Yukiのインディアナ州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 8ヶ月目
3月中旬にコーラスツアーがありました。4泊5日でケンタッキー州、テネシー州、ジョージア州、サウスキャロライナ州を周りました。バスで移動しながら日中は観光をし、夕方は教会の礼拝で歌いました。
出発前にひとつビックリしたことがありました。ツアー1日目のコンサートで、私たちはジーンズを履いて歌うことになっていました。出発の二日前にサイズが今の私の体型に合っているか少し不安になって、家に唯一あった日本から持ってきたジーンズを試しに履いてみたところ、履けなくなっていたのです。「ちょっときつくなっているくらいかな」と思っていたのに、文字通り履けなくなっていました。自分で体型がそこまで変わっているという自覚が無かったのでビックリしました。仕方なく新しいジーンズを買ったのですが、その初日のコンサートは悪天候のためキャンセルされてしまいました。「このコンサートのためだけに、せっかく新しいのを買ったのに…」と思いましたが、そのコンサートの代わりにアメリカの伝統的な朝ご飯をメンバーの皆と食べに行くことができたので良かったです。最近、体型に対しての考え方が日本にいる頃と大きく変わったと感じます。日本にいる頃は、スタイルのいい子が綺麗だと言われていたし、「痩せなきゃ」と言っている人も周りに多く、何となく自分の中でも「太るのはよくない」という概念がありました。けれど、アメリカに来てからは、人の体型よりも、表情や雰囲気に出る美しさに目が行くようになりました。スリムかふくよかかに関係なく、自信がみなぎっていて努力をしているひとはそういう美しさを持っており、「綺麗だな、素敵だな」と思います。そういう人たちと出会うたびに憧れます。ジーンズのサイズのことにはビックリしたけれど、それと同時に自分の中で体型に対しての価値観が少し変わっていることに気がつきました。
話をツアーに戻します。観光で行ったのは、野球のバット製造工場、水族館、南北戦争の戦跡などです。中でもCharlestonという、South Carolinaにある都市での散策が楽しかったです。海が近くにあったので、潮の香が漂っていていました。アメリカに来て初めて海を見ました。そこではお昼に新鮮な海鮮料理を食べ、馬車が走っているのんびりとしたフリーマーケットの通りを歩いて友だちと時間を過ごしました。
観光もエンジョイしましたが、やはりツアーで一番楽しかったのはみんなと一緒に歌ったり、バイオリンを弾かせてもらったことです。アメリカに来てから「音楽は世界の共通言語」という言葉の意味を実感しています。ここに来た時に「バイオリン弾けます!」と言って以来、様々な人が私に弾く機会をくださり、全部がとても楽しく、一つ一つの機会に出会いがありました。ツアー中に伴奏をしてくれた友だちと少し仲良くなることができました。クリスマスコンサートで私のバイオリンに合わせてソロで歌った友だちとは、また5月にあるコンサートで一緒にやろう、と話しています。先月あったコンクールで伴奏をしてくださったオランダ人の先生からは、4月にダウンタウンであるコンサートでまた一緒に弾こうと誘っていただきました。このようにバイオリンのおかげで人とのつながりや楽しい時間が増え、留学生活が充実したものになっています。
日本はもうすぐ新年度がはじまりますね。インデイアナでは桜は見ませんが、寒さが和らいで、やっと春の陽気になりました。4月には私が所属しているミュージカルの本番があります。それではまた1ヶ月後。