きな私は劇場や看板の前を通るたびに写真を撮りました。レストランへ向かう途中、ある劇場を通った時のことです。すごい人だかりなので誰かいるのかなと思って覗くと…アナと雪の女王でエルサの声をしていたイディナ・メンゼルではありませんか!その他にも憧れの俳優さんが出てきて、私は運がいいなと思いました♪
ミュージカル "Chicago" を見て、とうとうこの旅も最後に近づいていきました。通りを歩き、タイムズスクエアに佇んでいるだけで、私はニューヨークにいるんだと夢見心地になります。素敵な数日間でした。ホストファミリーにとても感謝しています。
春休みが終わり、新学期が始まりました。ドラマや世界史などの新しいクラスに挑戦です。月末のイースターでは卵をデコレーションしたりして家族みんなで集まったのが楽しかったです。イースターは本来、イエスキリストが復活したことをお祝いするためにありますが、今はウサギが登場するなど、謎のお楽しみ行事になっているようです。
楽しい4月はあっという間に過ぎ、いよいよ本番が迫っています。5月も予定が満載なので充実した毎日にしていきます!