Yukiのミシガン州(アメリカ)への高校生-留学-体験談 10ヶ月目
こんにちは!林ゆうきです!長いようで短かった10ヶ月間の留学生活もついに終わり、先日パイナップルを身にまとって日本に帰ってきました。日本の食べ物がめちゃめちゃおいしくて感動しています。それではいつも通り留学先での思い出をお伝えしていきます。
数学の先生
まずはファイナルから。ちょっと何を言ってるか分からないと思いますが、始めは終わりから。という意味ではなく、期末試験のことです。アメリカの期末試験、通称finalは鼻水が止まらなくなるほど簡単です。僕の高校ではテストの代わりに課題が出たり、暗記教科のテストでもカンニングシートを作ることを正式に許されていたりと、苦労したのは正直4教科だけでした。アメリカに来てから10カ月、なんだかんだ言って日本の高校より勉強は簡単です。1番大変だったのは最初の1カ月で、1度クラスに慣れてしまえばそんなに心配しなくても、大抵の場合はなんとかなります。大切なのは、先生に「俺は日本から来て、
もしかしたらたまに何言ってるか分からないことがあるかもしれないけれど、一生懸命頑張るからよろしく!」と初日に伝えることと、表情筋が悲鳴をあげるほど全力で、クラスメートに笑顔を振りまくことです。そしたら何かあった時にみんなが助けてくれ(ることもあり)ます。
もし本当にやらかしたと感じた時は、折り紙を折りましょう。僕は数学のテストで失敗したと思うたんびに、折り鶴や手裏剣を先生にプレゼントしていたので、彼の机は僕の作品たちでいっぱいでした(笑)。
次は、人生初の野球観戦についてお話ししていきます。初めてのボールゲームはデトロイトタイガースの本拠地、タイガースタジアムでした!ものすごい勢いでボールを投げる投手と、それをバンバン打ちまくるバッターたちの迫力満点の乱打戦でした。僕がタコスを食べていると、ファウルボールがワンブロック隣の席に飛んできて、お客さんが見事にキャッチして喜んでいました。僕はそれを、ただ物欲しそうな顔で眺めていました。
ゲーム中盤、ツーアウト満塁のタイガース最大のチャンスがやってきました!会場全体が固唾をがぶ飲みしているなか、バッターは見事に特大のホームランを放ちました!会場は揺れるような歓声に包まれ、僕らも大興奮でした!ホストファーザーは先程ボールをキャッチした人のところに向かいました。まさか力ずくで奪い取ろうとしているのかと心配していると、「来い!ゆうき!」と呼ばれて日本語を披露したところ、なんとボールを貰えました!どうやら本当に僕が日本人かテストしていたようでした。あんなガタイのいいメジャーリーガーたちにカンカン打たれ、1度しか打たれていないのに表面が擦りへてっているボールに少し同情しました。
ピザを持ってきてくれた子達
帰国の直前、ホストファミリーが僕のためにお別れパーティーを開いてくれました。僕の好物のピザやポーランド流揚げ餃子ピロギーなどを用意してくれて、想像を絶する甘さのケーキまで準備してくれました!おなかもいっぱいになり幸せな気持ちに満たされていると、ドンドンとドアをノックする音が聞こえ、学校の友だちが「ゆうき!お前そろそろ帰るんやろ?俺からの気持ちだ。好きなだけピザ食べろや!」とピザを3枚も持ってきてくれました。すでに満腹でしたが、意を決して食べ始めました。
それではプラムについて話していきます。プラムとはアメリカの高校生にとっての一大イベントらしく、簡単に言えば卒業パーティーです。最上学年であるシニアたちしか行けず、1カ月前くらいからシニアはその話で持ちきりです。男子が誰か女子1人をプラムでのペアとして誘う文化があるようで、僕も仲のいい子にお願いしました!当日はほかの友だちも一緒に行くことになり、リムジンを予約してみんなで踊りながらワイワイ会場に向かいました。ちゃんと踊れるかどうか心配でしたが、1週間前に友だちの家に泊まったとき、一晩中踊っていたお陰でめちゃめちゃ楽しめました。
プラムの後は友だちの家のボンファイアでマシュマロを火で溶かしビスケットで挟んだスモアを量産し、その後ほかの友だちの家に行き、またパーティーをしました。帰りに家まで送ってもらおうと思っていた子が酔って潰れてしまったので、仕方なく朝5時にほかの子とウーバーを頼んで家まで帰りました。現地の子は結構お酒やたばこをやっていますが、勧められた時は「ごめん、留学団体のルールでやったら日本へ強制帰国だがら。もっと一緒に遊びたいし」と言ってしっかりと断りましょう。例え場の空気が冷めることなど心配せずに周りに流されることなくはっきりと断る姿勢が大切です!
留学も終盤になってくると、みんな日本に帰るまでに遊ぼ遊ぼ!という感じで忙しくなっていきます。なので、留学中いつが1番楽しかったかと言われれば終盤の2カ月です。でも、1年間お世話になったホストファミリーが最優先なので、ホストファミリーとのイベントが入りそうなところはすべて空けておきました。なんだか出発前にも言っていたような気がしますが、パッキングには思った以上に時間がかかるので、早めに始めることを強くお勧めします。
10ヶ月間留学してみて、自分が成長したかどうかと言われると、正直なところよく分からないというのが本音です。ただし、英語は友だちやホストファミリーと、問題なく楽しく笑い合ったりしながら話せる程度には上達しました。まわりの人に感謝するということも、できるようになった気がします。
アメリカに行ったばかりの時は少し戸惑ったりもしました。日本に帰ってきてみると、日本の生活は凄く楽だということにも気づきました。でも、正直つらい、つらくないなんで自分の気の持ちようで、ほとんどのことは楽しくなります。友だちや知り合いの輪を世界に広げられて、尚且つ英語力までおまけで付いてくるなんて、日本で1年タピオカとラーメンを食べる毎日に比べたら凄く充実していたと思います!いま、留学してみたいと思いながらも迷っているのなら、あまり心配し過ぎず、やってみちゃうことをぜひオススメします!
10ヶ月間めちゃめちゃ楽しかったし、日本に帰ってきた今も毎日凄く楽しいです!1年間読んでくれてどーもありがとうございました!